クレジットカード決済会社変更のご案内


(English follows after Japanese)

いつもルーム・トゥ・リードへの温かいご支援を誠にありがとうございます。

このたび、2025年4月1日より、クレジットカード決済の利便性向上を目的として、寄付の決済システムを現行のものから「コングラント株式会社」に変更いたしました。新しいご寄付ページはこちらからご利用いただけます。
これにより、以下の決済方法をご利用いただけるようになります:
VISA, Master, AMEX, JCB, Diners, DISCOVER, Apple Pay*, Google Pay*
*Apple PayおよびGoogle Payは、該当のサービスにご登録済みの方にのみ表示されます。

また、銀行振込も「決済方法」からお選びいただけるようになりました。さらに、寄付ページの英語表示も可能となり、言語にかかわらずより多くの方々からのご支援をお受けできるようになります。

マンスリーサポーター(継続寄付者)の皆さまへ

現在、マンスリーサポーターとしてご登録いただいている皆さまのご寄付は、これまで通り旧システムにて毎月お預かりいたします。
今後、ご登録のクレジットカードの有効期限の更新時または2025年12月のご寄付をもって、新システムへの切り替えをご案内させていただく予定です。
なお、それ以前に新システムへの切り替えをご希望の場合や、その他ご質問について下記までお気軽にご連絡ください:

📩 ルーム・トゥ・リード・ジャパン事務局
japan@roomtoread.org

どうぞ引き続きの温かいご支援をよろしくお願いいたします。


As of April 1, 2025, we have transitioned our donation payment system to Congrant Inc. in order to improve the convenience of credit card donations.
You can access our new donation page here.

With this change, the following payment methods are now available:
VISA, Master, AMEX, JCB, Diners, DISCOVER, Apple Pay, Google Pay**
*Apple Pay and Google Pay are only available to users registered with these services.

In addition, bank transfer is now selectable as a payment method. The donation page also supports English, allowing us to welcome support from an even broader global community regardless of language.

For Monthly Supporters
If you are already registered as a Monthly Supporter, your monthly donations will continue to be processed through our previous system.

Moving forward, we will provide instructions for switching to the new system either when your registered credit card reaches its expiration date, or by your December 2025 donation at the latest.

If you would like to switch to the new system sooner or have any questions, please feel free to contact us at the address below:

📩 Room to Read Japan Office
japan@roomtoread.org

3月は国際女性月間✨寄付の効果が2倍!

教育は基本的人権
しかし、その権利が不平等に侵害され、特に少女たちは多くの障壁に直面しています。

  • 世界の7人に1人が読み書きができず、その3分の2が女性や少女です。
  • 1億2200万人以上の少女が学校に通えていません。
  • 多くの少女が、文化的偏見、差別、貧困、暴力と闘いながら、学び続けています。

ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムは、これまでに370万人以上の少女を支援し、低所得コミュニティでジェンダー平等の実現を目指してきました。

3月の国際女性月間を記念して、3月末まで寄付の効果が2倍になるキャンペーンを実施中です!
例えば1万円をご寄付いただくと、支援企業のマッチングにより計2万円分が支援地域に届けられます。同じ金額で、少女たちへ2倍のサポートが届きます。

少女がどこで生まれても夢を実現できる公正な世界は、私たちの一歩から始まります。ご支援をお待ちしています!


※ルーム・トゥ・リード・ジャパンへのご寄付は税制控除の対象となります。

🎉ルーム・トゥ・リード設立25周年!


