クレディ・スイスとタイム社主催「2022 Women of Impact」でルーム・トゥ・リードのCEOが表彰されました!

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ルーム・トゥ・リードのCEOギータ・ムラーリ博士は、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムの会合で行われた「2022 Women of Impact Dinner」で表彰されました。クレディ・スイスがタイム誌と協力して今年開催したこのイベントは、世界を変えようとしている女性を称え、そのストーリーを共有する場を提供するものです。

イベントで、ギータはこのようにスピーチをしました。
「教育は、私の母が大切にしていた価値観のひとつです。母にとって、教育は自立と同じ意味でした。インドの貧しい家庭の7人娘の長女だった母は、13歳で結婚することを期待され、圧力をかけられ、幼い花嫁となる運命にありました。しかし、母は学ぶことが大好きな優秀な生徒でしたので、勉強をやめることを拒みました。その代わり、彼女は陸軍に入隊し、看護師としての訓練を受けた後、米国に移住し、博士号を取得し、大好きなキャリアを築き上げました。私の家系では、幼い花嫁からCEOになるまでに一世代かかっています」

クレディ・スイスとタイム誌は、ギータの他に、南アフリカの実業家で慈善家のプレシャス・モロイ-モツェペ博士と、性暴力被害者を擁護する米国の連邦法の作成と成立に重要な役割を果たした社会起業家のアマンダ・グエンを表彰しました。

Women of Impact Dinnerは、クレディ・スイスがTina Brown Live MediaとWomen in the World USAの創設者兼CEOであるティナ・ブラウンと共同で10年前に創設したもので、より良い方向への変化を推進しようと決意した女性にフォーカスしています。これまで、メリンダ・フレンチ・ゲイツ、ンゴジ・オコンジョ・イウェアラ、アマル・クルーニー、ナディア・ムラド、ルース・デビッドソン、ミシェル・バチェレ、クリスタリナ・ジョージエバなど、素晴らしい女性リーダーたちを表彰しています。

クレディ・スイスの最高技術・業務責任者であるジョアン・ハンナフォードは、「受賞者の方々は、年齢、立場、経歴、アプローチなど様々ですが、共通しているのは、私たちにもっと良いことをしよう、変化を起こそうという気持ちを与えてくれることです」と歓迎の挨拶を述べました。

松屋銀座:クリスマス チャリティー開催中です!

今年は、街のイルミネーションも華やかになりました。老舗百貨店・松屋さんが、なんと今年もチャリティーピンバッジやキャンドルの発売、そして、サイレントオークションを実施してくださっています。こちらは収益の全額がルーム・トゥ・リードに寄付されます。ぜひ松屋銀座に足をお運びください!

クリスマスチャリティーピンバッジ

フィンランドの人気キャラクター・ムーミンの「ムーミン」「ムーミンとスノークのおじょうさん」「リトルミイ」「スナフキン」の4種類のピンバッジ。
1個500円(税込み)
11月10日(水)-12月25日(土)
松屋銀座1階正面口、京橋口ほか他

 

残布でつくるクリスマスツリー チャリティーサイレントオークション


11月10日(水)-30日(火)
松屋銀座3・4・5階中央特設スペース
株式会社アバンティとともに、松屋とゆかりのある各ブランドの残布や装飾パーツでつくったクリスマスツリーをチャリティーサイレントオークションとして販売。

 

 

 

クリスマスチャリティー蜜蝋キャンドル


12月1日(水)-25日(土)
松屋銀座1階正面口・地下1階銘家逸品
1本1,000円(税込) 100個

贈ったひとも贈られたひとも、そして子どもたちも笑顔になる、クリスマスにぴったりのアイテムです。家族や大切なお友達へのプレゼントにいかがですか?

詳しくはこちらをご覧ください。

 

<登壇者決定>12月15日(水)18:00-18:45 スペシャルバーチャルイベント supported by PwC 開催します!

親愛なる 皆様

いつもあたたかいご支援をいただき、本当にありがとうございます。

一人ひとりが自分にできるアクションを起こし、子ども達に教育というクリスマスプレゼントを贈る年末寄付キャンペーンAction for Education 2021を今年も開催致します。

2020年のテーマは「Dreams Start with Education~学ぼう、夢に向かって~」。
コロナ禍にある子ども達2,000名に教育支援をすることを目標にしています!

