大学生が届ける想い:スリランカ・スタディツアー訪問記 by STUDY FOR TWO


ルーム・トゥ・リードを継続的に支援してくださっている学生団体 STUDY FOR TWO のメンバーが、この夏スリランカの小学校を訪問し、現地の様子を報告してくれました!

STUDY FOR TWOは、大学生が使い終えた教科書を回収・再販売し、その収益でアジア・アフリカの子どもたちの教育を支援する団体です。コロナ禍を経て数年ぶりのスタディーツアーでは、授業の見学や子どもたちとの交流を通して、教育支援の意義を改めて学ぶ機会となりました。

STUDY FOR TWOから届いた『スリランカスタディツアー訪問記』を、原文のまま掲載させていただきます。


スリランカスタディツアー訪問記
NPO法人 STUDY FOR TWO
参加メンバー 一同


2025年8月24日(日)~26日(火)の日程で、私たち NPO法人 STUDY FOR TWOのメンバー5名は、ルーム・トゥ・リード様が支援プログラムを行っているスリランカの現地小学校を訪問させていただきました。この訪問記は、メンバー自身が今回のスタディツアーで感じ、学んだことをまとめたものになります。現地でのメンバーの学び、活動の様子を感じていただけますと幸いです。

私たちが訪れた学校は、スリランカ中心部の都市キャンディから車で1時間ほど山道を進んだ先にありました。学校への道のりは、空港からコロンボへ向かう高速道路とは対照的に、揺れながら進む道のりで車酔いをしたのが思い出です。到着すると、子どもたちと先生方が伝統的な挨拶とダンスで温かく迎え入れてくれました。

1-2年生の授業見学

1年生のシンハラ語の授業では、音から文字を学んでいました。先生はまず、子どもたちに音を聞かせてリピートさせます。次に、絵の描かれたカードを使い、特定の音が聞こえたらその音を使う絵の描かれたカードを手に取るというゲーム感覚の授業を行っていました。最終的にルーム・トゥ・リードが出版した書き取りノートで文字を書き順通りに書く練習へと進んでいました。授業の雰囲気は、活気に満ちている印象を受けました。先生は絶えず子どもたちに問いかけ、子どもたちはその問いに答えようと、勢いよく手を挙げていたのが印象に残っています。

図書室見学

この図書室には現在1,664冊の本が所蔵されており、子どもたちが常に新しい本と出会えるよう、定期的に蔵書を入れ替える仕組みが整えられています。
図書室に入った第一印象は、教室と同様にカラフルな壁や本棚でした。図書室に入る前には手を洗い、靴を脱ぐというルールがあり、子どもたちが本を大切に扱っていることが伝わってきました。本の貸し出しや管理は図書室の先生と図書委員の保護者が行っていました。3〜4ヶ月に一度、図書委員の保護者が集まり、本の管理方法や今後の計画について話し合いを行っているとのことでした。これにより、図書室が持続的に運営されていることを知りました。

読み聞かせの授業見学

図書室では、読み聞かせの様子を見学しました。読み聞かせの後には、物語についてディスカッションをするなど、本を通じて子どもたちの創造力を育む教育が印象に残りました。
図書室の見学のあとは、屋外でアクティビティを行いました。私たちは、子どもたちと一緒にドラえもん音頭を踊りました。その後、スリランカの伝統的な昼食をいただき、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。

保護者との意見交換


スタディーツアーの中でも、子どもたちの保護者の方々との意見交換をした時間が特に印象に残っています。ルーム・トゥ・リードの支援がもたらす価値と、現地の人々が直面する困難の両方を知ることができました。ある保護者は、「本が、子どもたちと過ごす時間を増やしてくれる。」と語ってくれました。子どもたちは、放課後、図書室で借りてきた本を読み、家族と語ります。物語の続きを想像し、絵に描いてみる課題もあるとのことで、一冊の本が、家族との時間を生むという事実は、識字教育がもつ可能性を感じさせられました。 一方で、子育てにおける最大の関心を尋ねた際、返ってきたのは予想外の答えでした。それは「移動」です。この地域の子どもたちの中には、小学校に通うために、片道3km以上の未舗装の坂道を歩いている子もいます。保護者にとって、この通学の困難が、子どもを学校に通わせる上での心配事であるようでした。

