未就学児への教育:最初の授業の前に、学習の強化を

最初の授業の前に、学習の強化を

就学時(正式な学校教育が始まる頃)には、すでに多くの学習格差が存在しています。世界中のあまりにも多くの子どもたち、特に歴史的に低所得または少数民族のコミュニティにいる子どもたちは、質の高い早期学習機会を利用できません。その結果、子どもたちはしばしば、指導する言葉や教室での基本的な期待に慣れないまま学校に入学するのです。

格差は、幼稚園や小学1年生が始まる前に発生

ルーム・トゥ・リードは、基本的な学術的および社会的・情緒的スキルは早期に養う必要があると認識しており、教育を根本から変革することを目指しています。私たちは現在、実証済みの識字教育プログラムを子どもの教育過程のさらに早い段階に拡張し、最も若い学習者が成長するために必要な基盤を構築できるよう支援しています。

ルーム・トゥ・リードは、熟練した教師、本や教材を備えた設備の整った教室、教室での基本的なスキルと不可欠な語彙を習得する機会など、子どもたちが就学前の時間を最大限に活用するために必要なすべてのものにアクセスできるようにしています。また、世界中の政府と協力することで、これらのアプローチを拡大し、すべての子どもたちが学び、成功する準備ができた状態で小学校に入学できるよう支援することができます。

初等教育前の私たちのアプローチ

ルーム・トゥ・リードの初等教育前のアプローチは、遊びに基づく子ども中心の学習により、基本的な識字能力、計算能力、言語、社会的・情緒的スキルを育成します。

現地のパートナーと協力して、文化に配慮した物語、活動ガイド、教師用リソースなどの資料を開発しています。これらは年齢に応じたものであり、国のカリキュラムに沿い、現地の言語や状況に適応している教材です。また、教員養成大学や専門能力開発ワークショップを通じて、教育者に必要なスキルと知識を提供し、最年少の学習者が成功するための魅力的な環境を作ります。

確固たるエビデンスが示すところでは、最も効果的な就学前プログラムに共通の一連の特徴があります。ルーム・トゥ・リードは、これらのエビデンスに基づく原則を、次のような就学前の取り組み全体に統合しています。

•学習を子どもたちの日常の経験に結びつける、テーマ別の子ども主導の探求
•日常的な教室のルーチンに組み込まれた、構造化された遊びと自由な遊びのバランス
•十分な運動、言語、認知の発達を支援する、実践的で感覚に富んだ活動
•創造性と独立性を促進する、自由な表現のための専用の遊び場とスペース
•早期の識字能力と口頭言語の発達を促進する、印刷物と言語に富んだ環境

例えば、インドにおいて、ルーム・トゥ・リードは政府主導のバルバティカ・プログラム(Balvatika:プレプライマリーを意味する)の初期のパートナーであることを誇りに思っています。バルバティカの教室では、「私の家族」、「果物と野菜」、「コミュニティヘルパー」などの毎週のテーマで、1週間を通して学習をリードしています。それぞれのテーマは、物語、歌、議論、絵、動きを織り交ぜ、子供たちが新しいアイデアを日常生活に結びつけるのを助けます。毎日の活動には、ブロックビルディング、パズル遊び、粘土モデリング、チョーク描画、絵を読むゲームなどがあり、これらは十分な運動技能を強化し、語彙を増やし、年齢に応じた楽しい方法で早期の識字能力を構築します。

この取り組みを支援するために、ルーム・トゥ・リードは専門知識を共有し、ローカライズされた就学前教育コンテンツと指導ガイドをレビューおよび改訂して、これらの最も早い学習スペースの可能性を最大化しています。これには、「ホップ、スキップ、ジャンプ(A Hop, Skip and Jump)」のような文字のない本など、早期学習者向けの既存のリソースの配布や、教育者が就学前教育の子供たちの早期学習スキルを育成する資料を使用して、インタラクティブで楽しい読書セッションを主導する準備ができていることを確認するためのトレーニングの促進が含まれます。

ルーム・トゥ・リードのすべてのプログラムと同様に、私たちはエビデンスに基づいたアプローチに従っています。つまり、試験的に実施し、評価し、規模を拡大することで、私たちの仕事が国の教育システムに適合し、永続的で広範な影響を与えることを保証しています。私たちはパートナーと協力して、何百万人もの子どもたちが成功に向けて準備を整えて学校に入学できるよう支援しています。

