【Nomondeは、読書を、南アフリカの子ども達にとって、楽しく嬉しいものに変えています!】Room to Read The Latest(English)記事紹介シリーズ

《大きな歌の本を棚から取り出し、子ども達と「Old MacDonald(ゆかいな牧場)」を歌い始めました。少しずつ彼らも私の歌に合わせて歌い始めました。多くの子ども達が農場から通っているのでその歌に馴染んでいきました。》
《大きな歌の本を棚から取り出し、子ども達と「Old MacDonald(ゆかいな牧場)」を歌い始めました。少しずつ彼らも私の歌に合わせて歌い始めました。多くの子ども達が農場から通っているのでその歌に馴染んでいきました。》

子供時代、読書というのは読み間違えると叩かれるものでした。今、Nomondeは、読書を、南アフリカの子供たちにとって楽しく嬉しいものに変えています。

南アフリカの奥地、Umthamthaと呼ばれる小さな村には本が僅かしかなく、子どもだったNomonde Timakwaにとって読書は罰を想像させるものでした。
「朝一番で一列に立って並んだのを覚えています。順番に読書していきますが、先生は手に棒を持っていて、もし私が何か間違えたら叩けるように準備しているのです。」とNomondeは彼女の小学生時代について話します。「本を持っているのはただ一人先生だけなのに、彼女は私たちに詰まらずに読む事を望んでいました。私は他の読書教材に触れる事はなく、この授業が私のような生徒たちに読むことを学ぶのを不可能にさせました。」
Nomondeが初めて図書館に足を踏み入れたのは21歳の時でした。大学入学初日で、彼女は完全に途方に暮れました。
「自分が何をしたら良いのかわかりませんでした、なので学生たちの後について本棚まで向かい彼らを見ていました。」と彼女は言います。「とても恥ずかしい思いでした。たくさんの棚を見上げて、オーマイゴッド!どこから始めればいいの?」という感じでした。
しかし最終的にはNomondeはその恐怖を克服し教育課程の勉強を終えました。今彼女はルーム・トゥ・リード南アフリカでシニア図書館管理ファシリテーターとなり、生徒たちに楽しみとしての読書を後押しする事で、たくさんの喜びと満足を感じています。

Nomonde Timakwa, Senior Library Management Facilitator for Room to Read South Africa.
Nomonde Timakwa, Senior Library Management Facilitator for Room to Read South Africa.

図書館を発展させる方法
Nomondeの主な仕事は、36ヶ月の期間に、ルーム・トゥ・リードがサポートする図書館が機能するよう、パートナースクールを手助けする事です。それは、最初の立上げから自立したオペレーションができるまで、最終的には独自に機能するようにします。
ファシリテーターとしてNomondeは学校への通常の訪問サポートを通じてこれを行い、さらに図書館員や教育者に本の貸出し、分類そして図書館活動などのトピックでワークショップを開いています。「ワークショップは、先生たちにどのように図書館利用を日々の授業プランに組み込むか、を伝える最高の機会です。」と彼女は言います。
ファシリテーターは図書館員や先生たちに、読書の習慣を子ども達に根づかせるための効果的な方法を教えるためのデモンストレーションを行ったりもします。Nomondeによれば、「その実習は彼らの学習を豊かにするツールとして図書館の利用を考え始めた教育者や子ども達の両方に役立ちます。」

データを基にしたサポート
担当するハウテン州において、Nomondeは37ヶ所のルーム・トゥ・リードの図書館をサポートしています。訪問サポートの間、彼女はそれぞれの図書館がどのくらい進歩しているかを、「学校がどれだけ図書館活動と連携しているか」から「学校が持続可能計画を発展させているかどうか」までの全域にまたがる16の指標に沿って測定しています。
目標との差がある場合には今後のアクションプランも伝えられます。
またルーム・トゥ・リードはデータを使ってそれぞれの学年で貸出された本の数や、どのような種類の本に一番人気があるのかといった事も追跡しています。全体として、このシステムはルーム・トゥ・リードが管轄する図書館を俯瞰的にモニターすると同時に、ファシリテーターがシステムを使い各学校に合わせた発展計画の創造を可能にしています。
さらにNomondeは、父母やコミュニティリーダーと会って、子ども達のために最高の教育成果を確実にするためには彼らの参加が重要性だということを強調しています。現在ルーム・トゥ・ルードでは南アフリカでは5人、全世界で40人のファシリテーターをサポートしています。