STUDY FOR TWO 学生代表 津田より

私たちは普段日本国内で活動を行っており、実際の教育支援の場を目にする機会はありません。今回、実際の支援の現場を知ることができ、文字や写真で知るよりもはるかに学びのある時間を過ごすことができました。そして、想像していたよりも活動は地道で現地の方に寄り添っていたものだということが実感でき、1年、2年という短期的な時間軸ではなく長期的に活動ができるよう日本国内から微力ながら継続してサポートさせていただきたいと思います。

スタディツアー参加メンバーより


心に残ったのは、保護者の方から伺った「本が子どもと過ごす時間を増やしてくれる」という言葉です。これは、本が教育の機会だけでなく、親子の絆を深めるきっかけにもなっているということです。日本では、デジタルデバイスが親子のコミュニケーションを減らしているのかもしれない。ということに気が付き、支援する側の私たちが学ぶことも多いのかも?と考えるきっかけになりました。(C.K.)

子どもたちの様子を見ていると、日本の無邪気な子どもたちと何も変わらないように思いました。ただ生まれた環境が異なるだけ。ルーム・トゥ・リードさんの支援で楽しく学んでいる子どもたちを見てきました。図書館で本を読むことを楽しみに学校に来る子も多くいるそうです。(T.N.)

今回のスタツアでは、学校図書館を実際に自分の目で見ることができたのが、特に印象に残っています。日本との違いを感じられたことに加え、現地の方から直接お話を伺うことができ、とても学びの多い時間となりました。学校や学校図書館は、観光では訪問が難しい場所でもあるため、とても貴重な経験となりました。(M.S.)

今回のスタツアでは、現地の小学校での支援の様子を実際に見ることができました。楽しそうに授業を受ける子どもたちの姿が印象的でした。(K.O.)


日本での活動は、直接子どもたちとの交流も無く、寄付を募る活動が中心となってしまい、その寄付がどう活用され、どう子どもたちの未来を輝かせる支援となっているかの実感が乏しいのが現実かと思います。
ルーム・トゥ・リードとしても、これからも、支援して頂いている子どもたちの様子をお伝えすべく努めて参ります。

🔗STUDY FOR TWOの活動の詳細はこちらをご覧ください。


ルーム・トゥ・リードより、感謝を込めて:
STUDY FOR TWO様からは、毎年の教科書販売を通したご寄付に加え、今年はクラウドファンディングを通じて、50名分の子ども1年間の識字教育に相当するご支援をお預かりしました。日本中の大学生の熱意、そしてその想いを支えてくださる皆さまのお力添えに、心より感謝申し上げます。


たくさんの企業や団体、学校がルーム・トゥ・リードの活動を様々なかたちでサポートしています。お問合せやご質問は下記までお寄せ下さい:

ルーム・トゥ・リード・ジャパン事務局

📤 japan@roomtoread.org

喪失から「読む力」へ: ハーフィズの物語と、レバノンで広がる「読書コーナー」

Nivrita Durgvanshi

報告者:ニヴリタ・ダルグヴァンシ
ルーム・トゥ・リード「リテラシー・ポートフォリオ」アソシエイトディレクター

シリア内戦で母と兄を亡くし、レバノンに難民としてたどり着いた12歳の少年、ハーフィズ(仮名)。当時の彼は、ただ生きることに必死で、教育を受けることなど考えもしませんでした。しかし、ある日、若いボランティアの青年との出会いが彼の運命を変えます。その青年から、レバノン東部バールベック地区にある、ルーム・トゥ・リードが支援する地域コミュニティ組織「ヘルワ・ヤ・バラディ(Helwa Ya Baladi)」が運営する図書館の存在を知らされたのです。

最初はためらいながらも、ハーフィズは図書館を訪れました。シャイで引っ込み思案な彼は、最初のうちは誰にも話しかけることができませんでしたが、時間が経つにつれて、徐々に心を開いていきました。表情は豊かになり、他の子どもたちと仲良く、様々な活動にも積極的に参加するようになったのです。そして今、彼は小学3年生として、読書への強い意欲を見せ、単語の読み方や文字の発音を着実に学んでいます。