初等教育前の取り組みのグローバルな展開

世界中の政府は、私たちのモデルがいかにうまく機能しているかを見てきており、ますますパートナーシップを求めています。世界中で、私たちは教育者の訓練と指導、カリキュラムとコンテンツ開発における専門性を活かし、初等教育前の教育システムを改善しています。以下に、私たちの全体的な影響のごく一部ですが、初等教育前の分野における私たちの最新の取り組み例を示します:

•バングラディシュ:ルーム・トゥ・リードは、全国の初等教育前カリキュラム改訂委員会のメンバーであり、それを通じてカリキュラム開発のための技術的なインプットを提供しています。この作業の一環として、10の項目が全国の初等教育前パッケージに統合され、全国的な早期学習コンテンツの質が強化されました。

ラオス:2023年には、就学前と小学校低学年向けに51冊の童話を出版し、配布しました。最近、ルアンパバーン教員養成大学でルーム・トゥ・リードが設計した図書館コースを試験的に実施した後、政府は、質の高い児童図書館の管理に焦点を当てたカリキュラムとコンテンツを、就学前と初等教育プログラムの両方の教員教育カリキュラムの正式な科目として統合することを承認しました。このコースは、2025年から2026年の年度を通じて、全国のますます多くの教員養成大学に展開される予定です。

•スリランカ:ルーム・トゥ・リードは最近、教育省と協力して、40の幼稚園で就学前の取り組みを試験的に実施しました。政府のトレーナーと協力して、ルーム・トゥ・リードはタミル語とシンハラ語の文脈で90人以上の就学前教師と能力構築研修を実施し、推定600人以上の子どもたちに恩恵をもたらしました。

•インド:ルーム・トゥ・リードは、政府主導のバルバティカ(Balvatika)・イニシアティブの初期のパートナーとして、20人の教育者を訓練する2025年のパイロットを支援し、ウッタル・プラデーシュ州の約200人の就学前学習者に利益をもたらし、将来の大規模な展開への道を開きました。

•ベトナム:ルーム・トゥ・リードは最近、ベトナム教育訓練省と提携し、少数民族コミュニティの就学前の子どもたちを支援するサマープログラムを試験的に実施し、1年生に向けてベトナム語の基礎スキルを強化しました。

就学前教育が生涯にわたる学びへ

就学前教育は、私たちが行うことのできる最も影響力のある投資の1つであり、後の学年で拡大する前に学習格差を埋めます。私たちのパートナーシップ主導のアプローチは、質の高い就学前教育プログラムが、多様な国や状況にわたっても、より多くの子どもたちに、より迅速に利益をもたらすことができることを意味します。

子どもたちが学ぶ準備ができ、自分の能力に自信を持ち、本や言語に精通し、基本的なスキルを備えた状態で学校に入学すれば、彼らは自身の教育の旅を最初から形作ることができます。彼らは、遅れを取り戻す学生としてではなく、明るく無限の未来を持って成功する準備をした学習者として学校に入学するのです。


原文URL:
https://www.roomtoread.org/the-latest/pre-primary-years/

翻訳:kochi

【最終結果】Action for Education 2025 ご支援のご報告

Our Story, Your Chapter:ともに描く、南アフリカの新しい物語

年末キャンペーン「Action for Education 2025」に向けて、温かいご支援とご協力をいただき、誠にありがとうございました!
皆さまお一人おひとりが紡いでくださった想いが重なり、世界の子どもたちの未来に「新たな章」を刻むことができました。最終の集計結果をご報告いたします。

📊 最終結果
期間:12月1日~1231
ご寄付者数:国内外から100名以上
合計寄付金額:17,923,270円*
*決済ページを経由しないご寄付、121日~20日の2倍マッチング、および23日以降の5倍マッチングを含んだ合計。


この度のご支援により、南アフリカの小学校における図書室の開設および包括的な教育プログラムの提供を実現することが可能となりました。

支援単価に換算すると、お預かりしたご寄付は、2,390名もの子どもの識字教育1年分に相当します。図書室開設および教育提供を通じて、学校全体、そして地域を巻き込んだ「読み書きの定着」という、長期的で持続可能なインパクトが生まれます。

