📚国際識字月間📚「Fill Every Shelf」 キャンペーン開催中!9月は寄付の効果が2倍になります✨


9月8日の国際識字デーを記念して、ルーム・トゥ・リードでは「Fill Every Shelf(世界中の本棚をいっぱいに)」キャンペーンを実施しています!
世界にはまだ、本が並ぶのを待っている本棚がたくさんあります。ベトナムのある学校でも、本棚は整っているのに、子どもたちが手に取れる本が足りていません。

低・中所得国に暮らす10歳の子どもたちのうち、10人中7人が簡単な文章を読んで理解することができません
ルーム・トゥ・リードは、すべての子どもが自分の言葉で書かれた本に出会える世界を目指しています。しかし、その実現には皆さまの力が必要です。

誰一人取り残さない、すべての子どもにひらかれた学びを

ルーム・トゥ・リードでは、子どもたちの多様なニーズに応えるため、さまざまな取り組みを進めています。

  • 点字の本を出版
    ルワンダ、ベトナム、フィリピンで、視覚に障がいのある子どもたちのために点字絵本を制作。

  • 多言語・バイリンガル書籍の普及
    ズビン財団やオックスファムと協働し、繁体字中国語と母語の2言語で10,000冊以上を出版・配布。

  • 国の教育制度と連携
    バングラデシュでは教育省と協力し、全国の政府小学校に図書室を設置する取り組みを推進中。

本は、子どもたちの「自分の世界を映す鏡」であると同時に、「新しい可能性を広げる窓」でもあります。ご支援をお待ちしています


✅今ならご寄付が2倍に!
2025年9月30日まで、ボードメンバー(理事会)のご協力により、ご寄付と同額がマッチングされます。新たにマンスリーサポーターとしてご登録いただいた場合も対象となります。この機会にぜひご参加ください!

✨ご寄付でできること
📚 3,000円 … 2040冊の現地語の絵本
✏15,000円… 子ども2人4人の識字教育1年分
🌱225,000円で、図書室12室分を本で満たすことができます。

この秋、子どもたちに「読書の季節」を届けませんか?


✅ご支援方法

▼銀行振込でのご支援
銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:虎ノ門支店
口座番号:普通 0425102
口座名:トクヒ)ルーム トウ リード ジヤパン
こちらからご寄付についてお知らせください。

※ルーム・トゥ・リード・ジャパンへのご寄付は確定申告をすることにより寄付金控除の対象となります。詳しくはこちらをご覧ください。


💛あなたのご支援が子どもの未来を変えます

  • 寄付の効果が2倍に:ご支援いただいた金額と同額がマッチングされ、子どもたちに届く効果が2倍になります。

  • グローバルな教育支援の一員に:ニュースレターや活動報告を通して、世界中で広がる読書の力を実感いただけます。

  • 誇りを持って行動できる:すべての子どもが本にアクセスできるよう支えることは、社会を変える力となります。

📚 Fill Every Shelf キャンペーンを通じて、子どもたちの本棚を物語で満たし、未来を広げていきましょう!ご参加をお待ちしております📚

📥本キャンペーンに関するお問合せ:
認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン
japan@roomtoread.org

TICAD9レポート:世界の未来はアフリカの大地で築かれる


2025年8月20日~22日、横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)には、
アフリカ49か国を含む各国首脳・国際機関・企業・市民社会の代表が一堂に会しました。

今回、ルーム・トゥ・リードは初めてTICADに参加し、ブース展示とシンポジウムを通じてアフリカにおける多言語での識字教育と映像作品を通して女子教育の重要性について訴えました。

🌍 アフリカ全土で3,000言語!展示で知る識字教育の可能性

サブサハラ地域は49か国、世界人口の約14%が暮らし、3,000以上の言語が存在するといわれています。

ルーム・トゥ・リードは2006年に南アフリカから活動を開始し、現在はアフリカ7か国・20言語で識字教育を展開しています。

これまでにアフリカでは累計600万冊以上の児童書を届け、累計1,000万人以上の子どもの学習を支援してきました。展示ブースでは実際の児童書を手に取りながら、多言語環境での識字教育の取り組みを紹介しました。


アフリカ諸国をはじめ、さまざまな国や地域から多くの方がブースを訪れ、色とりどりの児童書を手に取ってくださいました。


スワヒリ語の本を声に出して読んでくださる方や、「自分の国の●●語でも本をつくってほしい!」、「出身の国には500言語あります!」と熱心に語る方もあり、多くの関心と期待が寄せられました。