僕はここが大好きで、とても心地いいんだ。この図書館にある本は全部読みたいよ!」

とハーフィズは私たちに話してくれました。彼のお気に入りの本は『ライオンとネズミ』だそうです。


「読書コーナー」の広がり:小さなアイデアが大きなムーブメントに

ルーム・トゥ・リードがレバノンで図書館プロジェクトを開始した当初、私たちには2つの大きな目的がありました。一つは、15の非公式教育センター(Non-formal Education Centres (NFE))に子どもにやさしい読書コーナー型図書館を作ること。もう一つは、100タイトルの児童書を様々なセンターに配布することでした。

最初の15のモデル図書館が完成し、地域でのイベントも開催された後、思いがけない素敵な出来事が起こりました。なんと、新たに5つの非公式教育センター(NFE)が私たちのチームに連絡をくださり、「自分たちも読書コーナーを作りたい」と申し出てくれたのです。これらのセンターは、子どもが安心して過ごせる読書スペースの設置に意欲的に取り組んでおり、書籍や研修に対する支援を求めてきました。


特筆すべきは、各センターが限られた予算の中で素晴らしい工夫を凝らしたことです。段ボールで作った本棚、タイヤから作ったスツール(椅子)、廃布から作ったクッションなど、低コストの材料を活用し、それぞれが独自の魅力にあふれた読書コーナーを創り出しました。これらの読書スペースは、子どもたちが毎日アクセスできるよう、先生たちの指導のもと運営されています。

このような想像を超える熱意に後押しされ、私たちは戦略を見直すことにしました。これまでの「ただの書籍配布」にとどまらず、非公式教育センター(NFE)における読書コーナーの創設を積極的に支援する方向へと舵を切ったのです。これにより、プロジェクトの目標により深く連動する形となりました。


低コストで持続可能なモデルの確立

私たちは、最小限の資源で低コストな読書コーナーを設置するためのシンプルな手順書を作成しました。この手順書には、日常の素材を使って本棚やクッション、スツール(椅子)を自作するDIYのアイデアも盛り込まれています。

この手順書に沿って、ルーム・トゥ・リードは2つの動画を制作しました。一つは、子どもに優しい図書館を視覚的に紹介するバーチャルツアーを提供するもの。もう一つは、教育者たちを支援する読書活動の実演動画です。これらの動画教材は、書籍とともに各センターに提供され、定期的に実施支援のためのフォローアップも行われています。

その反応は驚くほど前向きなものでした。全140の非公式教育センター(NFE)のうち、約125のセンターが自らの読書コーナーを設置したのです。子どもたちの喜びあふれる写真が、次々と私たちのもとに届きました。さらに各センターからの要望を受けて、私たちは図書館運営に関する公式研修を2度実施しました。

現在、これらの読書コーナーは、レバノン全土で69,000人を超える子どもたちに届いています。わずか15のモデル図書館から始まったこの取り組みは、すべての子どもの手の届く場所に、本と喜び、そして学びを届ける、強力で低コストなモデルとして、レバノン国内中に読書愛を育むムーブメントへと発展しています。


原文URL:https://www.roomtoread.org/the-latest/from-loss-to-literacy/
翻訳:榎本 晋作


📚9月は国際識字月間!ご寄付の効果が2倍になって子どもたちに届きます!


社内ボランティアデー開催!世界中の児童書を翻訳 │Goldman Sachs CTW Volunteer Day: Translating Children’s Books from Around the World


(English follows after Japanese)
📚多言語の児童書翻訳を通して、「子どもの教育が世界を変える」を後押し!

▲スワヒリ語の児童書に英語と日本語の翻訳を併記。国内外の子どもたちが幅広く楽しめる一冊に。こちらからお読みください!

7月29日、ゴールドマン・サックス東京オフィスにて、ルーム・トゥ・リードとの Community TeamWorks (CTW) が開催されました。
CTWは、社員がチームで社会課題に取り組むゴールドマンサックス独自のグローバル・ボランティアプログラムです。

当日は、ゴールドマン・サックス証券株式会社 代表取締役社長であり、ルーム・トゥ・リード リージョナル・ボードメンバーでもある 居松秀浩氏、さらにゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社 代表取締役社長で長年のご支援者でもある 堤健朗氏も出席。社員11名の皆さまとともに、本と教育をテーマにしたユニークなボランティア活動に取り組みました。

写真右:居松秀浩氏(ゴールドマン・サックス証券株式会社 代表取締役社長、ルーム・トゥ・リード リージョナル・ボードメンバー)