本プロジェクトに対する皆さまのご支援に、心より感謝申し上げます。


📚 キャンペーン中にご紹介したレポート集


今回のキャンペーンでは、ボードメンバーの皆さんをはじめ、現地訪問のレポートや応援メッセージを多数いただきました。
ぜひ、下記よりルーム・トゥ・リードの現地での支援活動の様子を通して、子どもたちの成長をご覧ください。

文化や言語の壁を越えて教育を届ける力│南アフリカ訪問レポート
(グローバルボード 正直知哉氏)

「寄付」を通じて教育の種まきを │スリランカ現地訪問レポート 
(共同理事長 正直ゆり氏)

「未来を選ぶ力」へ教育投資を│南アフリカ現地訪問レポート
(リージョナルボード コールドウェル中島恵氏)

南アフリカ共和国大使館 臨時代理大使アナリーズ・シュローダー氏からの応援メッセージ


💬 ご寄付者から寄せられた「声」

今回のキャンペーンでは、寄付のお申し込みとともに、温かいメッセージが数多く寄せられました。その一部をご紹介いたします。

「毎年、自分の誕生日にバースディ・ドネーションとしてアフリカを中心とした教育・図書分野に寄付することに決めています。今年はちょうど南アフリカ出身の作家の本を翻訳出版したところです。本が人の人生を変え道を開くと信じています。誰かのすてきな未来につながりますように。」

「いつも応援しています。 一冊の本が、子どもの考え方を変える。 学ぶ時間が、自信を育てる。 その積み重ねが、やがて家族や地域、世界を変えていく。世界の子どもたちが本に触れ、読むことができる。当たり前の世界になることを祈っています。 支援する側として、この活動なら信じて託せる、そう思えることが何よりです。」

皆さまの想いが、世界中の子どもたちの未来を形作っています。
お預かりしたご寄付は、責任をもって現地の教育へとつなげてまいります。


🎁 ご案内:支援メニューのお礼について

この度のキャンペーンにご参加いただいた皆さまへのお礼について、心を込めて準備を進めております:
・寄付者全員:感謝のメッセージとご報告(メール)
・3万円以上:オリジナルカードセットをプレゼント(数量限定)
15万円以上:デジタル絵本にお名前を掲載
・50万円以上:子どもたちを毎日迎える図書室のプレートへお名前掲載

現地との調整を進め、4月〜夏頃を目途に、段階的にご案内を差し上げる予定です。皆さまのもとへお届けできる日を、私たちも今からとても楽しみにしております。


キャンペーンは一度区切りを迎えましたが、子どもたちの物語はここからが本番です。皆さまに書き始めていただいたこの「新しい章」を、大切に書き進めてまいります!


📤お問い合わせ:
認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン
Web:https://japan.roomtoread.org/
e-mail:japan@roomtoread.org
ルーム・トゥ・リード・ジャパンは認定NPO法人です。ご寄付は税額控除の対象になります。個人・企業によるご支援やボランティア参加のご希望など、お気軽にお問い合わせください。

【ご報告と御礼】ベトナム台風被害からの学びの再開

2025年9月末、ベトナムに上陸した台風ブアロイをはじめとする大型台風により、17万戸以上の家屋が損壊・浸水、2万5,000ヘクタールを超える農地が被害を受け、経済損失は約6億米ドル(約950億円)に上ると報告されました。ルーム・トゥ・リードが活動するベトナムの図書室も甚大な被害をうけ、緊急支援の呼びかけをさせていただきました。

皆さまのご協力により、児童書約1,133冊分の支援が実現し、
被災した地域の学校では、子どもたちのもとへ読書と学びの場が戻りつつあります。多大なるご支援に、心より感謝申し上げます。

日本の支援者の皆様へ、ルーム・トゥ・リードのベトナム現地チームより、ご支援のお礼と取組み状況等の報告が届きましたので、紹介させていただきます。

日本の支援者の皆様へ

9月から10月にかけて、ベトナムでは数週間のあいだに、3つもの強力な熱帯暴風雨が相次いで襲来し、ルーム・トゥ・リードが活動する多くの地域で深刻な洪水被害が発生しました。家族が避難を余儀なくされたり、地域の中心である学校が壊れてしまったりと、子どもたちの暮らしにも大きな影響が出ました。

この度の災害支援に対し、日本の皆様からたくさんのご支援を賜り、心より御礼を申し上げます。現地のスタッフは一日でも早く子どもたちの学びを取り戻そうと、全力で対応を続けています。