🎥 映像でみる軌跡:教育への投資が生み出す“学び”のエコシステム

8月22日にはテーマ別イベント・シンポジウムとして、「映像でみる軌跡~教育への投資が生み出す“学び”のエコシステム~」を開催。映像作品「She Creates Change」(少女達が未来を変えていく)より、タンザニアの少女ナイファト等の作品をご紹介しました。

様々な年代の方が集まり、アニメと実写で展開されるストーリーに
「ルーム・トゥ・リードの活動を深く知ることができました!」
「ぜひ、ボランティアをしてみたいです」
と、たくさんの方々が国際支援の第一歩をあゆむきっかけになりました。

また、ルーム・トゥ・リード・アフリカのリージョナル・ディレクター、コリンズ・ムネネからビデオメッセージが寄せられました。ケニアのスラムに生まれた自身の体験を交えながら、教育が切り拓くアフリカの未来と可能性について語りました。(ビデオメッセージはこちらからご覧ください)

🔥10名が連日サポート!ボランティアサポーターの活躍!
今回の出展では日頃よりご支援をいただいているBSIジャパンの皆さま延べ10名が、三日間にわたりボランティアとしてブース運営をサポートしてくださいました。積極的に参加者に話しかけ、ルーム・トゥ・リードの活動を知っていただく大きな力になりました。ご協力に心より感謝いたします。

▲BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原将樹様(写真右)と、同社のボランティアサポーター。ご協力に心より感謝いたします。

🗣️ボランティアサポーターの声

💛多くの人が善意で活動していることを目の当たりにして刺激を受けました。学生の人たちが自発的に積極的に興味を持ち、参加しようという意思を感じ、頼りになる、前途有望な方達をみて勇気づけられました。企画の段階からオーガナイズしていただいた皆様ありがとうございます。

💛ブースに立っていると、アフリカの女性の方から(確かカメルーンの方でした)、「女性のエンパワメント推進活動を自分も行っている。あなたたちの事も応援しているよ」、と声をかけられたり、自身も質問に答える為に隙間を見ては資料を勉強したりと、半日のボランティアでしたがアフリカ日本の架け橋の一端を担うことができた、この機会に大変感謝しております。

💛ルーム・トゥ・リードの活動ボランティアに参加するたびに、新たな気付きがあり大変貴重な機会だと感じています。私たちは、日本語の本が幼稚園や学校に置かれ、いつでも自由に手に取って読める環境で育ってきましたが、世界に目を向けると、それが決してそれが当たり前ではないことを知り、価値観が揺さぶられました。ボランティアの後、図書館で子どもの頃に好きだった本を探し、読書の原点を思い出しました。ルーム・トゥ・リードの活動は“読める”こと以上に、前向きに生きる力につながっていると感じています。


📚ルーム・トゥ・リードが展開するアフリカの教育支援
ルーム・トゥ・リードは、サブサハラ・アフリカにおいて深刻な教育格差の解消に取り組んでいます。現地が抱える課題と、ルーム・トゥ・リードが展開する教育活動をぜひお読みください。

▼コンセプトノート
機会の格差をなくす:サブサハラ・アフリカにおける学習ニーズへ迅速に対応するためのアプローチ(PDF)

▼アフリカへの教育投資
ルーム・トゥ・リード_アフリカ基金2025(PDF)

今後も皆さまとともに、子どもたちにより多くの学びの機会を届けられるよう努めてまいります。ぜひご支援・ご参加をお願いいたします。
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📩 お問い合わせ

ルーム・トゥ・リードのアフリカでの活動、企業CSRの一環としてのサポート、活動へのご参加やご支援について、お気軽にお問い合わせください。
E-mail: japan@roomtoread.org

アフリカでの新たな挑戦:変化の章が始まる

South Africa

ルーム・トゥ・リードのアフリカでの活動は、2006年に南アフリカで始まりました。 それ以来、南アフリカ、タンザニア、ザンビア、ウガンダ、ルワンダの5カ国で、1,000万人以上の子どもたちに基礎教育を届けてきました。 そして2024年には、ケニアとマラウイを新たなパートナーとして迎え、さらなる子どもたちの未来を切り開いています。


各国での進展
ルーム・トゥ・リードの活動は、アフリカ各国で着実に進展しています。

タンザニア:タンザニア教育研究所と連携し、小学1年生向けの識字教育教材を改訂し、国内すべての公立小学校に届けました。 また、19校の教育者29名を対象に金融リテラシーとライフスキルのカリキュラム研修を実施。このカリキュラムに基づいた授業は、約5,000人の思春期の少女たちに恩恵をもたらしています

