【講演レポート】10年越しの再会から生まれた学びの場 ― 明治大学「NPO経営戦略論」での特別講義

2025年5月28日、ルーム・トゥ・リード・ジャパンの事務局長 松丸佳穂が、明治大学 経営学部「NPO経営戦略論」(担当:小関隆志教授)の授業にてゲスト講師として登壇しました。

今回の講義は、思いがけない“再会”から生まれたご縁でした。授業を担当する小関教授がルーム・トゥ・リードの活動を授業内で紹介したのは10年前のこと。最近読まれた書籍『ソーシャル・スタートアップ』(邦訳)にルーム・トゥ・リードの共同設立者ジョン・ウッドのストーリーが掲載されていたことをきっかけに、再び講義のご依頼をいただきました。

10年の時を経て、「非営利活動」や「チャリティ」、「ファンドレイジング(資金調達)」という分野は、社会の中で確かな認知と関心を得るようになりました。そんな変化の中で、Z世代の学生たちに向け、15年間にわたり日本における資金調達をけん引してきた松丸が、現場の実践とともにその魅力や可能性を伝える特別講義を担当しました。


教育が社会を変える ― グローバルに展開する支援活動

講義では、世界で7億人以上が文字を読めず、そのうち3分の2が女性と少女であるという現実から始まり、ルーム・トゥ・リードの識字教育・女子教育プログラムがどのようにそれを変えているのかを事例とデータを交えて紹介しました。

教育は人生を切り拓く力を持っており、それは単に知識を与えるだけでなく、自分自身を守る術や、選択肢を持つ自由につながります。実際に、ラオスの女子教育プログラム卒業生が、日本で語学を生かして働いているというストーリーは、多くの学生の心に強く響いたようです。

日本国内での挑戦と、共感を生むファンドレイジング

ルーム・トゥ・リード・ジャパンは、職員わずか2名という小さな体制ながら、事務局業務に加え、年間で数億円規模の資金調達を行っています。その成果と人員の少なさとのギャップに驚かれることも多く、「どうやって運営しているのですか?」と尋ねられることもしばしばです。

その背景には、年間を通じて展開される多様な支援活動があります。ガラパーティや東京マラソンチャリティ、企業とのパートナーシップに加え、翻訳やソーシャルメディアなどを担うボランティアサポーターの力強い協力が、活動を支える大きな原動力となっています。企業による支援の形もさまざまです。講義では、コーズマーケティングやプロボノ、現物寄付など、多彩な連携方法をご紹介しました。

「Fundraise(資金調達)は、“Fun”raise(楽しさを広げる活動)でもある」というメッセージのもと、子どもから大人まで、実際にサポーターが取り組んでいる多彩なファンドレイジング事例を紹介。あわせて、共感を呼び起こすストーリーテリングの力についても、現場での経験を交えてお話ししました。

身近なアイデアから個性あふれるユニークな企画まで、楽しみながら社会貢献ができる方法を具体的に示すことで、ファンドレイジングが誰にとっても「自分ごと」になり得る——。どのような形であっても、それぞれの支援が大きなインパクトをもたらす。そんな可能性を感じてもらえる時間となりました。

あなたがファンドレイザー!学生への問いかけと対話


その後、「あなたが30万円を集めるとしたら、どんな企画にする?」という問いかけでグループディスカッションを実施。支援国に暮らす日本人コミュニティを対象にしたイベント、ピアノ演奏や動画制作を通じたチャリティ活動、野球などのスポーツイベント、SNSを活用したキャンペーンなど、学生たちは自分の特技や関心と結びつけながら、創意工夫あふれるアイデアを発表しました。

支援や寄付という枠組みを超えて、“自分にもできるかもしれない”という小さな希望と、“誰かの未来を変えたい”という素直な願いが交錯し、質疑応答も活発に行われ、経営学部の学生ならではの活気あふれた時間になりました。

💬学生の声:「知ることが行動につながる第一歩に」

📘「日本の寄付文化を広げるにはどんな工夫をしているのか」と質問した際に、「日本人のチャリティー精神は低くない」という言葉と、金融業界の中では役員の賞与の一部を寄付に充てる企業もある、という事例がとても新鮮でした。欧米ではノブレス・オブリージュ的な精神(社会的立場のある人が自ら責任をもって社会貢献に取り組む文化)が根付いていることを感じました。