書籍の配布の完了

北部の21校に新しい書籍を届けました。対象となった省は以下の通りです。
oゲアン省(Nghệ An):18校
oタイグエン省(Thái Nguyên):2校
oランソン省(Lạng Sơn):1校

合計支援予算:6億480万VND (ベトナムドン)

各校ではすでに本の仕分けや図書館への配置も終わり、すでに利用できる状態になっています。

復旧作業の進捗

図書館が再開:ルーム・トゥ・リードの支援校すべてで図書館が再開し、子どもたちが安心して過ごせる学びの空間が戻ってきました。

学習教材の補充:物語の本や学習に必要な教材がそろい、先生たちは授業を中断することなく進めています。

コミュニティの回復力:書籍や学びの場が戻ることで、嵐の影響を受けた子どもたちも学びを続け、少しずつ日常を取り戻しつつあります。

皆様のご支援のおかげで、迅速に日常に戻りつつあります。
この度のご支援に心より感謝を申し上げるとともに、引き続き子どもの教育に想いを傾けていただけますと幸いです。

2025年12月
ルーム・トゥ・リード
ベトナムチーム一同

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【緊急支援】ベトナムが甚大な被害に見舞われています。ご支援をお願いします。

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2026年のはじまりに|ルーム・トゥ・リードCEO ギータ・ムラリより新年のご挨拶

児童書「パズル・ピート」扉絵。物語の概要は下部をご覧ください。

親愛なる皆さま

新年を迎えるにあたり、ルーム・トゥ・リードへの変わらぬご支援とご尽力に、心より感謝申し上げます。 

皆さまのお力添えにより、より安全で、誰もが受け入れられ、可能性に満ちた世界が築かれつつあります。そこでは、すべての子どもたちが、生まれ育った環境に関わらず、読み、学び、そして自らの可能性を伸ばす機会を得ることができます。 

より多くの子どもたちに、より迅速に学びの機会を届けるというルーム・トゥ・リードの大きな目標に向けて、共に歩んでくださる皆さまの存在に、心から感謝しております。皆さまのご支援は、質の高い教育へのアクセスを可能にするだけでなく、子どもたち一人ひとりが尊厳と敬意をもって大切にされる社会の実現へとつながっています。 

上のイラストは、ルーム・トゥ・リードの児童書『パズル・ピート(Puzzle Pete)』(英語)の一場面です。

新しい環境の中で「自分の居場所」を探す少年、ピートの物語は、世界各地で里親ケアなど多様な養育環境のもとで育つ子どもたちの声を届ける取り組みの一環として制作されました。

すでに家族という一枚の「絵」が描かれているその場所で、
ぼくはここに、自分の居場所があるのだろうか?」と、静かに問いかける作品です。物語の詳細は下部をご覧ください。

私たちのコミュニティの大切な一員でいてくださり、本当にありがとうございます。皆さまとご家族にとって、新しい一年が喜びと実りに満ちたものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。

ルーム・トゥ・リード
CEO ギータ・ムラリ博士

 

 

 

 

CEOギータ・ムラリのプロフィールはこちらをご覧ください


作品紹介:『Puzzle Pete(パズル・ピート)


新しい環境の中で「自分の居場所」を探す少年ピートを、パズルのピースに見立てて仕上げた物語です。

この作品は、世界各地で里親ケアなど多様な養育環境のもとで育つ子どもたちの声を、物語として届ける取り組みの一環として制作されました。
家庭の形や育つ環境が一つではない現代において、子どもたちが感じる戸惑いや不安、そして希望を、パズルというやさしい比喩を通して描いています。


物語の中でピートは、これまでとは違う家で、これまでとは違う人たちと暮らし始めます。
そこにはすでに、家族みんなで作り上げてきた一枚の「絵」があり、ピートはその中で、自分がどこに当てはまるのかを探し続けます。


本作は、多様な経験を反映した物語を通じて、子どもと大人が共に読み、信頼関係や安心感を育みながら、「家族」や「居場所」のあり方をあらためて考えることを目指しています。
最初は時間がかかっても、少しずつ関係を築き、自分なりの形でその場所の一部になっていく——そんなプロセスが、静かに、そして温かく描かれています。

『Puzzle Pete』は、子どもにとっても大人にとっても、違いを受け入れ合い、安心できる居場所を育てることの大切さを感じさせてくれる一冊です。


作品はルーム・トゥ・リードのデジタルライブラリ「Litearcy Cloud」にてご覧いただけます(英語)。

【感謝】Action for Education 2025結果報告&2025年のハイライトをお届けします!