25周年に寄せて…

25年前、ルーム・トゥ・リードの創設者3名と最初の支援者たちは、すべての子どもが教育を通じて可能性を最大限に発揮できる世界を思い描きました。

私自身がルーム・トゥ・リードに加わり、日本法人を設立したのが15年前、ルーム・トゥ・リード設立10周年のタイミングでした。当時、支援を受けた子どもの数が500万人に達しようとしていて、「500万人なんてすごい!」と思ったのを、今でも鮮明に覚えています。

あれから15年―以来、世界中の支援者の皆さまとともに、新たな「章」(チャプター)を積み重ね、これまでに28の国と地域で10倍にあたる5,000万人以上の子どもたちに変化をもたらしてきました。ルーム・トゥ・リードは、世界の学習危機を解決できることを証明してきたのです。そして、この物語はまだ続きます。

これは、ルーム・トゥ・リードという組織が、決して立ち止まることなく学び続け、走りながら進化し続けてきた証です。そして私たち自身も、成功体験に甘んじることなく、新たな挑戦を受け入れながら、変化と成長に必死についていくことを求められた日々だったように思います。

今年一年を通じて、25周年という大きな節目に至るまでの歩みを振り返る中で、皆さまとともに築いてきた道のりの尊さを改めて感じています。皆さまの温かいご支援と変わらぬご信頼があったからこそ、ここまで歩んでこられました。心より感謝申し上げます。 

先日、支援企業の方々とともに、ルーム・トゥ・リードが最初に活動を開始したネパールを訪れる機会がありました。訪れたのは、首都カトマンズから山を越えつつ車で2時間ちょっとに位置するヌワコットにある小学校で、2015年の大地震で甚大な被害を受けた地域です。

今回訪れた小学校では、現地政府と協働し、3年間の識字教育プログラムが実施されています。偶然にも、日本の寄付者の方が贈ってくださった絵本を、小学校2年生の子どもたちに読み聞かせる場面に立ち会うことができました。大地震やパンデミックという大きな困難を乗り越え、先生が懸命に授業をする姿、そしてそれを受けて目を輝かせながら手を挙げる子どもたちの姿を目の当たりにし、「5,000万人」という数字は、こうした一人ひとりの積み重ねなのだと、その重みを改めて実感しました。

そして今年、ルーム・トゥ・リードは25周年、日本法人も設立15周年を迎えました。この節目を迎えることができたのは、支援者の皆さま一人ひとりの変わらぬご支援と、教育への強い信念があったからこそです。心からの感謝を込めて—本当にありがとうございます。

3月は「国際女性月間」。非識字やジェンダーによる格差のない世界を実現するために活動を行っているルーム・トゥ・リードにとって、とても大切な月となります。世界中の女性と少女の権利が守られ、ジェンダー平等が実現される世界を目指し、さらに歩みを加速させます。


ルーム・トゥ・リード・ジャパン
事務局長 松丸佳穂


国際女性月間キャンぺーンのご案内

 

【東京マラソン2025】21か国164名のチャリティランナーが走行!1万人の子ども達の教育を支援 │ 【Tokyo Marathon 2025】164 Charity Runners from 21 Countries Run to Support the Education of 10,000 Children!

©東京マラソン財団

ルーム・トゥ・リード・ジャパンが寄付先団体として参加している、東京マラソン2025が3月2日(日)に開催されました!

アボット・ワールドマラソンメジャーズとして世界中のランナーを魅了する東京マラソン。今回は約38,000名が走行しました。この内、世界21か国から164名がルーム・トゥ・リードの活動に共感・寄付先に指定し、チャリティランナーとして参加しました。

快晴の中、東京都庁をスタート地点に朝9時10分の号砲から順次ランニングがスタート。42.195kmをランナーそれぞれの思いをこめながら一歩一歩を走り抜けました。

また東京マラソン2025 EXPO(2月27日~3月1日)、そして大会当日にかけ、複数の支援企業の社員皆様のご協力をいただき、総勢47名のボランティアサポーターの方とともにチャリティランナーをお迎えし、声をあげて応援しました。

今回のチャリティランでは、ランナーは直接のご寄付のほか、企業によるマッチング寄付や、ルーム・トゥ・リードのクラウドファンディングシステムを使った寄付集めなど様々な方法で低所得コミュニティの子どもの教育支援に向け寄付集めを実施しました。結果、当初目標としていた8,000名の子どもの教育資金調達を上回り、10,000人以上の教育に相当するご寄付をお預かりしました!皆様のご支援に心から感謝いたします。

Room to Read Japan participated as a beneficiary organization in the Tokyo Marathon 2025, which took place on March 2nd (Sunday)! The Tokyo Marathon, captivating runners worldwide as part of the Abbott World Marathon Majors, saw approximately 38,000 participants. Among them, 164 individuals from 21 countries resonated with Room to Read’s mission and designated it as their charity of choice, participating as charity runners.