そして、12月15日(水)午後6時より、いつもご支援いただいている皆様をお招きして、45分間のスペシャルバーチャルイベントを開催いたします! このパンデミックにより、世界中の何百万人もの子ども達の夢が中断されています。団結力、思いやり、そして継続的なサポートによって、共に教育を守り、子ども達の夢を守るために、ぜひご参加いただければと思っています。

この2年間を振り返ると、ルーム・トゥ・リードの歴史の中でも最もチャレンジが多い年でもありました。ただ、その中にあっても、皆様と一緒に、この21年間で20カ国2,380万人以上の子ども達へのサポートを実現できたことをとても嬉しく思っています。

Action for Education 2021
「Dreams Start with Education~学ぼう、夢に向かって」スペシャル バーチャルイベント supported by PwC
12月15日(水)18:00~18:45
参加方法:Google Meet
参加費:無料 言語:日本語
参加登録はこちら 

<登壇者決定!>

◆正直知哉(ルーム・トゥ・リード リージョナルボード チェア、ピムコジャパンリミテッド 日本における代表者 兼 アジア太平洋共同運用統括責任者)

◆正直ゆり(ルーム・トゥ・リード リージョナルボード)

◆ギータ・ムラリ(ルーム・トゥ・リードCEO)

◆ハワ・カタン(バングラデシュから女子教育プログラムの修了生、2019年に来日しています!)

◆プシュカ・シュレスタ(ルーム・トゥ・リード ・ネパール カントリーディレクター、2008年に来日しています!学校が再開したばかりのネパールの状況について、Q&Aセッションでお届けいたします!)

皆様のご支援のおかげで、パンデミックの中にあってもどのように教育と夢を追求し続けているのか。今もなお続いているコロナ禍での活動や課題、必要な支援、今後の展望など、直接お話させていただきます。また、日本での活動についてもご紹介させていただきます。

ルーム・トゥ・リード20年以上の歴史の中で、私達は大きな目標を設定することで、世界中の子ども達が夢を実現できることを学びました。どんな状況にあっても、子ども達が自由に夢を見ることができる世界を実現したいと思っています。

12月15日に皆様にお会いできることを楽しみにしております!

感謝をこめて。
正直知哉 ルーム・トゥ・リード リージョナルボード チェア
正直ゆり ルーム・トゥ・リード リージョナルボード
松丸佳穂 ルーム・トゥ・リード・ジャパン 事務局長

インドから現地報告:ロシュニ(女子教育プログラム参加者)

(原文はこちら

ロックダウン中、チャッティースガル州の9年生のロシュニは、家で家族と過ごすことが多くなりました。ある日、母親から村の少女が結婚することを知らされました。その少女はまだ未成年で、クラスメイトの妹でした。ロシュニは思いました。たった15歳の少女と結婚する人がいるのだろうか。彼女に結婚したいか聞いたのだろうか。彼女の両親は、これが法律違反であることを知っていたのだろうか。

どうしたらこの結婚を止めることができるだろうかと考えたロシュニは、少女の姉に相談しました。彼女は、自分には何もできないという無力感を打ち明けました。ロシュニは行動を起こすことにしました。

「ライフスキル教育のおかげで、困難な時にクラスメートを助けることができました。私は村のチェンジメーカー(変革者)になりたいと思っています」

ロシュニは父親と一緒に、村の代表者であるサルパンチさんに会いに行き、子どもの結婚を止めてくれるようお願いしました。しかし、サルパンチさんは言いました。「この村ではよくあることだ。パンデミックによる失業や貧困のため、多くの親が未成年の娘を結婚させている。ロックダウンを悪用して、バレないように行っている」

ロシュニは、ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムのメンターであるソーシャルモビライザーに相談しました。ソーシャルモビライザーはロシュニに、チャイルドライン(無料の子ども電話相談)と警察に電話するように勧めました。ただし、自分の身元は秘密にしておくようにと。

警察はすぐに児童福祉委員会に報告しました。警察、チャイルドライン、児童福祉委員会のメンバーは、少女の家に行き、結婚をやめさせないと法的措置をとると両親に伝えました。少女の両親は、未成年の娘の結婚を取りやめることにしました。新郎の家族は、警察の妨害に不服でしたが、何も言いませんでした。警察はロシュニの努力を高く評価し、身元を秘密にしてくれました。ロシュニは、ライフスキル教育を学んだお陰で、未成年の結婚を止めることができたと感激していました。

下記動画でもロシュニが特集されています。字幕設定を日本語にして、15:40~20:14をご覧ください。

ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムについては、こちらをご覧ください。

(翻訳ボランティア:竹内裕人)

 

バーチャルイベント参加レポート!「コロナ禍でジェンダー平等を推進する(Protecting Gender Equality in a COVID-19 World )」

サポーターの明日香です!10/8(金)に、ルーム・トゥ・リードのバーチャルイベント「コロナ禍でジェンダー平等を推進する(Protecting Gender Equality in a COVID-19 World )」が開催されました! 今回は、その様子と、特に印象深かった部分を皆様にお届けしたいと思います。

