こんにちは。
ルーム・トゥ・リードのボランティア・サポーター 榎本晋作です!
毎度大好評いただいているルーム・トゥ・リード・ラウンジ。
今回は、3回目のレポートです!
参加条件を「創設者ジョン・ウッドの本を読んだ事がある人」とさせていただいていたので、参加者が集まるかどうか心配なところでもあったのですが、3回連続の満員御礼で一安心でした!
※前回の様子はこちらです。
第二回ルーム・トゥ・リードラウンジ開催! 「字が読めるだけが識字教育のゴールではない?」ベトナムの教育的課題とは!?
※ルーム・トゥ・リード・ラウンジとは?
======================================================
ルーム・トゥ・リード・ラウンジは、子どもの教育から世界を変えるために、ルーム・トゥ・リードが何をしているかを知りたい方、関わってみたい方に向けたイベントです。
毎月、ルーム・トゥ・リードの活動全般についての話と共に、毎回違うテーマやスピーカーのお話しもさせていただいてます。
======================================================
■【写真で紹介!】イベントの様子
■文字だけで1000種類を超える!超難関言語カンボジアのクメール語の識字教育の現場と課題。
今回のテーマは、カンボジアの教育!
職員の今尾が、カンボジアの学校を訪問した際に知った現場の様子についてレポートをしました。
みなさん、カンボジアの母語をご存知でしょうか?
そうです。上の写真の一番左側の文字を使われる「クメール語」です。
このクメール語、見て分かる通り、実はとても難しい言語と言われています。
なんと、子音で33種類、母音で23種類!
これが組み合わせて1つの文字ができあがるので、33×23=759(種類)の文字が存在します。
そして、特殊音を含めると1000種類を超えるそうです。。。
英語のアルファベットが26種類ですので、これは自分にとっても大きな驚きでした。
また、クメール語にはその他にも
・1000文字を超えるのは音(表音文字)
・文字と文字を組み合わせてできるのが単語
・なので、文字だけ覚えても単語は読めない
・文章内の単語と単語の切れ目がわかりずらい
など、難易度がさらに高くなる要素が多くあるそうです。
「でも、カンボジア人なら母国語だからそんなに難しくないのでは?
(Facebookでも結構普通に打っている人多いし。)」
とお思いの方もいらっしゃると思いますが、実は一概にそうでもなく、カンボジアの小学校ではクメール語教育が課題となっているそうです。
例えばルーム・トゥ・リードの支援している学校では、小学2年生での子どもが1分間に45単語を読める子が34%いるそうです。
これ自体は、カンボジア国内でも、ルーム・トゥ・リード支援以外の学校と比べて数値自体は高いそうですが、今尾が強調していたのは、26%の1単語も子どもがいたこと。
同じ学校で教育を受けていても家庭的な背景や、それぞれの学習意欲の差など、様々な要素があり、このような差が生まれてしまっているそうです。
個人的な話になり大変恐縮なのですが、私自身、小学校の時は決して勉強ができる方ではありませんでしたが、さすがに小学校2年生段階では、普通にひらがなであれば、日本語の文章も読めるレベルではありました。
ただ、それはひらがな48文字(50音)やカタカナ、あとちょっとの漢字の話ですので、クメール語の1000文字となると・・・
そう考えると、小学生低学年で、『1000種類以上もある文字「クメール語」を学習するカンボジアの子ってすごいなぁ。』と思ってしまいます。
余談ですが、カンボジアと同じく東南アジアにある国「タイ」のタイ語の勉強を始めたのですが、クメール語ほどではないにせよ、全ての文字が絵に見えて、「ペンギンが大量にいるようにしか見えない・・」と早くも妥協し始めているところです・・。
また、今回のラウンジでは、このような課題に対し、今尾が
・生徒が生徒に教える、カンボジア独自の学習クラブ
・現地語での絵本出版
・ディベートを通してライフスタイル教育
などの取り組みを紹介していました。
私も、カンボジアの小学生たちに負けないようにがんばりたいと思います!
■ご参加おまちしております!
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました!
本イベントは定期開催イベントですので、次回の9月27日(水)19:00〜20:30で開催予定です!
今回、残念ながら予定が合わなくて参加できなかった方や、キャンセル待ちだった方、そしてルーム・トゥ・リードに興味がある方、ぜひご参加くださいね!
※告知はルーム・トゥ・リード・ジャパン公式Facebookページにて行ないます!