最新のインパクトレポートを公開しました!累計5,000万人の教育支援と今後の挑戦


ルーム・トゥ・リードは2025年、設立25周年を迎えました。2000年、ネパールの村に数冊の本を届けたことから始まった私たちの活動は、今や28カ国・累計5,000万人以上の子どもたちに広がり、識字教育と女子(ジェンダー平等)教育を通じて、世界の未来を形作っています。

🔗 インパクトレポートはこちらからお読みいただけます

📌 2024年の主な成果と2025年の展望

2024年の主な成果と2025年の展望

  • 識字・ライフスキル教育の成果: 4,500万人もの子どもたちへ識字・ライフスキル教育を提供(当初目標4,000万人を超過達成)。
  • 支援対象国の拡大: マラウイ、パレスチナを含む12カ国で新たに活動を開始。
  • 児童書の多言語化: 新たに18言語を追加し、合計57言語で児童書を提供。
  • 教育支援への投資: 10億米ドル(約1,500億円)を教育支援に投資。

各地域でのインパクトハイライト

  • 中東: レバノン・パレスチナでは緊急教育支援を展開。ガザには10,000個の学習セットを配布する予定です。
  • アフリカ: 出版・教育業界との連携を強化中。ルワンダでは書籍出版エコシステムの改革を支援しています。
  • バングラデシュ: 洪水や政治不安といった困難な状況下でも教育を継続。全国の小学校に自主読書の時間を設け、教材を導入しました。
今後の挑戦:向こう3年間の目標

  • 🎬 『少女達が未来を変えていく』更なる展開
    世界中の少女の実体験を描いた映像作品『少女達が未来を変えていく』(英語)が、国際ガールズ・デーに合わせてYouTubeで公開。日本語字幕付きの映像はこちらからダウンロードいただけます。

皆様のあたたかいご支援とご協力に、心より感謝いたします。
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本件に関するお問合せ:japan@roomtoread.org
150円で現地語の児童書が、7,500円で1年分の識字教育が届きます。
ご支援はこちらから

【登壇レポート】名古屋で広がる支援の輪。ロータリークラブ例会にて卓話を実施しました!


名古屋栄ロータリークラブ(5月25日)および宮の杜ロータリークラブ(6月5日)の例会にて、ルーム・トゥ・リード・ジャパン職員の徳松愛が、国際団体「ルーム・トゥ・リード」の支援活動とファンドレイザーの仕事をテーマに、登壇しました。社会貢献に熱心なロータリアンの皆さまに向けて、支援事例や、企業と国際支援のコラボレーションについてご紹介しました。

■ 世界5,000万人以上に学びを届けてきたルーム・トゥ・リード
世界人口の約7分の1にあたる7億人以上が、いまだ読み書きができません。そのうちの3分の2が女性と少女です。識字教育と女子教育を二本柱とし、当たり前の教育をすべての子どもに届けるべく、今では世界28か国で活動を展開し、これまでに5,000万人以上の子どもたちに教育の機会を提供してきました。

■ 事例紹介:カンボジア──内戦が奪った教育をもう一度、子どもたちに

カンボジアでは、1970年代の内戦で200万人が犠牲になりました。多くの教育者が命を落とし、教育の空白が今も続いています。
ルーム・トゥ・リードは政府と連携し、遠隔地の学校にも支援を届けています。ある村では、初めて本に触れた子どもが、たった3ヶ月で100冊近くを読み、家族に読み聞かせをするようになったというエピソードも共有されました。

■ 事例紹介:ラオスと日本の架け橋に。女子教育を通して夢を切り拓く

女子が1年多く教育を受けると、将来の収入が20%増え、子どもの死亡率が半減するというデータもあります。
たとえば、ラオスのルンニーさんは、困難な家庭環境にありながら、ルーム・トゥ・リードの支援を受け、日本語教師を目指して勉強を続けました。日本語学科を首席で卒業し、現在は日本で通訳として活躍しています。このように、教育支援は子どもたちの人生だけでなく、国と国との架け橋にもなることが紹介されました。

■ 今からできる!事業を通して社会貢献!