📘「かわいそうだから寄付するのではなく、楽しさを生み出す活動なんだよ」という言葉を聞き、寄付を義務ではなく、楽しさや共感を広げる行動として捉えたいと思いました。

📘実際に自分で企画を練ってみて、資金を集める側も参加者も、お金を忘れて夢中になれるような魅力的なストーリーを盛り込むことの重要性を強く感じました。

📘実際にNPOとして活動されている方からお話を聞くことができたのは、自分にとってすごく財産になったと思う。グループディスカッションでは30万円を集めるという経験したことがないことを想像し、どうすれば人を動かすことができるかを考えたので非常に刺激となった。

💬小関隆志教授よりコメント

今回、久々に松丸様にゲスト講師として教室にお越しいただきました。松丸様には熱のこもった臨場感あふれるお話をしていただいて、参加した学生は「自分にも何かできることがあるんじゃないか」と大いに触発されたようです。こんなに質問がたくさん出るのかと驚くほど、質問の手が次々と挙がり、やはり本物は胸を打つんだなぁと改めて実感しました。私自身も勉強になりました。本当に有難うございました!

10年越しの学びの場にて、貴重な機会をつくってくださった小関隆志教授、そして真剣なまなざしで話を聞いてくださった明治大学の学生の皆さまに、心より感謝申し上げます。


■ 特別講義・講演のご依頼について

ルーム・トゥ・リード・ジャパンでは、大学・高校などの教育機関向けに、非営利活動や国際教育支援、ファンドレイジングに関する特別講義や授業内セッションを行っています。また、企業や団体の研修・セミナー、CSRプログラムの一環としての講演依頼も承っております。
ご依頼の内容・規模に応じて、交通費および講演費としてご支援のご協力をお願いしておりますが、まずはご相談ください。

📩 お問い合わせ先
ルーム・トゥ・リード・ジャパン事務局
📧 japan@roomtoread.org

【東京マラソン2025】21か国164名のチャリティランナーが走行!1万人の子ども達の教育を支援 │ 【Tokyo Marathon 2025】164 Charity Runners from 21 Countries Run to Support the Education of 10,000 Children!

©東京マラソン財団

ルーム・トゥ・リード・ジャパンが寄付先団体として参加している、東京マラソン2025が3月2日(日)に開催されました!

アボット・ワールドマラソンメジャーズとして世界中のランナーを魅了する東京マラソン。今回は約38,000名が走行しました。この内、世界21か国から164名がルーム・トゥ・リードの活動に共感・寄付先に指定し、チャリティランナーとして参加しました。

快晴の中、東京都庁をスタート地点に朝9時10分の号砲から順次ランニングがスタート。42.195kmをランナーそれぞれの思いをこめながら一歩一歩を走り抜けました。

また東京マラソン2025 EXPO(2月27日~3月1日)、そして大会当日にかけ、複数の支援企業の社員皆様のご協力をいただき、総勢47名のボランティアサポーターの方とともにチャリティランナーをお迎えし、声をあげて応援しました。

今回のチャリティランでは、ランナーは直接のご寄付のほか、企業によるマッチング寄付や、ルーム・トゥ・リードのクラウドファンディングシステムを使った寄付集めなど様々な方法で低所得コミュニティの子どもの教育支援に向け寄付集めを実施しました。結果、当初目標としていた8,000名の子どもの教育資金調達を上回り、10,000人以上の教育に相当するご寄付をお預かりしました!皆様のご支援に心から感謝いたします。

Room to Read Japan participated as a beneficiary organization in the Tokyo Marathon 2025, which took place on March 2nd (Sunday)! The Tokyo Marathon, captivating runners worldwide as part of the Abbott World Marathon Majors, saw approximately 38,000 participants. Among them, 164 individuals from 21 countries resonated with Room to Read’s mission and designated it as their charity of choice, participating as charity runners.

During the Tokyo Marathon 2025 EXPO (February 27th to March 1st) and on the day of the event, we were grateful to receive support from employees of multiple sponsoring companies. Alongside a team of 47 volunteer supporters, we warmly welcomed charity runners and cheered them on with loud voices. Under clear skies, the race commenced at 9:10 a.m. from the Tokyo Metropolitan Government Building, with runners embarking on the 42.195km journey, each step filled with their own aspirations.

In this charity run, participants engaged in various fundraising methods, including direct donations, matching contributions from corporations, and utilizing Room to Read’s crowdfunding system, all directed towards supporting education for children in low-income communities. As a result, we exceeded our initial goal of funding educaiton for 8,000 children, collecting donations equivalent to supporting education for over 10,000 children! We extend our heartfelt gratitude for everyone’s support.


