バングラデシュのジョバには勉強する時間があまりありませんでした。ジョバが中学校に入学したとき、授業時間外は父親の田の脱穀などの稲作に従事していました。牛のためのわらの飼料も用意し、家族が野菜を栽培して収穫するのを手伝っていました。しかし、彼女はそこにとどまりませんでした! 週末には、ジョバは司会者として近隣のコミュニティでイベントを開催することが多く、その発言力は人里離れた農村を越えて広がっていました。
家庭での責任はたくさんありましたが、ジョバは学ぶことへの自然な愛情を持ち、勉強に専念しました。6年生のとき、彼女は学校のルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムに参加し、ルーム・トゥ・リードのソーシャル・モビライザーと一緒に活動を始めました。ソーシャル・モビライザーは地元の女性メンターで、ジョバと1対1で向き合い、社会的ジェンダー規範や家族の期待、そして勉強する時間を見つけること等、思春期における課題においてジョバの手助けをしました。ソーシャル・モビライザーとルーム・トゥ・リードのライフ・スキル・カリキュラムの支援を得て、ジョバは学習スケジュールを作成し、時間管理スキルを強化し、家族を支え続けながらも、課題を完了するために必要な時間を確保しました。
学習への情熱が深まるにつれて、ジョバは学校で優秀な成績を収め、8年生の中学校卒業認定試験で最高の評価を得ました。自信を深め、家族の農業の仕事に触発されて、ジョバは科学の勉強を始めました。すぐに人文科学にも興味を持つようになりました。司会者としての仕事は、自分のコミュニティに参加し地元の政治や政府についてもっと学びたいという意欲を高めました。10年生では、家族の活動を支援し続け、ジョバは中学校卒業認定試験に5点満点の4.89点で合格しました。
「『私とは?』と呼ばれるルーム・トゥ・リードのライフ・スキル・セッションで深く考えるようになった後、私は自分のビジョンを再形成しました」と彼女は振り返りました。「自分のアイデンティティを確立し、目標を設定し、情熱を見出すことを駆り立てる、衝動と力を自分の中に感じました。私は、市民の義務と発展を提唱するためのルーム・トゥ・リードのグループ・メンタリング・セッションの一環である啓発プログラムを率先して行うようになりました。」
「自分のアイデンティティを確立し、目標を設定し、情熱を見出すことを駆り立てる、衝動と力を自分の中に感じました。」
2020年、パンデミックによってバングラディシュや世界中で学校が閉鎖されたとき、ジョバは自分の夢が実現しないのではないかと恐れました。彼女は努力を続け、リモートでの教育にできるだけ適応しましたが、多くの障害に直面しました。ジョバの兄はジョバに学業をやめるように迫りました。彼は何人かの有力な求婚者を挙げ、家族はジョバの教育よりも結婚からより多くの利益を得るだろうと主張しました。
ジョバはくじけませんでした。兄と両親に、結婚は今の自分にとって考えるべきことではないと言いました。彼女には彼らの期待をはるかに超える夢がありました。彼女はルーム・トゥ・リードのソーシャル・モビライザーに指導と支援を求めました。
ソーシャル・モビライザーは、ジョバの両親と直接、女子教育の価値について話し合うため、ジョバの家への訪問を手配しました。彼らはその後の数週間に何度か会い、そのたびにジョバの継続的な教育の多くの利点について話し合いました。女子が学校で基本的なスキルを身につければ、高等教育を受け続け、自分自身と家族のためにより多くの収入を得、より健康的な生活を送り、より公平で回復力のあるコミュニティの構築を助けることができるとソーシャル・モビライザーは説明しました。
結局、ジョバの両親は、結婚は後回しにすることに同意しました。
「私は、ルーム・トゥ・リードのライフ・スキル教育セッションと、メンターから受けたすべての支援を通じて、私の夢を追ってきました。」
「私の家庭は、自分の夢を育てる余裕のない普通の家庭です。」とジョバは語りました。「しかし、私はルーム・トゥ・リードのライフスキル教育セッションと、メンターから受けたすべての支援を通じて、私の夢を追ってきました。」
パンデミックが生徒を教室から遠ざけ続けたので、ジョバはルーム・トゥ・リードのライフ・スキル・セッションにバーチャルで参加し、電話による1対1の指導セッションを続けました。ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムに一貫してアクセスできることで、元気を保ち、高等学校を卒業して大学に入学するという目標に集中し続けることができたと、彼女は語りました。卒業前の最後の高等学校試験で、ジョバは可能な限り高いスコアである5をGPA で獲得しました。
現在、ジョバは政治学の優等学位を取得しようとしています。自分の村、そして自分の国に、社会を発展させるソーシャルワーカーとして貢献するつもりです。彼女は、ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムを、彼女が選んだ道のきっかけとして挙げています。このプログラムでの彼女の経験は、彼女のコミュニティを支援し、最終的には世界を変えることができるキャリアを見つける動機となったと彼女は言います。
ジョバのような少女たちがライフスキルを発達させ、教育を修了し、未来を再構築する機会を支援することによって、私たちは一緒に、より公平な世界を作ることができます。
原文URL:
https://www.roomtoread.org/the-latest/meet-joba-from-room-to-read-bangladesh/
翻訳:kochi