During the Tokyo Marathon 2025 EXPO (February 27th to March 1st) and on the day of the event, we were grateful to receive support from employees of multiple sponsoring companies. Alongside a team of 47 volunteer supporters, we warmly welcomed charity runners and cheered them on with loud voices. Under clear skies, the race commenced at 9:10 a.m. from the Tokyo Metropolitan Government Building, with runners embarking on the 42.195km journey, each step filled with their own aspirations.

In this charity run, participants engaged in various fundraising methods, including direct donations, matching contributions from corporations, and utilizing Room to Read’s crowdfunding system, all directed towards supporting education for children in low-income communities. As a result, we exceeded our initial goal of funding educaiton for 8,000 children, collecting donations equivalent to supporting education for over 10,000 children! We extend our heartfelt gratitude for everyone’s support.


東京マラソン2025 チャリティEXPOの様子(2月27日~3月1日)
Tokyo Marathon 2025 Charity EXPO held from Feb. 27 – Mar. 1

場所:東京ビッグサイト(東京国際展示場)at Tokyo Bigsite ©東京マラソン財団

ランナー登録、アスリートビブスの受け取りのために訪れたランナーのほか、一般来場者を含めて多くの来場者をチャリティブースでお迎えしました。
In addition to runners who came to register and pick up their bibs, more than 60,000 people, including general visitors, came to the event! We welcomed them at our charity booth.


3月1日(金)皇居ラン / March 1st (Fri.) Imperial Palace Run

©東京マラソン財団

アライアンスパートナー企業様のマラソンチームのリードで、皇居ラン!歓迎のスピーチにランナーは感激、ランの後は交流もしたそうです!
Under the leadership of our alliance partner companies’ marathon team, we embarked on a run around the Imperial Palace! The runners were deeply moved by the welcome speech and enjoyed interacting after the run.


3月2日(日)沿道応援の様子 / March 2nd (Sun.) Cheering on the way

Tokyo Marathon Foundation



ランナーにとって一番苦しいといわれる、両国~田町(27Km~37Km)地点、そしてフィニッシュエリアで、ボランティアサポーターが応援にかけつけました!
応援の声にたくさんのランナーが応え、ハイタッチも!
Volunteer supporters came to cheer the runners on at the Ryogoku – Tamachi (27Km – 37Km) point, which is said to be the most challenging section for the runners, and of course, at the finish area! Many runners responded to the cheers, exchanging high-fives!


チャリティラウンジ(東京国際フォーラム)/ Charity Lounge

©東京マラソン財団
©東京マラソン財団

走行後のチャリティランナーをお迎えしました!今回は、ご家族やご友人が集まるミートポイントとしても活用され、多くの方々がランナーのゴールを祝福しました。
On Sunday, March 2, we welcomed charity runners after their race at the Charity Lounge in Tokyo International Forum! This time, the lounge also served as a meeting point for family and friends, bringing together many people to celebrate the runners’ finish.

世界中のチャリティランナーの皆様、ありがとうございました!
Thank you very much for your wonderful run!


ルーム・トゥ・リード・ジャパンは、2026年3月1日(日)開催の東京マラソン2026チャリティの寄付先団体として引き続き参加いたします!
本件に関するお問合せやご質問は、ルーム・トゥ・リード・ジャパン(japan@roomtoread.org)までお気軽にお寄せください。

Room to Read Japan will continue to participate as a beneficiary organization for the Tokyo Marathon 2026 Charity, scheduled to take place on Sunday, March 1, 2026! For any inquiries or questions regarding this, please feel free to contact Room to Read Japan at japan@roomtoread.org.