今年もたくさんのご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
今年最後に、ルーム・トゥ・リード・ジャパン 事務局長の松丸佳穂より、年末キャンペーン「Action for Education 2025」の結果とともに、2025年のハイライトをお届けいたします。


親愛なる皆さま

年末キャンペーン「Action for Education 2025」では、国内外の116名を超える皆さまのご協力により、目標の2,000名を大きく上回る2,334名分の教育支援をいただきました。心より感謝申し上げます。
(クラウドファンディングサイト以外のご寄付、ならびに12月1日~20日の2倍マッチング、12月23日~25日の5倍マッチングを含む合計)

さらに、グローバルボードメンバーのご厚意により、1229日~31日まで5倍マッチングを延長することが決定しました。

年末までの3日間、目標を3,000名分の教育支援に引き上げ、より多くの子どもたちに学ぶ機会を届けたいと考えています。

クリスマス期間に寄付ができなかった方や、もう少しサポートしたいとお考えの方は、ぜひこの機会にご参加いただけましたら幸いです。

2025年、ルーム・トゥ・リードは設立25周年を迎えました。支援規模を毎年2倍に拡大する戦略のもと、アフリカ地域への支援拡大など、よりダイナミックな取り組みが進んでいます。

日本法人も設立から15。職員2名という少数体制ではありますが、プロボノやボランティアの皆さまの力に支えられ、活動を着実に広げることができています。

振り返ってみると、今年は本当に多くの出来事がありました。詳しくはこのあとのハイライトをご覧ください。ここでは、その中から二つをご紹介させてください。

一つは、日本で出版された絵本『おどっているよ、わたしのて 目で見ることばでおはなししたら』です。


本作は、ルーム・トゥ・リードとフィリピンの出版社によるワークショップをきっかけに生まれました。作者のジョアンナ・ケをはじめ、計3名の執筆者とイラストレーターによって制作された一冊で、手話の美しさと、ルーム・トゥ・リードが大切にする多様な学びやインクルーシブ教育の理念が丁寧に表現されています。

ルーム・トゥ・リードは世界で5,000タイトル以上現地語絵本を出版してきましたが、日本語版の発売は今回が初めてとなります。ぜひお読みいただけましたら嬉しいです。

もう一つは、私自身も大好きなキャラクターであるムーミンがルーム・トゥ・リードのスポンサーとなり、ガラ・イベントにも特別ゲストとして参加してくださったことです。

ムーミンの物語に流れる「誰でも受け入れられる優しさ」や「物語がもたらす力」は、私たちが目指す「すべての子どもに教育を」というビジョンと深く共鳴しています。

なお、長年の支援者である株式会社松屋(松屋銀座)様では、開店100周年にあわせ、2026131日までムーミンのチャリティーバッジを販売してくださっています。

このチャリティーバッジは、収益の全額をルーム・トゥ・リードにご寄付くださっていますが、本企画が長年にわたり受け継がれてきた背景や想いについては、ぜひこちらをお読みください。

改めまして、今年一年のご支援に心より御礼申し上げます。
どうぞ皆さま、健やかに良いお年をお迎えください。

感謝をこめて。

ルーム・トゥ・リード・ジャパン
事務局長 松丸 佳穂

 

 

 


✅2025年のハイライト

▶25周年「チャリティ・ガラ」および「感謝の会」を開催!

▲ルーム・トゥ・リードCEOのギータ・ムラリが1年ぶりに、ネパールのカントリーディレクター プシュカ・シュレスタが16年ぶりに来日!ご支援者とボランティアサポーターの活躍のもと、20,000人以上の子どもの教育支援に相当するご寄付をお預かりしました。


▲CEOギータの来日に合わせ、日本を代表する各界の女性リーダーが一堂に会しました。

▲古くからのサポーターやボランティアの方々が集まり、ルーム・トゥ・リードの軌跡を共にお祝いしました。

TICAD(アフリカ開発会議)に初参加!

▲TICADが横浜で開催された今年、私たちは初めてTICADに参加し、ブース展示とシンポジウムを通じてアフリカにおける多言語での識字教育と映像作品を通して女子教育の重要性について訴えました。

企業CSR活動・ボランティアサポーターが活躍!