「社会貢献に関心はあるけれど、どう取り組めばいいか分からない」
そんなご相談を多くいただきます。実際に、以下のような形でご支援が広がっています。

  • 商品の売上の一部を継続的に寄付
  • 会報誌や社内報で活動を紹介し、チャリティグッズの販売収益を寄付
  • 文房具や絵本の制作企業による教育活動の支援
  • 結婚式や宿泊プランに寄付を組み込む取り組み
  • 学生団体によるクラウドファンディングや学園祭での寄付企画
  • ゴルフコンペなどネットワーキングイベントと連動したチャリティ企画
  • 社員参加型の寄付キャンペーンやボランティア活動の実施

こうした事例は、CSRやプロボノ、従業員参加型施策としても効果的です。参加者からも大きな関心が寄せられました。


参加者の声

名古屋栄ロータリークラブ 丹羽健様

このたびは名古屋栄ロータリークラブにゲストスピーカーとしてお越しいただき、まことにありがとうございました。
世界中で文字の読み書きができない方が7億7,300万人もいらっしゃるという事実と、その3分の2が女性と少女であることに衝撃を受けるとともに、そうした子どもたちを中心に女子教育プログラムを展開されているルーム・トゥ・リード様のご支援に深く感銘を受けました。

厳しい環境下を想像しておりましたが、実際に学校を訪れると、教室で学ぶ子どもたちの表情は生き生きとしていて、目を輝かせながら一冊の教科書を二人で大切に読み合い、夢中で勉強をする姿がある、というお話を聞き、私たちの国ではすでに忘れてしまった何かがあることに気づかされ、感動いたしました。

会場では誰もが真剣に徳松様の話に聞き入り、最後まで静かに耳を傾けておりました。今回ロータリークラブのメンバーがルーム・トゥ・リード様の活動を知ることができたことは、今後につながる大きな一歩になると感じております。
貴重なお話を本当にありがとうございました。

ご参考:卓話レポートは、下記からお読みいただけます:
第205回例会 – 名古屋宮の杜ロータリークラブ


📍ラジオ放送のお知らせ
東海ラジオ「Weekend Step」(番組「丹羽健のモーニングジャーニー」)に、徳松愛が出演し、ルーム・トゥ・リードの活動をご紹介しました!

📅 放送日:6月21日・28日(2週連続)
🕘 時間:8:55〜9:00
📻東海ラジオ:「Weekend Step」

名古屋は、様々な企業や個人のご支援をいただいてきた地域でもあります。
この度のご縁に心より御礼を申し上げます。


■ 特別講義・講演のご依頼について

ルーム・トゥ・リード・ジャパンでは、全国の大学・高校などの教育機関向けに、非営利活動や国際教育支援、ファンドレイジングに関する特別講義や授業内セッションを行っています。また、企業や団体の研修・セミナー、CSRプログラムの一環としての講演依頼も承っております。
ご依頼の内容・規模に応じて、交通費および講演費としてご支援のご協力をお願いしておりますが、まずはご相談ください。

📩 お問い合わせ先
ルーム・トゥ・リード・ジャパン事務局
📧 japan@roomtoread.org

【イベントレポート】ハーバード大学アカペラグループ×芝パークホテル for ルーム・トゥ・リード │Event Report: Harvard Krokodiloes × Shiba Park Hotel for Room to Read

harvardkrokodiloes2024
*English follows after Japanese

2025年6月6日、芝パークホテル(東京)にて、ハーバード大学最古のアカペラグループ「Harvard Krokodiloes(ハーバード・クロコダイロス)」によるチャリティコンサートが開催されました。

芝パークホテルは館内に約1,500冊の蔵書を持ち、“本と文化のある空間”をコンセプトに掲げるライブラリーホテル。2022年より、ルーム・トゥ・リードの活動に共感し、継続的なご支援をいただいています。

同ホテルへのHarvard Krokodiloesの来日は今年で2回目。「この素晴らしい機会をぜひ子どもの教育支援につなげたい」と、チャリティコンサートとして企画してくださいました。

ホテルロビーはハーバードの学生たちによる美しいハーモニーに包まれ、宿泊者の旅の疲れを癒す忘れられない特別な時間になりました。また、チャリティーラッフルチケットの取り組みやご寄付を通し、およそ166冊分の現地語の児童書に相当するご支援をいただきました。

ハーバード・クロコディローズからのメッセージ

ハーバード・クロコディローズは、ハーバード大学最古のアカペラグループとして、名門組織「ヘイスティ・ プディング・クラブ」から誕生しました。ケンブリッジからケープタウンまで、アメリカ大統領、国王など、世 界の要人を魅了しながら、毎年 5 大陸 20 か国以上を巡るツアーを行っています。昨年の芝パーク ホテルでの公演が大成功を収めたことを受け、今年もこの素晴らしいホテルとのパートナーシップを継 続し、再び東京を訪れることができることを心から嬉しく思います。 そして今回は、ルーム・トゥ・リードの活動を支援できることを誇りに思います。世界中の子どもと少女 たちへ教育の機会を届けるための一助となれることを願っています。
(Mr. Cyril Leahy The Harvard Krokodiloes of 2025)