できていない事を気にすること
Nomondeが、配置している本のレベル分けと分類がうまくできていない事を見つけたのはレディボーン小学校へ訪問サポートに訪れていた時でした。「私はThabang(レディボーンのボランティア図書館アシスタント)をトレーニングするためレベリング、分類そして図書館アクティビティにポイントを絞りました」とNomondeは言います。このレベル分けの方法を教えてもらった事で、Thabangは、子ども達により適した本を選んであげる事が出来るようになりました。

彼らは不信感でいっぱいでした
Nomondeにとって一番誇らしい瞬間が訪れたのはリンポポにある学校を訪れた時でした。
そこでは先生が図書館タイムの重要性を理解していなかったと彼女は言います。図書館タイムは先生が自分のクラスを読書活動のために図書館へ連れて行き、読書の習慣と楽しさを生徒たちに染み込ませるというゴールがあります。その代わりに先生は生徒を残したまま図書館を離れられるようになります。
「先生は教室では大声で本を読んでいたので、彼らは図書館で起こっている違いがわかりません」Nomondeは続けます、「その違いは、子供たちがより楽しんでいるのです。授業計画を終わらせるために急いでいませんし、その本をとても面白く、キャラクターをドラマチックにして、全員が参加しているのをその目で見ています。」
「また、政府発行の本とは違い、私たちの図書館にある本はカラフルで素晴らしいイラストが入っています。すでに、先生が物語を読み始めるのを待っていられない子もいます。」
だからNomondeは図書館時間がどのようであるべきかを先生たちにデモンストレーションする事に決めました。
先生たちはどんな反応をしたでしょうか?「彼らは不信感でいっぱいでした!」とNomondeは言います。「先生全員が学びは楽しいものだという事に驚いていました。さらに、私が利用した全ての楽しい教材が彼らの図書館から持ってきたものだという事にも驚いていました。」
彼女のちょっとしたデモンストレーションは非常に大きな変化をもたらしました。「この学校は私が担当する学校の中で一番機能をしている学校になりました」とNomondeは言います。「彼らは自分たちのコミュニティに読書の習慣づけや図書館の重要性を紹介する事までしたのです。教育省から来ているコミュニティの担当者たちはそれを目にして感動していました。」今ではNomondeがその学校を訪れる時はいつも図書館学習をしている学級を目にします。

物語読み聞かせの魔法
Nomondeはファシリテーターとしての彼女の協力的な努力ははっきりと報われました。「先生たちは図書館活動が生徒たちに読み聞かせるチャンスを自分たちに与えてくれていると気づきました。」「彼らは物語をドラマチックに表現する事によって学校生活に物語を取り入れて、読み聞かせの魔法を目にしました。結果として、本の貸出率は上昇しました。」とNomondeは言います。
彼女が子供ながらに悩んだり、図書館利用が遅れてしまった事により、Nomondeは、「自分が、ある日、図書館の専門家になって、読書が子供たちにとって楽しくなるようにする仕事に就く」とは想像もしなかったのではないでしょうか?
「このような仕事に関わるとは想像もしていませんでした」とNomondeは言います。「子供たちが本や明るくカラフルな図書館を楽しんでいるのを見ていると、とても興奮し – またほっとします。 たとえ私にはチャンスが無かったとしても、この世代ならできるでしょう。」

【原文】
https://www.roomtoread.org/the-latest/as-a-child-reading-meant-getting-a-lashing-if-she-made-a-mistake-now-nomonde-ensures-fun-safe-reading-experiences-for-kids-in-south-africa/

注)Room to Read Blog(English)の記事を翻訳し、FBページ「ルーム・トゥ・リード・ジャパン」で紹介(2016.9.27)したものを、こちらにも掲載しました。これからも、随時、紹介していきます。

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