          ▲ルーム・トゥ・リードCEO ギータ・ムラリ博士

このイベントは、ルーム・トゥ・リードのCEOであるギータ・ムラリ博士を含む世界中のルーム・トゥ・リードのサポーター(主にアジア・パシフィック地域からの参加者)を迎えて実施したものです。新型コロナウィルス感染症の拡大の中、ルーム・トゥ・リードがどのように世界中の若者や子どもの教育を守ろうとしてきたか、またどのように急激な変化に対応しながら困難を乗り越えてきたかを、各国の対応事例や実際にプログラムに参加した子ども達の”今”の様子を紹介しながら伝えられました。

世界の中でも特に感染状況が深刻だったインドでは、残念ながら学校の先生や親御さんが新型コロナウイルス感染症により亡くなってしまうケースがあり、教育の継続に大きな影響をもたらしました。ルーム・トゥ・リードが独自にインドで行ったアンケートでは、特に少女の約半分は経済的な不安をかかえ、二度と学校に戻れないかもしれないと回答しています。そのような中、ルーム・トゥ・リードのプログラム運営者は、一人の少女も取り残さないよう、少女達のセーフティネットとして機能するようにあらゆる手段を使ってアプローチを続けました。特筆すべきはそのアイデアと実行力です。インターネット越しにリモートメンタリングを続ける、家庭を訪問する、なんとラクダを移動図書館にする(!)、ボートで本を運んだりするなどの素晴らしい工夫で、子ども達やより不安定な立場にさらされている少女の教育・サポートを絶やさない努力が続けられました。

       ▲女子教育プログラム参加者のロシュニ(インド)

パンデミックのことを考えると、事態はあまりにも深刻なのではないか?歩みが止まってしまったのではないか?という思いがよぎりますが、当事者の子ども達はずっと力強く、そのような考えを飛び越えていくことに気づかされます。インドの若いロールモデル、ロシュニはその一例です。自分の村で児童婚が行われそうになった時、「それはおかしい」と思ったロシュニさんは、「NO」の声をあげます。村の大人に声をあげ、周りのコミュニティに声をあげ、自らイニシアティブをとって法執行機関を動かそうと行動し、結果的にその結婚を止めることに成功しました。今もロシュニは、他の少女の人生を守るべく、地域の家庭や大人達、少女達に自ら働きかけています。

        ▲ロシュニが児童婚を止めたことは現地でも報道されました。

バングラデシュでルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムに参加した卒業生のハワ(2019年に来日しています!)も、自らの手で人生を切り開いている一人です。家から15キロ離れた高校に通わせ続けるのに抵抗があった家族の事情もあり、初めは成績や出席率も良くなかった彼女ですが、プログラムに参加して勉強が好きになり、夢をもつようになります。知識が自分だけでなく家族や周りの人を救うものだと気づいたハワは、サポオートを受けながら勉強を続け、大学へ進学することができました。パンデミックで学業を一時中断せざるを得ず、現在は地元で教師をしていますが、将来的には政府で働き政策策定にかかわることを夢見て努力を続けています。

       ▲女子教育プログラム卒業生のハワ(バングラデシュ)

心に刺さったのは、少女達は決して、”か弱い立場のか弱い存在”ではないことです。知識という新しい視点さえ得られれば、自分で考え、進み、家族や周りのために地域や世界を動かす大きな力を発揮し続けることができるということを、ロシュニやハワは体現していました。

CEOのギータ・ムラリ博士からの言葉は、予断を許さない状況を再認識させながらも、「絶対に教育を止めない」という確固たる意志とエネルギーに満ちていました。こちらに一部をご紹介します。

「世界的なパンデミックという未曽有の状況の中、まるまる一つの世代が学校に戻れないかもしれないリスクをかかえています。

少女は特にもろい立場にあり、コロナ禍々で経済的に困窮した家庭の幼い少女はしばしば家族から重荷に思われ、学校をやめて結婚したり、働いたり、下のきょうだいの面倒を見たりするようにさせられています。

このような中、”適切で、誰でも利用ができる”教育基盤を広げ、より多くの子ども達をサポートできるよう、私達は尽力してきました。そして、このような環境にもかかわらず、子ども達がチャンスを最大限に活用しようと努力しています。なんと2020年、ルーム・トゥ・リードは新たに490万人の子どもをサポートすることができました(なんと2019年の2倍です!)。」

パンデミックのいち早い収束を願いながら、これからも、世界中の子ども達が平等に学びの機会を得られるようにもう一度考えさせられる機会となりました。

記:宮澤明日香

 

10月29日まで、The Byron Girls Fundが皆様からのご寄付に対し て同額をマッチングしてくれることになりました!  1000円ご寄付をいただくと、同額の1000円マッチングしてくださり、2000円となって2倍のインパクトになって届きます。
女子教育プログラムをひとりが受けるための費用は月に換算すると3000円、1年間で36000円です。少女達の未来を守っていただけると嬉しいです。

ご寄付はこちらから▶  少女が中退しないよう支援する(寄付が2倍に!)