芝パークホテル様からのメッセージ

ハーバード・クロコディローズを再び芝パークホテルにお迎えできることを、大変嬉しく思います。ホテルの 宿泊者の皆さまに、音楽と優雅なひとときをお届けできることは、私たちにとって大きな喜びです。 さらに今年は、イベントに特別な意義を加えました。ルーム・トゥ・リード・ジャパンを通じて、子どもたちの 識字教育を支援できる機会を提供できることを誇りに思います。ご来場の皆さまには、クロコディローズ の美しいハーモニーを楽しみながら、子どもたちに本を届ける活動にご協力いただけますと幸いです。心 温まる音楽とともに、子どもたちに読書の喜びを広げるこの機会を、ぜひ一緒に創り上げましょう。
(芝パークホテル総支配人 田中 紀良様)

ご参考:イベント関連ページはこちら


様々な支援プログラムを展開!
芝パークホテルは2022年より様々な方法でご支援をいただいています。

宿泊プラン【泊まって寄付】子ども達へ絵本を送ろう!SDGsプラン
ご宿泊プランの一部が寄付されるプランです。ぜひご利用ください。

読み終わった本を通したご支援
クリスマスに向けて開催。お客様や従業員から寄贈された本で作られた「ブックツリー」を展示し、展示後は本の売却金額をご寄付へ

✅ホテルフロントに募金箱を設置
様々な国のお客様がご寄付くださいます。

寄付を通したご支援
芝パークホテル様のご寄付ページを通してお預かりしたご支援は、すべてルーム・トゥ・リードの教育活動へ寄付されます。寄付は税控除の対象になります。
ご寄付はこちらから


事業を通して、教育支援に参加しませんか?
ルーム・トゥ・リードでは、企業の皆さまと共に、世界の子どもたちに「教育という一生の贈り物」を届けるパートナーシップを広げています。
CSR活動や社会貢献をお考えの企業の皆さま、ぜひお気軽にご相談ください。

🔗企業の寄付・活動参加の方法
📩 お問い合わせ:japan@roomtoread.org


On June 6, 2025, the Harvard Krokodiloes—Harvard University’s oldest a cappella group—held a special charity concert at Shiba Park Hotel in Tokyo. Shiba Park Hotel, known as a “Library Hotel” with over 1,500 curated books on-site, embraces the concept of offering a space where books and culture come together. Since 2022, the hotel has been a dedicated supporter of Room to Read, resonating with our mission to bring education to children worldwide. This marked the Krokodiloes’ second visit to the hotel, and this time, their performance was planned as a charity concert with the intention of turning this special occasion into support for children’s education. Through the sale of charity raffle tickets and generous donations from attendees, the event raised enough funds to provide approximately 166 local language children’s books—books that will inspire and empower young readers around the world. The hotel’s Library Lounge was filled with the rich harmonies of the Harvard students, creating a memorable and heartwarming evening that soothed the souls of guests from near and far.

「さあ、読もう」ーパレスチナに届いた希望のリュック

6月20日は「世界難民の日(World Refugee Day)」。
紛争や迫害により、故郷を追われ、強制的に移動を余儀なくされた人々は世界で約1億2,000万人。そのうち約半数は子どもたちです(2025年 UNHCR発表)。

どのような状況や場所においても、子どもたちの学ぶ権利を守るために、ルーム・トゥ・リードは世界各地で教育支援を続けています。
本日は、パレスチナをはじめとする難民地域の活動をご紹介します。


「さあ、読もう」—ガザの子どもたちに届ける学びと希望

発送を待つ緊急支援パック

激化する紛争により、パレスチナ・ガザ地区では学校や図書館をはじめ、多くの教育機関が被害を受け、数十万人の子どもたちが教育の機会を失っています

ルーム・トゥ・リードは、現地パートナーのANERAと連携し、当初の2倍となる1万個の緊急支援パックの準備を進めています。
パックには、アラビア語の児童書5冊、文房具セット、鉛筆削り、スケッチブック、そして頑丈なリュックを詰め込みました。

リュックには、「هيا نقرأ(さあ、読もう)」というメッセージが記されています。どんな状況でも読書と学びを届けるという、ルーム・トゥ・リードの強い意志の表れです。