▲BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原将樹様(写真右)と、連日ご支援くださった同社社員。数多くの企業から、イベントや社内CSR活動で、主体的なサポートをいただきました。

▶小学校から大学院、ロータリークラブまで!広がる連携
大学をはじめ様々な学術機関での出張授業、ロータリークラブでの講演、大学院ではルーム・トゥ・リードがケーススタディで取り上げられるなど、連携が広がりました。

大学院大学至然館にてプレゼンテーションを中心とした講義にて、ルーム・トゥ・リードがケーススタディとして取り上げられました。

 

 

 

 

 


明治大学の「NPO経営戦略論」にて学生への問いかけと対話を軸に特別講義を行いました。

American School In Japanにて上映会および意見交換会を開催しました。

名古屋ロータリークラブにてルーム・トゥ・リードの活動とファンドレイザーの仕事テーマに登壇しました。

▶現地訪問を通して実感する、ルーム・トゥ・リードの教育支援のチカラ
パンデミックの数年間を経て、支援地域の学校訪問が加速しました。ネパール、スリランカ、ベトナム、アフリカ等、様々な地域で教育が子どもたちに与える力を目の当たりにする機会になりました。

「25ans (ヴァンサンカン)」26年1月号に掲載。15年前にスリランカで設立された図書室は、ルーム・トゥ・リードの支援が離れた今も子どもの教育を支えていました。(ハースト婦人画報社)

▲大学生が使い終えた教科書を回収・再販売の収益を通じて長年ご支援いただいているSTUDY FOR TWOの皆さん。スリランカを訪問されました。

▲「世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する」を理念に掲げ、社会課題の解決にも取り組む大塚倉庫株式会社様。幹部社員の研修も兼ね、ネパールを訪問されました。

▲正直知哉氏(ピムコジャパンリミテッド共同代表者 兼アジア太平洋共同運用統括責任者 / ルーム・トゥ・リード グローバルボード)。アフリカを訪問し、ルーム・トゥ・リードの「教育を届ける力」をレポートしてくださいました。

▶東京マラソン2025:21か国164名のランナーが走行!1万人の教育支援を達成

▲世界中のランナーが、マラソンを通してルーム・トゥ・リードの教育支援をサポート!総勢47名のボランティアが運営し、ランナーと共に、国境を越えて子どもの教育を支えました。

▶25周年記念映像「Our Story, Your Chapter」(英語)
ルーム・トゥ・リードは25年間、皆様とともに世界中の子どもたちに学びの機会を届けてきました。こちらから記念動画をご覧ください(和訳は下記)

(和訳)

5,200万人の子どもたちに、学びを届けてきました。
それが、これまで私たちが歩んできた道のりです。

この物語は、
未来を思い描く人々、変革を起こす担い手、
地域で声を上げ続けるリーダー、
共に前進するパートナー、
組織や分野の垣根をつなぐ架け橋となる人々、
テクノロジーで道を切り拓く挑戦者、
金融の世界から支えてくださる仲間、
誇りある支援者、
物語を紡ぐ表現者やクリエイター、
そして影響力をもって支えてくださる皆さまによって、
書き続けられてきました。

過去25年にわたり、私たちは共に、
「教育において何が可能か」という問いのページをめくってきました。
多様な現場で展開するプログラムを通じて、
子どもたちの読書力を伸ばし、
思春期の若者たちのライフスキル――
とりわけ、感情のしなやかさや意思決定力を育んできました。

皆さまの章を含む、この物語の一章一章が、
前向きで、長く続く変化を生み出しています。

私たちは、世界的な学習危機を終わらせることが
「可能である」ことを証明してきました。

それでもなお、
学ぶ機会を待ち続けている子どもたちは、世界にまだ何百万人もいます。

だからこそ、
この物語は、まだ終わりではありません。


■ご案内
・ルーム・トゥ・リード・ジャパン事務局は12月30日(火)~1月4日(日)まで冬期休暇をいただきます。ご連絡へのお返事にお時間を要する場合がございますことを、あらかじめご了承ください。
・2025年の継続寄付者および12月以降に銀行振込にてご支援をいただいた皆さまの寄付金受領証明書の発行は、1月末~2月初旬にメール添付にてお送りいたします。


今年賜りました、数多くのご支援とご協力に、心より感謝いたします。素敵な年末年始をお過ごしください。