東京マラソン2025 チャリティEXPOの様子(2月27日~3月1日)
Tokyo Marathon 2025 Charity EXPO held from Feb. 27 – Mar. 1

場所:東京ビッグサイト(東京国際展示場)at Tokyo Bigsite ©東京マラソン財団

ランナー登録、アスリートビブスの受け取りのために訪れたランナーのほか、一般来場者を含めて多くの来場者をチャリティブースでお迎えしました。
In addition to runners who came to register and pick up their bibs, more than 60,000 people, including general visitors, came to the event! We welcomed them at our charity booth.


3月1日(金)皇居ラン / March 1st (Fri.) Imperial Palace Run

©東京マラソン財団

アライアンスパートナー企業様のマラソンチームのリードで、皇居ラン!歓迎のスピーチにランナーは感激、ランの後は交流もしたそうです!
Under the leadership of our alliance partner companies’ marathon team, we embarked on a run around the Imperial Palace! The runners were deeply moved by the welcome speech and enjoyed interacting after the run.


3月2日(日)沿道応援の様子 / March 2nd (Sun.) Cheering on the way

Tokyo Marathon Foundation



ランナーにとって一番苦しいといわれる、両国~田町(27Km~37Km)地点、そしてフィニッシュエリアで、ボランティアサポーターが応援にかけつけました!
応援の声にたくさんのランナーが応え、ハイタッチも!
Volunteer supporters came to cheer the runners on at the Ryogoku – Tamachi (27Km – 37Km) point, which is said to be the most challenging section for the runners, and of course, at the finish area! Many runners responded to the cheers, exchanging high-fives!


チャリティラウンジ(東京国際フォーラム)/ Charity Lounge

©東京マラソン財団
©東京マラソン財団

走行後のチャリティランナーをお迎えしました!今回は、ご家族やご友人が集まるミートポイントとしても活用され、多くの方々がランナーのゴールを祝福しました。
On Sunday, March 2, we welcomed charity runners after their race at the Charity Lounge in Tokyo International Forum! This time, the lounge also served as a meeting point for family and friends, bringing together many people to celebrate the runners’ finish.

世界中のチャリティランナーの皆様、ありがとうございました!
Thank you very much for your wonderful run!


ルーム・トゥ・リード・ジャパンは、2026年3月1日(日)開催の東京マラソン2026チャリティの寄付先団体として引き続き参加いたします!
本件に関するお問合せやご質問は、ルーム・トゥ・リード・ジャパン(japan@roomtoread.org)までお気軽にお寄せください。

Room to Read Japan will continue to participate as a beneficiary organization for the Tokyo Marathon 2026 Charity, scheduled to take place on Sunday, March 1, 2026! For any inquiries or questions regarding this, please feel free to contact Room to Read Japan at japan@roomtoread.org.

©東京マラソン財団

You Create Change~あなたが未来を変えていく~ 年末キャンペーン開始!


気づけば12月、街がクリスマスのイルミネーションで色づき、年末が近づいてきました。2024年最後に、教育という当たり前の権利を一人でも多くの子ども達へ届るためにアクションを起こします。年末キャンペーンAction for Education 2024「You Create Change」~あなたが未来を変えていく~のご案内をお届けします!ぜひ、ご参加ください。


キャンペーン概要
期間:2024年12月1日(日)~12月25日(月)
目標:子ども達と少女達の教育10万日分(約1,000万円)
寄付の使途:最も支援を必要とする場所と時期に活用させていただきます
12月21日からいただいたご寄付はマッチングにより、5倍の効果になります!
*例:1万円のご寄付をいただくと、長年のご支援者様がマッチングし、5万円分の教育が支援地域に届きます!

教育の現状

2015年に国連加盟国が採択したSDGs(持続可能な開発目標)は、2030年までに「すべての人に教育を」を掲げています。

しかし、小学校卒業時点で最低限の読解力を持つ生徒は世界全体で58%に過ぎません。非識字やジェンダー教育の不平等は依然として深刻です。
*世界の教育危機 – ユネスコ「グローバル教育監視レポート2024」ほか

この教育危機を乗り越えるため、行動が求められています。
2024年が終わる前に、深刻なジェンダーや教育の不平等に直面するすべての子どもと少女達へ、「教育」というクリスマスプレゼントを贈りませんか?約100円の投資で子ども達の未来が変わります。

支援方法
① 寄付で支援する:
急激な物価高により、各地で光熱費や紙、印刷など教育に必要な費用が高騰しています。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

銀行での振り込みをご希望の方は、このフォームに入力をお願いします。
※ご寄付は税制控除の対象になります。詳しくはこちら


②ハッシュタグで支援する:

✅ルーム・トゥ・リード・ジャパン公式SNSをフォロー
Instagram: roomtoread_jp
X: @roomtoread_jp

Facebook: RoomtoRead.Japan

✅「#YouCreateChange」「#ルームトゥリード」「#roomtoread」のタグをつけて、クリスマスイルミネーションの写真を投稿

👉投稿1件につき、女子教育プログラム1日分(約100円)が長年の支援者から寄付されます!※投稿はルーム・トゥ・リードのSNS等で紹介する場合があります。

③ 大掃除を通して支援する
チャリボン:一般古書の買い取り金額を寄付。12月は買取り金額20%UP!
tetote:専門古書の買い取り金額を寄付
買取大吉もの募金:不用品の買い取り金額を寄付


1人でも多くの子ども達へ、いますぐに教育を。
今、この瞬間も低所得コミュニティに住む多く子ども達が教育の機会のないまま年末を迎えています。12月のこの特別な期間に、小さなアクションを通して、子ども達の未来に投資しませんか?皆様の温かいご支援をお待ちしております!
寄付はこちらから


メディア情報
今年も多くの皆様の温かい支援をいただき、ルーム・トゥ・リードは更なる成長を遂げています。11月、ルーム・トゥ・リードCEOのギータ・ムラリ博士が来日し、ルーム・トゥ・リード・ジャパン 共同理事長の正直ゆりとともに、日本で応援いただいているたくさんのサポーターや若者と直接会い、子ども達への教育の重要性を訴えました。

読売オンライン(動画ニュース)

画像クリックで読売オンライン映像へ遷移します。

“マジョリティが変われば社会が変わる”「エル・ガール」×「ルーム・トゥ・リード」イベントをレポート

正直ゆり(ルーム・トゥ・リード・ジャパン 共同理事長)より、女子教育支援を中心とした活動紹介。画像クリックでELLEgirlイベントレポートに遷移します。

お問合せ
キャンペーンや活動に関するお問合せは下記までお寄せください。
認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン
e-mail: japan@roomtoread.org

Running for a Cause: How Professor Ricardo Ernst Uses Marathons to Champion Children’s Education with Room to Read



日本語版はこちら
Ricardo Ernst is a professor at Georgetown University in Washington, D.C. He is also one of Room to Read’s most significant fundraisers for the Tokyo Marathon. An avid runner, he initially joined the marathon to complete the six Abbott World Marathon Majors. This led him to explore possible charity organizations to run for, and Room to Read captured his attention immediately as one that resonated with him. As a longtime professor, he strongly believes in the importance of education and teaching children to read. Professor Ernst officially joined our cause last year; he raised the donation equivalent to literacy education for 200 children for the 2024 marathon and is in the process of doing so again this year. We recently asked him to share his thoughts on his running and fundraising success.
 

How did you become so passionate about running?

I began running later in life after I moved to the United States from Venezuela and saw everyone around me going on runs. “Running is a challenge to yourself with yourself.” I slowly built my way up to trying out international marathons, and now I have run 19 marathons in total and have finished 5 of the 6 Abbott Marathons. 
 

That’s great! Do you have any advice for those new to running/marathons? 

Running is all mental and about endurance. You need to set personal targets and challenge yourself. My advice is to push yourself to go for the run in the moment. It’s so easy to put it off for another day, but you’ll come back from the run feeling great. To me, “running is an incredible personal reward.It’s a great way of staying healthy and exploring new places and countries! 

As one of our best fundraisers, can you discuss what your fundraising experience was like last year
“First, I believe it is important to have…passion for what you do.” It was easy for me to write messages to people since I believe
 so deeply in using education to help people. And when I put the messages up on LinkedIn and Facebook, random people commented, and the money started pouring in. I knew a lot of people from teaching at Georgetown for 37 years; I taught more than 80,000 studentsI then began targeting those I knew could donate larger amounts (by sharing more about my passion for what Room to Read does) and was able to convince more and more people. 

Prof. Ernest’s campaign page. Click to see his progress and support his challenge!

Amazing! What do you see as the key tactics behind your success? 

Conviction. “To convince, you need conviction.” You need to have passion for the cause, because your message needs to reach donors “in a very genuine way.” It’s also important to use media outlets. And then, you need to insist. Many people will claim they will support and not follow through, and you can’t let them off the hook. But instead of making the donors feel guilty, you should make them feel happy, so that “they are giving because they feel they’re doing something good…for the world.” Finally, it’s important to set a target. Having a clear goal both motivates you and makes it easier to convince others to contribute.  