緊急支援として供給されたリュックサック。アラビア語で「さあ、読もう」の文字。

さらに、パレスチナの作家・イラストレーターによる新しいアラビア語児童書10冊の制作も進行中です。完成後は、パレスチナ教育省と連携し、5万冊を地元の学校へ届ける予定です。


食料キット、職員へのケアも:レバノンでの支援状況

政治・経済の混乱が続くレバノンでは、公立学校の多くが避難所として使われ、教育の場が失われつつあります。150万人以上の難民の存在も、教育インフラに大きな負担を与えています。

レバノンの少女。書きなれない文字を綴る。

こうした厳しい環境の中でも、ルーム・トゥ・リードは、子どもたちが安心して学べる場所と教材を届けています。2024年には、避難してきた子どもたちを、母語のアラビア語の本と学習教材で迎えました。さらに、食糧キットの配布や、職員向けのメンタルケア研修も行い、子どもたちの「身体」と「心」の両面から支える活動を展開しています。

🌍 少数派・難民コミュニティへの継続支援

ルーム・トゥ・リードは、パレスチナやレバノンだけでなく、バングラデシュ、アフガニスタン、インド、ベトナムなど、さまざまな国や地域で少数派や難民の子どもたちへの支援を続けています。
ルーム・トゥ・リードの少数派および難民コミュニティでの取り組み

ルーム・トゥ・リードの支援活動は、支援者のご協力なくしては実現しません。
世界難民の日というこの特別な日に、今一度、教育を待つ子どもたちへあたたかいご寄付をお待ちしております。
▶ご支援はこちら

【25周年記念】マンスリー寄付の効果が2倍になります!
ルーム・トゥ・リードは今年、設立25周年を迎えました。
この特別な年に、新たにマンスリーサポーターに参加いただいた方のご寄付は、ルーム・トゥ・リードのボードメンバーにより2倍にマッチングされます。
継続的なご寄付は、長期的かつ効率的な教育支援を可能にします。

💡 月々のご寄付でできること

📚 1日100円(月3,000円)
20冊の現地語絵本を、毎月子どもたちに届けられます。

🎒 1日150円(月4,500円)
1人の少女が1か月、学校に通い続けることができます。

✏️ 1日250円(月7,500円)
6人の子どもたちが、1か月間 識字教育を受けられます。

🌱 1日330円(月10,000円)
2人の少女がライフスキルを学び、コミュニティや社会を変える力になります。

ご支援は、いつでも寄付金額の変更や停止が可能です。
ぜひ、ご参加ください。

ご寄付に関するご質問や、活動内容についてのお問い合わせは、お気軽にお寄せください。
お問合せ:japan@roomtoread.org

アフガニスタンの少女

【講演レポート】10年越しの再会から生まれた学びの場 ― 明治大学「NPO経営戦略論」での特別講義

2025年5月28日、ルーム・トゥ・リード・ジャパンの事務局長 松丸佳穂が、明治大学 経営学部「NPO経営戦略論」(担当:小関隆志教授)の授業にてゲスト講師として登壇しました。

今回の講義は、思いがけない“再会”から生まれたご縁でした。授業を担当する小関教授がルーム・トゥ・リードの活動を授業内で紹介したのは10年前のこと。最近読まれた書籍『ソーシャル・スタートアップ』(邦訳)にルーム・トゥ・リードの共同設立者ジョン・ウッドのストーリーが掲載されていたことをきっかけに、再び講義のご依頼をいただきました。

10年の時を経て、「非営利活動」や「チャリティ」、「ファンドレイジング(資金調達)」という分野は、社会の中で確かな認知と関心を得るようになりました。そんな変化の中で、Z世代の学生たちに向け、15年間にわたり日本における資金調達をけん引してきた松丸が、現場の実践とともにその魅力や可能性を伝える特別講義を担当しました。


教育が社会を変える ― グローバルに展開する支援活動

講義では、世界で7億人以上が文字を読めず、そのうち3分の2が女性と少女であるという現実から始まり、ルーム・トゥ・リードの識字教育・女子教育プログラムがどのようにそれを変えているのかを事例とデータを交えて紹介しました。

教育は人生を切り拓く力を持っており、それは単に知識を与えるだけでなく、自分自身を守る術や、選択肢を持つ自由につながります。実際に、ラオスの女子教育プログラム卒業生が、日本で語学を生かして働いているというストーリーは、多くの学生の心に強く響いたようです。