📚「ブックスワップ」でアイスブレイク!他部署の仲間と本でつながる

まずは、自己紹介を兼ねて「おすすめの本」「好きな本」を持ち寄る ブックスワップ(本の交換会) を実施しました。

『DIE WITH ZERO』『論語と算盤』『Life Shift』といった金融やビジネス書から、『ぐりとぐら』や『感動する地図帳』などの児童書、『日ソ戦争』といった歴史・社会書まで、多彩なタイトルが並びました。

居松社長は児童書『モモ』を紹介し、「豊かな時間の使い方」というテーマを参加者と分かち合いました。

📚翻訳活動で「本の力」を実感!


活動のメインは、デジタルライブラリー「Literacy Cloud」 に掲載されている各国の絵本を日本語に翻訳するワーク。アジア・アフリカを中心に約50タイトルが提供されました。

「翻訳されているシールを貼りつける作業ではなく、実際に文章を翻訳するため、表現の工夫や言葉選びに頭を使いますね」

「本が持つ力をあらためて実感しました!」

「日本語の絵本らしくするには、ひらがな主体の文章に助詞を入れる工夫が大切だと気づきました」

といった声が寄せられ、深い学びと達成感に包まれたひとときとなりました。

📚経営陣からの温かいメッセージ

居松氏は参加メンバーに向けて、
「ルーム・トゥ・リードのCTWは、これまで経験した中でも特に心に残る活動になると思います」
とコメント。ご自身のチャリティランナー経験を振り返りつつ、教育支援の大切さと今後の継続的な応援への想いを語りました。

また堤氏は、
「ルーム・トゥ・リードのイベントは手づくり感があって温かい。コストの透明性が高く、自信を持って応援できる団体」
と長年寄付を続ける理由を述べ、深い信頼をあらためて示してくださいました。

今回のCTWは、ゴールドマン・サックスとルーム・トゥ・リードの長年にわたるパートナーシップを一層強める機会となりました。ご協力に心より感謝申し上げます。


📚9月は国際識字月間!ご寄付の効果が2倍になって子どもたちに届きます!

📚お問い合わせ

CSRや社員ボランティアを通じて、多くの企業が社会貢献とともに企業価値を高めています。活動のご相談やお問合せについて、お気軽にご連絡ください。
📩 japan@roomtoread.org


(English summary)
Goldman Sachs CTW Volunteer Day: Translating Children’s Books from Around the World

📚 Supporting “Education Changes the World” through multilingual children’s book translation

On July 29, Goldman Sachs Tokyo hosted a Community TeamWorks (CTW) event in partnership with Room to Read.
CTW is Goldman Sachs’ global volunteer program where employees work in teams to address social challenges.

The event was attended by Mr. Hirohide Imatsu, President of Goldman Sachs Japan Co., Ltd. and a Regional Board Member of Room to Read, and Mr. Kenro Tsutsumi, President of Goldman Sachs Asset Management Co., Ltd. and a long-time supporter of our work. Together with 11 employees, they engaged in a unique volunteer activity centered on books and education.


📚 Icebreaker with a Book Swap
The day began with a book swap, where participants introduced themselves by bringing a “favorite” or “recommended” book. Titles ranged from business and finance books like Die With Zero, Analects and Abacus, and Life Shift, to children’s classics like Guri and Gura and The Moving Map Book, as well as history and social studies titles such as The Soviet-Japanese War.

Mr. Imatsu introduced Michael Ende’s children’s classic Momo, sparking a conversation about “how we use our time meaningfully.”


📚 Experiencing the Power of Books through Translation
The main activity was translating storybooks from Room to Read’s digital library Literacy Cloud into Japanese. Around 50 titles, primarily from Asia and Africa, were offered.

Participants shared reflections such as:

  • “It wasn’t just labeling or checking off translations, but really crafting sentences and choosing words thoughtfully.”

  • “I rediscovered the power of books!”

  • “I realized that making it feel like a Japanese children’s book requires careful use of hiragana and particles.”

The session was filled with learning, creativity, and a strong sense of accomplishment.


📚 Warm Messages from Leadership
Mr. Imatsu told participants:

“Room to Read’s CTW will be one of the most memorable activities I’ve ever taken part in.”

He reflected on his own experience as a charity runner and emphasized the importance of supporting education and continuing this commitment.