南アフリカ:現地政府のパートナーと協力し、小学3年生向けの指導教材を開発しました。これにより、政府の優先順位に沿って識字教育プログラムの対象を拡大することができました。

ウガンダ:ウガンダ読書協会との継続的な連携のもと、ルガンダ語およびルニャンコレ・ルキガ語による小学1年生用の指導書の制作を完了し、ミトーマ地区とムベンデ地区の91の小学校に配布されました

Tanzania

ルワンダでの新たな物語

そして今、ルーム・トゥ・リードはアフリカで新たな章を描き始めています。特にルワンダでは、私たちの原点である『本』からその物語が始まります。
ルワンダの出版業界は目覚ましい発展を遂げており、世界銀行のレポートによると、出版社の数は過去10年で3社から30社以上に増加し、キニャルワンダ語の児童書も15冊から1,000冊以上へと大幅に増えました。これは喜ばしい傾向である一方で、この急激な拡大に政府が求める教育教材の質を担保する技術的能力の向上が追いついていないのが現状です。さらに、高い制作コストとそれに伴う書籍価格の高騰は、消費者の購買意欲の減退という新たな課題を生んでいます。
幸いなことに、ルーム・トゥ・リードはこのような課題に対して、25年にもわたる豊富な経験を有しています。 私たちの出版活動は団体設立直後から本格化し、これまでに57の言語で4,200万冊以上の書籍を刊行してきました
現在、ルーム・トゥ・リードはルワンダにおける書籍出版のエコシステム強化に取り組んでいます。出版社、印刷会社、作家、編集者、イラストレーター、政府、学校、家庭、地域社会などを結びつけ、高品質な読書教材の供給と需要の両方を拡大することを目指しています。また、これらの教材を最も効果的に活用できるよう、教師たちとも連携しています。


マラウイとケニアでの映像教材『少女達が未来を変えていく(She Creates Change)』

そして、マラウイとケニアでは、スクリーン上で次の章が始まります。私たちは、Creative Center for Community Mobilization、Girls Activist Youth Organisation、Polycom Girlsの3団体と提携し、映像教材『少女達が未来を変えていく(She Creates Change)』を現地の文脈に合わせて翻案しました。 現地語への翻訳と吹き替えを行い、文脈に合った授業プランを開発。ジェンダー平等に関する対話を促すための教育者向け研修も実施しました。さらに、この映像教材が意識の変革をどのように促しているかを測定するため、マルチメディアに特化した評価ツールの開発にも取り組んでいます。

Kenya, Malawi She Creates Change

【出展情報】ルーム・トゥ・リードがアフリカ国際会議「TICAD9」に参加します!(8/20~22)


Our Story, Your Chapter 『2024インパクトレポート』

「世界的な学習危機は撲滅できる」――私たちの25年にわたる活動は、この信念を証明し続けてきました。そして、ルーム・トゥ・リードの物語は、これからも続きます。私たちは今、新たな戦略的ビジョンに基づき、「次の章」を書き始めています。この新しい戦略では、より大きく、そして大胆に、長期的な視点で課題に取り組んでいきます。
ルーム・トゥ・リードの活動の詳細を、ぜひ、『2024インパクトレポート』でご覧ください。


※記載の数値はすべて2025年1月末時点の推定値です。


原文URL:
https://www.roomtoread.org/the-latest/adding-new-chapters-in-africa/

翻訳:
榎本 晋作

【出展情報】ルーム・トゥ・リードがアフリカ国際会議「TICAD9」に参加します!(8/20~22)


2025年8月20日(水)〜22日(金)、横浜・パシフィコ横浜にて開催される「TICAD9」に、ルーム・トゥ・リード・ジャパンが出展します!ぜひ、お越しください(無料)。

日本政府が主導し、アフリカ諸国の首脳、国際機関、市民社会、民間企業が一堂に会する国際会議、TICAD(Tokyo International Conference on African Development)が、6年ぶりにパシフィコ横浜を舞台に開催されます。

ルーム・トゥ・リードは、これまでアフリカ7か国25,000校以上 に識字教育を届け、640万冊の児童書を配布し、2,470人超の少女達をサポートしてきました。現場での成果を共有し、さらなる教育投資の必要性を訴えるため、TICAD9に出展します。ぜひ、お気軽にお越しください。


📍TICAD9 開催概要(入場無料)

日時:2025年8月20日(水)~22日(金)10:00~19:30 (最終日は14:00終了)
会場:パシフィコ横浜 展示ホールD(神奈川県横浜市西区みなとみらい)
主催:日本政府(外務省)、国連、アフリカ連合(AU)、世界銀行、UNDPほか
詳細https://ticad9.city.yokohama.lg.jp/