日本国内での挑戦と、共感を生むファンドレイジング

ルーム・トゥ・リード・ジャパンは、職員わずか2名という小さな体制ながら、事務局業務に加え、年間で数億円規模の資金調達を行っています。その成果と人員の少なさとのギャップに驚かれることも多く、「どうやって運営しているのですか?」と尋ねられることもしばしばです。

その背景には、年間を通じて展開される多様な支援活動があります。ガラパーティや東京マラソンチャリティ、企業とのパートナーシップに加え、翻訳やソーシャルメディアなどを担うボランティアサポーターの力強い協力が、活動を支える大きな原動力となっています。企業による支援の形もさまざまです。講義では、コーズマーケティングやプロボノ、現物寄付など、多彩な連携方法をご紹介しました。

「Fundraise(資金調達)は、“Fun”raise(楽しさを広げる活動)でもある」というメッセージのもと、子どもから大人まで、実際にサポーターが取り組んでいる多彩なファンドレイジング事例を紹介。あわせて、共感を呼び起こすストーリーテリングの力についても、現場での経験を交えてお話ししました。

身近なアイデアから個性あふれるユニークな企画まで、楽しみながら社会貢献ができる方法を具体的に示すことで、ファンドレイジングが誰にとっても「自分ごと」になり得る——。どのような形であっても、それぞれの支援が大きなインパクトをもたらす。そんな可能性を感じてもらえる時間となりました。

あなたがファンドレイザー!学生への問いかけと対話


その後、「あなたが30万円を集めるとしたら、どんな企画にする?」という問いかけでグループディスカッションを実施。支援国に暮らす日本人コミュニティを対象にしたイベント、ピアノ演奏や動画制作を通じたチャリティ活動、野球などのスポーツイベント、SNSを活用したキャンペーンなど、学生たちは自分の特技や関心と結びつけながら、創意工夫あふれるアイデアを発表しました。

支援や寄付という枠組みを超えて、“自分にもできるかもしれない”という小さな希望と、“誰かの未来を変えたい”という素直な願いが交錯し、質疑応答も活発に行われ、経営学部の学生ならではの活気あふれた時間になりました。

💬学生の声:「知ることが行動につながる第一歩に」

📘「日本の寄付文化を広げるにはどんな工夫をしているのか」と質問した際に、「日本人のチャリティー精神は低くない」という言葉と、金融業界の中では役員の賞与の一部を寄付に充てる企業もある、という事例がとても新鮮でした。欧米ではノブレス・オブリージュ的な精神(社会的立場のある人が自ら責任をもって社会貢献に取り組む文化)が根付いていることを感じました。

📘「かわいそうだから寄付するのではなく、楽しさを生み出す活動なんだよ」という言葉を聞き、寄付を義務ではなく、楽しさや共感を広げる行動として捉えたいと思いました。

📘実際に自分で企画を練ってみて、資金を集める側も参加者も、お金を忘れて夢中になれるような魅力的なストーリーを盛り込むことの重要性を強く感じました。

📘実際にNPOとして活動されている方からお話を聞くことができたのは、自分にとってすごく財産になったと思う。グループディスカッションでは30万円を集めるという経験したことがないことを想像し、どうすれば人を動かすことができるかを考えたので非常に刺激となった。

💬小関隆志教授よりコメント

今回、久々に松丸様にゲスト講師として教室にお越しいただきました。松丸様には熱のこもった臨場感あふれるお話をしていただいて、参加した学生は「自分にも何かできることがあるんじゃないか」と大いに触発されたようです。こんなに質問がたくさん出るのかと驚くほど、質問の手が次々と挙がり、やはり本物は胸を打つんだなぁと改めて実感しました。私自身も勉強になりました。本当に有難うございました!

10年越しの学びの場にて、貴重な機会をつくってくださった小関隆志教授、そして真剣なまなざしで話を聞いてくださった明治大学の学生の皆さまに、心より感謝申し上げます。


■ 特別講義・講演のご依頼について

ルーム・トゥ・リード・ジャパンでは、大学・高校などの教育機関向けに、非営利活動や国際教育支援、ファンドレイジングに関する特別講義や授業内セッションを行っています。また、企業や団体の研修・セミナー、CSRプログラムの一環としての講演依頼も承っております。
ご依頼の内容・規模に応じて、交通費および講演費としてご支援のご協力をお願いしておりますが、まずはご相談ください。

📩 お問い合わせ先
ルーム・トゥ・リード・ジャパン事務局
📧 japan@roomtoread.org