Mr. Tsutsumi added:

“Room to Read’s events always feel warm and handcrafted. Their transparency around costs makes it easy to support them with confidence.”

His words highlighted the trust and confidence that have fueled his long-standing contributions.


This CTW was a wonderful opportunity to further strengthen the long-standing partnership between Goldman Sachs and Room to Read. We are deeply grateful for their continued support.

📚国際識字月間📚「Fill Every Shelf」 キャンペーン開催中!9月は寄付の効果が2倍になります✨


9月8日の国際識字デーを記念して、ルーム・トゥ・リードでは「Fill Every Shelf(世界中の本棚をいっぱいに)」キャンペーンを実施しています!
世界にはまだ、本が並ぶのを待っている本棚がたくさんあります。ベトナムのある学校でも、本棚は整っているのに、子どもたちが手に取れる本が足りていません。

低・中所得国に暮らす10歳の子どもたちのうち、10人中7人が簡単な文章を読んで理解することができません
ルーム・トゥ・リードは、すべての子どもが自分の言葉で書かれた本に出会える世界を目指しています。しかし、その実現には皆さまの力が必要です。

誰一人取り残さない、すべての子どもにひらかれた学びを

ルーム・トゥ・リードでは、子どもたちの多様なニーズに応えるため、さまざまな取り組みを進めています。

  • 点字の本を出版
    ルワンダ、ベトナム、フィリピンで、視覚に障がいのある子どもたちのために点字絵本を制作。

  • 多言語・バイリンガル書籍の普及
    ズビン財団やオックスファムと協働し、繁体字中国語と母語の2言語で10,000冊以上を出版・配布。

  • 国の教育制度と連携
    バングラデシュでは教育省と協力し、全国の政府小学校に図書室を設置する取り組みを推進中。

本は、子どもたちの「自分の世界を映す鏡」であると同時に、「新しい可能性を広げる窓」でもあります。ご支援をお待ちしています


✅今ならご寄付が2倍に!
2025年9月30日まで、ボードメンバー(理事会)のご協力により、ご寄付と同額がマッチングされます。新たにマンスリーサポーターとしてご登録いただいた場合も対象となります。この機会にぜひご参加ください!

✨ご寄付でできること
📚 3,000円 … 2040冊の現地語の絵本
✏15,000円… 子ども2人4人の識字教育1年分
🌱225,000円で、図書室12室分を本で満たすことができます。

この秋、子どもたちに「読書の季節」を届けませんか?


✅ご支援方法

▼銀行振込でのご支援
銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:虎ノ門支店
口座番号:普通 0425102
口座名:トクヒ)ルーム トウ リード ジヤパン
こちらからご寄付についてお知らせください。

※ルーム・トゥ・リード・ジャパンへのご寄付は確定申告をすることにより寄付金控除の対象となります。詳しくはこちらをご覧ください。


💛あなたのご支援が子どもの未来を変えます

  • 寄付の効果が2倍に:ご支援いただいた金額と同額がマッチングされ、子どもたちに届く効果が2倍になります。

  • グローバルな教育支援の一員に:ニュースレターや活動報告を通して、世界中で広がる読書の力を実感いただけます。

  • 誇りを持って行動できる:すべての子どもが本にアクセスできるよう支えることは、社会を変える力となります。

📚 Fill Every Shelf キャンペーンを通じて、子どもたちの本棚を物語で満たし、未来を広げていきましょう!ご参加をお待ちしております📚

📥本キャンペーンに関するお問合せ:
認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン
japan@roomtoread.org

TICAD9レポート:世界の未来はアフリカの大地で築かれる


2025年8月20日~22日、横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)には、
アフリカ49か国を含む各国首脳・国際機関・企業・市民社会の代表が一堂に会しました。

今回、ルーム・トゥ・リードは初めてTICADに参加し、ブース展示とシンポジウムを通じてアフリカにおける多言語での識字教育と映像作品を通して女子教育の重要性について訴えました。

🌍 アフリカ全土で3,000言語!展示で知る識字教育の可能性

サブサハラ地域は49か国、世界人口の約14%が暮らし、3,000以上の言語が存在するといわれています。

ルーム・トゥ・リードは2006年に南アフリカから活動を開始し、現在はアフリカ7か国・20言語で識字教育を展開しています。

これまでにアフリカでは累計600万冊以上の児童書を届け、累計1,000万人以上の子どもの学習を支援してきました。展示ブースでは実際の児童書を手に取りながら、多言語環境での識字教育の取り組みを紹介しました。