©東京マラソン財団

《継続的な学びと改善》2024年 ルーム・トゥ・リードのジェンダー平等プログラムからの洞察


執筆者: フェルナンダ・ガンダーラ
(ルーム・トゥ・リード 調査・モニタリング・報告担当ディレクター)

ルーム・トゥ・リードの取り組み
ルーム・トゥ・リードのグローバル研究・モニタリング・評価チームは、毎年、識字教育とジェンダー平等の推進に関するプログラムの効果を分析し、報告書を作成しています。これらの報告は、スタッフによるレビューを経て、プログラムの継続的な改善に活かされています。また、年間を通じて評価結果を分析し、共通するパターンを特定することで、より多くの子どもたちに迅速に良い影響を届けることを目指しています。
2024年のジェンダー平等プログラムの報告から、以下の4つの重要なテーマが明らかになりました。

① 教育者へのサポートの必要性
教育者は、活動中心の学習を高く評価しているものの、導入にはさらなる支援が必要である

ネパールやベトナムで実施した「気候正義クラブ」や、カンボジアで試験導入した「男子生徒参加プログラム」の調査によると、教育者はこうした新しい教育手法に高い関心を持っています。しかし、これらを効果的に実践するには追加の支援が不可欠であることが分かりました。
例えば、教育者は以下の点でサポートを求めています。
● 生徒の適切なグループ分け
● 実践的な活動の準備
● 生徒中心の学習を促進するための追加リソース(新しい教材や視覚的な補助ツールなど)
また、気候変動やジェンダー問題といった新しいテーマについては、一度の研修ではなく、継続的なサポートが必要だと考えられています。

気候正義クラブの詳細

② ジェンダー構成の影響
ジェンダー平等プログラムでは、クラスのジェンダー構成が学習成果に影響を与える

カンボジアでの男子生徒参加プログラムの評価では、学生は同じジェンダーの仲間や指導者と話し合うことを好む一方で、異なるジェンダーの生徒と学ぶことにも価値があることが示されました。
つまり、同じジェンダーでの学びの場を確保しつつ、異なるジェンダーと交流する機会を設けることが、ジェンダー教育において重要なポイントとなります。

カンボジアでの取り組み


③ 金融教育と心理社会的サポートの統合
金融教育は、心理社会的なスキルと組み合わせることでより効果を発揮する

タンザニアで実施された金融教育プログラムでは、ライフスキル教育も受けた女子生徒が、より高い起業意識と貯蓄行動を示しました。
過去の調査結果とも一致し、金融リテラシーの向上には、単なる知識提供だけでなく、ライフスキル教育の併用が重要であることが分かっています。

タンザニアでの取り組み

④ 混合手法の活用
定量調査と定性調査を組み合わせることが、プログラムの評価に不可欠である

2024年の評価では、単に「どのプログラムが成果を生んだか」だけでなく、「なぜその成果が生まれたのか」を理解するために、定量調査(数値データ)と定性調査(参加者の声)を組み合わせることの重要性が明らかになりました。
ネパールとベトナムの「気候正義クラブ」や、カンボジアの「男子生徒参加プログラム」では、この混合手法を用いることで、プログラムの理論と実際の影響をより深く分析できました。今後も、参加者の声を取り入れながら、プログラムの改善を続けていきます。


今後の展望
ルーム・トゥ・リードは、すべての子どもたちが質の高い教育を受け、将来に向けた選択肢を広げられるよう、プログラムの継続的な改善に取り組んでいます。
今後の課題として、
● 参加者との情報共有の強化
● 定量調査と定性調査のさらなる融合
が挙げられます。
私たちの研究・モニタリング・評価チームは、今後も新たな洞察を共有し続け、より効果的なプログラムの実現を目指します。

詳細な調査・統計・評価(英文)はこちら

オリジナル記事:
Continuous Learning and Improvement – 2024 Insights from Room to Read’s Gender Equality Programming

翻訳:kochi