✅展示ブース(全日程参加)

会場:展示ホールD / ブース番号B-27
内容:アフリカにおける識字・女子教育の取り組みを、実際の児童書や教材サンプル、活動データとともにご紹介します。教育を支える仕組みや、現地パートナーとの協働事例、支援への参加方法もお伝えします。

✅シンポジウム:映像でみる軌跡~教育への投資が生み出す“学び”のエコシステム~

日時:2025年8月22日(金)12:40〜14:10
※セッションの進行状況により、60分程度で終了する可能性があります。
会場:展示ホールD/セミナールーム S-07
内容:アフリカ各国で展開する多言語識字教育や、現地政府との協働、女子へのライフスキル教育についてご紹介します。また、2024年サンフランシスコ国際映画祭公式出品作品『She Creates Change』(邦題:少女達が未来を変えていく)から、タンザニアの少女ナイファトのストーリー等を上映予定です。

▶ ナイファトのストーリー紹介記事:http://roomtoreadjapan.org/2024/06/naifat_from_she_creates_change.html


子どもの教育が世界を変える」という信念のもと、アフリカをはじめ世界中で活動を展開するルーム・トゥ・リードの今を、ぜひ会場でご体感ください。
皆様と直接お会いできることを、心より楽しみにしています。

本件に関するお問合せ:japan@roomtoread.org

バングラデシュでの新たな挑戦:変化の章が始まる


この25年間、ルーム・トゥ・リードを支えてくださった皆さまは、バングラデシュで私たちが目指す持続可能で前向きな変化を、まさに共に創り上げてきた大切な存在です。

2024年は、バングラデシュの子どもたちにとって特に困難な年でした。7月には政治不安で学校が閉鎖され、8月には猛烈なモンスーンが洪水や地滑りを引き起こし、子どもたちの学びの機会は危機に直面したのです。

しかし、私たちは立ち止まりませんでした。これまでの経験を活かし、子どもたちが自宅で学習を続けられるよう、実績あるカリキュラムや教育コンテンツ(ワークブック、ノート、児童書など)を届けるための人員を速やかに配置。学校が再開された際には、先生たちへのトレーニングも実施し、子どもたちが学習の遅れを取り戻せるよう支援しました。この柔軟かつ迅速な対応力は、ひとえに皆さまのご支援があってこそ成り立っています。


パートナーシップが拓く新たな教育の道

この迅速な対応力こそが、バングラデシュ初等教育局との強固なパートナーシップの礎となりました。この協力関係を通じて、2024年には、気候変動ジェンダー平等教育の価値をテーマにした新しい児童書10冊を出版。これらの本は、現在、全国65,500校以上の公立小学校の図書館で利用されています。


「インディペンデント・リーダーズ・フレームワーク」で読書習慣を定着

私たちはパートナーと共に、子どもたちが自主的に読書できるようになることを目指した、すべての公立小学校向けの識字教育指導ガイドライン「インディペンデント・リーダーズ・フレームワーク(Independent Readers Framework)」を策定しました。さらに、小学3年生から5年生を対象に、週1回50分間の「インディペンデント・リーディング・タイム(自主的に読書をする時間)」を導入するよう提言。読書習慣が公立小学校のカリキュラムに正式に組み込まれたことで、子どもたちが読書を心から楽しむ機会が生まれ、識字力向上のための強固な基盤が築かれています。

そして、ダッカとランプルの10校の公立学校では、計59の教室内に読書空間を整備しました。この「教室内の図書室」モデルは、その後、全国的に採用されることになりました。まもなく、すべての公立小学校の子どもたちが、好奇心を刺激する豊富な種類の本で埋め尽くされたカラフルな図書室を利用できるようになります。この図書室は、きっと子どもたちを読書に夢中にさせてくれるでしょう。


Our Story, Your Chapter 『2024インパクトレポート』

「世界的な学習危機は撲滅できる」――私たちの25年にわたる活動は、この信念を証明し続けてきました。そして、ルーム・トゥ・リードの物語は、これからも続きます。私たちは今、新たな戦略的ビジョンに基づき、「次の章」を書き始めています。この新しい戦略では、より大きく、そして大胆に、長期的な視点で課題に取り組んでいきます。
ルーム・トゥ・リードの活動の詳細を、ぜひ、『2024インパクトレポート』でご覧ください。


原文URL:
https://www.roomtoread.org/the-latest/a-chapter-of-change-in-bangladesh/

翻訳:
榎本 晋作