アフリカ諸国をはじめ、さまざまな国や地域から多くの方がブースを訪れ、色とりどりの児童書を手に取ってくださいました。


スワヒリ語の本を声に出して読んでくださる方や、「自分の国の●●語でも本をつくってほしい!」、「出身の国には500言語あります!」と熱心に語る方もあり、多くの関心と期待が寄せられました。

🎥 映像でみる軌跡:教育への投資が生み出す“学び”のエコシステム

8月22日にはテーマ別イベント・シンポジウムとして、「映像でみる軌跡~教育への投資が生み出す“学び”のエコシステム~」を開催。映像作品「She Creates Change」(少女達が未来を変えていく)より、タンザニアの少女ナイファト等の作品をご紹介しました。

様々な年代の方が集まり、アニメと実写で展開されるストーリーに
「ルーム・トゥ・リードの活動を深く知ることができました!」
「ぜひ、ボランティアをしてみたいです」
と、たくさんの方々が国際支援の第一歩をあゆむきっかけになりました。

また、ルーム・トゥ・リード・アフリカのリージョナル・ディレクター、コリンズ・ムネネからビデオメッセージが寄せられました。ケニアのスラムに生まれた自身の体験を交えながら、教育が切り拓くアフリカの未来と可能性について語りました。(ビデオメッセージはこちらからご覧ください)

🔥10名が連日サポート!ボランティアサポーターの活躍!
今回の出展では日頃よりご支援をいただいているBSIジャパンの皆さま延べ10名が、三日間にわたりボランティアとしてブース運営をサポートしてくださいました。積極的に参加者に話しかけ、ルーム・トゥ・リードの活動を知っていただく大きな力になりました。ご協力に心より感謝いたします。

▲BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原将樹様(写真右)と、同社のボランティアサポーター。ご協力に心より感謝いたします。

🗣️ボランティアサポーターの声

💛多くの人が善意で活動していることを目の当たりにして刺激を受けました。学生の人たちが自発的に積極的に興味を持ち、参加しようという意思を感じ、頼りになる、前途有望な方達をみて勇気づけられました。企画の段階からオーガナイズしていただいた皆様ありがとうございます。

💛ブースに立っていると、アフリカの女性の方から(確かカメルーンの方でした)、「女性のエンパワメント推進活動を自分も行っている。あなたたちの事も応援しているよ」、と声をかけられたり、自身も質問に答える為に隙間を見ては資料を勉強したりと、半日のボランティアでしたがアフリカ日本の架け橋の一端を担うことができた、この機会に大変感謝しております。

💛ルーム・トゥ・リードの活動ボランティアに参加するたびに、新たな気付きがあり大変貴重な機会だと感じています。私たちは、日本語の本が幼稚園や学校に置かれ、いつでも自由に手に取って読める環境で育ってきましたが、世界に目を向けると、それが決してそれが当たり前ではないことを知り、価値観が揺さぶられました。ボランティアの後、図書館で子どもの頃に好きだった本を探し、読書の原点を思い出しました。ルーム・トゥ・リードの活動は“読める”こと以上に、前向きに生きる力につながっていると感じています。


📚ルーム・トゥ・リードが展開するアフリカの教育支援
ルーム・トゥ・リードは、サブサハラ・アフリカにおいて深刻な教育格差の解消に取り組んでいます。現地が抱える課題と、ルーム・トゥ・リードが展開する教育活動をぜひお読みください。

▼コンセプトノート
機会の格差をなくす:サブサハラ・アフリカにおける学習ニーズへ迅速に対応するためのアプローチ(PDF)

▼アフリカへの教育投資
ルーム・トゥ・リード_アフリカ基金2025(PDF)

今後も皆さまとともに、子どもたちにより多くの学びの機会を届けられるよう努めてまいります。ぜひご支援・ご参加をお願いいたします。
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📩 お問い合わせ

ルーム・トゥ・リードのアフリカでの活動、企業CSRの一環としてのサポート、活動へのご参加やご支援について、お気軽にお問い合わせください。
E-mail: japan@roomtoread.org