Although he only recently joined our organization last year, Professor Ernst is deeply committed. Hear about his passion for fundraising for Room to Read in his own words in the video below!


Interviewer: 
Claire Ozeki is an undergraduate student at Georgetown University and an intern at Room to Read Japan.  

Your donation to Ricardo Ernst’ page will be an investment in children’s futures. Thank you for your support!

Make a donation to Ricardo Ernst

《目的のために走る》200人の子ども達へ教育を届けたランナー

 
(Click here for the English version)
リカルド・アーネストさんは、ワシントンDCにあるジョージタウン大学の教授です。また、ルーム・トゥ・リードの東京マラソン2025チャリティでおおくの寄付を集めている「ファンドレイザー」(支援を届けるための資金調達をする方)でもあります。

アーネスト教授は熱心なランナーで、当初は「Abbott World Marathon Majors」の6つのマラソンを制覇するために、東京マラソンに参加することを決めました。マラソンを走るだけでなく、支援することができるチャリティ団体はないかと考え、その中ですぐに彼の注意を引いたのがルーム・トゥ・リードでした。

彼は長年に渡る教授としての経験から、教育や子供の識字の重要性を強く信じています。アーネスト教授は去年、ルーム・トゥ・リードのチャリティランナーとして東京マラソン2024チャリティに参加、200人もの子ども達の教育に相当する寄付を募りました。また今年も、自分自身の友人や、コミュニティへの呼びかけを通して多くのご寄付を集めています。アーネスト教授に、マラソン (走ること)、そしてファンドレイジングの成功について最近話を伺いました。 

なぜマラソンに情熱を注ぐようになったのですか? 


マラソンを始めたのは遅かったです。ベネズエラからアメリカに移住し、周りの人が走っている様子を見てマラソンを始めました。マラソンは「自分自身に対する自分自身への挑戦です。」少しづつ挑戦して国際的なマラソンに参加するようになり、今までに19回のマラソンと、6つの「
Abbott World Marathon Majors」のうちの5つを完走しています。 

素晴らしいですね!ランニングやマラソン初心者の方に何かアドバイスはありますか? 

マラソンは精神力と持久力がすべてです。個人的な目標を設定して挑戦することが大事です。私のアドバイスは、ちゃんと予定していた時に自分を奮い立たせて走ることです。明日にしようと先延ばしにするのは簡単ですが、ちゃんとマラソンに行くと最高な気分になって戻ってきます。私にとってマラソンは「自分に対する素晴らしいご褒美」です。走ることは健康にも良いし、新しい場所や国を探検するのに最適な方法です! 

マラソンを通して、個人で最も多くのご寄付を集めたファンドレイザーとして、去年のご自身の募金活動の経験について話を聞いてもいいですか? 

リカルド教授のチャレンジページ。米ドルでご寄付いただけます。ご支援は全額が低所得コミュニティに住む子ども達の教育支援に充てられます。

「まずは、自分がやっていることに関して情熱を持つことが一番だと思います。」私は、教育を通して人々を助けることができると強く信じているので、募金ページに載せるためのメッセージを書くことは簡単でした。そして、LinkedInやFacebookにメッセージを載せた時、様々な人がコメントし、寄付が一気に集まってきました。ジョージタウン大学で37年間教鞭をとり、8万人もの生徒達を教えてきたので、たくさんの知り合いがいます。そこから、さらに多くのの寄付が見込める方を対象として、ルーム・トゥ・リードの活動への情熱をさらに深く共有し、より多くの人々と意識をともにすることができました。

 

凄いですね!成功の要因となる重要な戦略は何だと思いますか? 

確信。「説得するには確信が必要だ。」寄付をしてくれる人達に自分のメッセージが「誠実に伝わる」ためには活動に関して情熱を持つことが大事です。S N Sなどメディアを活用することも重要です。それから、主張する必要もあります。寄付すると言いながら実行しない人が多くいますが、彼らを見逃してはいけません。寄付をしてくれる人達に「世界のために良いことをしている」という満足感で幸せを感じてもらうことが大切です。最後に、目的を決めることが大事です。明確な目的を持つことが自分自身へのモチベーションになり、寄付への説得力も増します。 

アーネスト教授は昨年から我々の活動に参加したばかりですが、とても献身的に活動に参画しています。アーネスト教授からのメッセージビデオ(英語)をご覧ください!

インタビュアー:
Claire Ozeki
ジョージタウン大学生。ルーム・トゥ・リード・ジャパンのインターン。

リカルド・アーネストさんの寄付ページはこちらです!
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