アフリカでの新たな挑戦:変化の章が始まる

South Africa

ルーム・トゥ・リードのアフリカでの活動は、2006年に南アフリカで始まりました。 それ以来、南アフリカ、タンザニア、ザンビア、ウガンダ、ルワンダの5カ国で、1,000万人以上の子どもたちに基礎教育を届けてきました。 そして2024年には、ケニアとマラウイを新たなパートナーとして迎え、さらなる子どもたちの未来を切り開いています。


各国での進展
ルーム・トゥ・リードの活動は、アフリカ各国で着実に進展しています。

タンザニア:タンザニア教育研究所と連携し、小学1年生向けの識字教育教材を改訂し、国内すべての公立小学校に届けました。 また、19校の教育者29名を対象に金融リテラシーとライフスキルのカリキュラム研修を実施。このカリキュラムに基づいた授業は、約5,000人の思春期の少女たちに恩恵をもたらしています

南アフリカ:現地政府のパートナーと協力し、小学3年生向けの指導教材を開発しました。これにより、政府の優先順位に沿って識字教育プログラムの対象を拡大することができました。

ウガンダ:ウガンダ読書協会との継続的な連携のもと、ルガンダ語およびルニャンコレ・ルキガ語による小学1年生用の指導書の制作を完了し、ミトーマ地区とムベンデ地区の91の小学校に配布されました

Tanzania

ルワンダでの新たな物語

そして今、ルーム・トゥ・リードはアフリカで新たな章を描き始めています。特にルワンダでは、私たちの原点である『本』からその物語が始まります。
ルワンダの出版業界は目覚ましい発展を遂げており、世界銀行のレポートによると、出版社の数は過去10年で3社から30社以上に増加し、キニャルワンダ語の児童書も15冊から1,000冊以上へと大幅に増えました。これは喜ばしい傾向である一方で、この急激な拡大に政府が求める教育教材の質を担保する技術的能力の向上が追いついていないのが現状です。さらに、高い制作コストとそれに伴う書籍価格の高騰は、消費者の購買意欲の減退という新たな課題を生んでいます。
幸いなことに、ルーム・トゥ・リードはこのような課題に対して、25年にもわたる豊富な経験を有しています。 私たちの出版活動は団体設立直後から本格化し、これまでに57の言語で4,200万冊以上の書籍を刊行してきました
現在、ルーム・トゥ・リードはルワンダにおける書籍出版のエコシステム強化に取り組んでいます。出版社、印刷会社、作家、編集者、イラストレーター、政府、学校、家庭、地域社会などを結びつけ、高品質な読書教材の供給と需要の両方を拡大することを目指しています。また、これらの教材を最も効果的に活用できるよう、教師たちとも連携しています。


マラウイとケニアでの映像教材『少女達が未来を変えていく(She Creates Change)』

そして、マラウイとケニアでは、スクリーン上で次の章が始まります。私たちは、Creative Center for Community Mobilization、Girls Activist Youth Organisation、Polycom Girlsの3団体と提携し、映像教材『少女達が未来を変えていく(She Creates Change)』を現地の文脈に合わせて翻案しました。 現地語への翻訳と吹き替えを行い、文脈に合った授業プランを開発。ジェンダー平等に関する対話を促すための教育者向け研修も実施しました。さらに、この映像教材が意識の変革をどのように促しているかを測定するため、マルチメディアに特化した評価ツールの開発にも取り組んでいます。

Kenya, Malawi She Creates Change

【出展情報】ルーム・トゥ・リードがアフリカ国際会議「TICAD9」に参加します!(8/20~22)


Our Story, Your Chapter 『2024インパクトレポート』

「世界的な学習危機は撲滅できる」――私たちの25年にわたる活動は、この信念を証明し続けてきました。そして、ルーム・トゥ・リードの物語は、これからも続きます。私たちは今、新たな戦略的ビジョンに基づき、「次の章」を書き始めています。この新しい戦略では、より大きく、そして大胆に、長期的な視点で課題に取り組んでいきます。
ルーム・トゥ・リードの活動の詳細を、ぜひ、『2024インパクトレポート』でご覧ください。


※記載の数値はすべて2025年1月末時点の推定値です。


原文URL:
https://www.roomtoread.org/the-latest/adding-new-chapters-in-africa/

翻訳:
榎本 晋作

バングラデシュでの新たな挑戦:変化の章が始まる


この25年間、ルーム・トゥ・リードを支えてくださった皆さまは、バングラデシュで私たちが目指す持続可能で前向きな変化を、まさに共に創り上げてきた大切な存在です。

2024年は、バングラデシュの子どもたちにとって特に困難な年でした。7月には政治不安で学校が閉鎖され、8月には猛烈なモンスーンが洪水や地滑りを引き起こし、子どもたちの学びの機会は危機に直面したのです。

しかし、私たちは立ち止まりませんでした。これまでの経験を活かし、子どもたちが自宅で学習を続けられるよう、実績あるカリキュラムや教育コンテンツ(ワークブック、ノート、児童書など)を届けるための人員を速やかに配置。学校が再開された際には、先生たちへのトレーニングも実施し、子どもたちが学習の遅れを取り戻せるよう支援しました。この柔軟かつ迅速な対応力は、ひとえに皆さまのご支援があってこそ成り立っています。


パートナーシップが拓く新たな教育の道

この迅速な対応力こそが、バングラデシュ初等教育局との強固なパートナーシップの礎となりました。この協力関係を通じて、2024年には、気候変動ジェンダー平等教育の価値をテーマにした新しい児童書10冊を出版。これらの本は、現在、全国65,500校以上の公立小学校の図書館で利用されています。


「インディペンデント・リーダーズ・フレームワーク」で読書習慣を定着

私たちはパートナーと共に、子どもたちが自主的に読書できるようになることを目指した、すべての公立小学校向けの識字教育指導ガイドライン「インディペンデント・リーダーズ・フレームワーク(Independent Readers Framework)」を策定しました。さらに、小学3年生から5年生を対象に、週1回50分間の「インディペンデント・リーディング・タイム(自主的に読書をする時間)」を導入するよう提言。読書習慣が公立小学校のカリキュラムに正式に組み込まれたことで、子どもたちが読書を心から楽しむ機会が生まれ、識字力向上のための強固な基盤が築かれています。

そして、ダッカとランプルの10校の公立学校では、計59の教室内に読書空間を整備しました。この「教室内の図書室」モデルは、その後、全国的に採用されることになりました。まもなく、すべての公立小学校の子どもたちが、好奇心を刺激する豊富な種類の本で埋め尽くされたカラフルな図書室を利用できるようになります。この図書室は、きっと子どもたちを読書に夢中にさせてくれるでしょう。


Our Story, Your Chapter 『2024インパクトレポート』

「世界的な学習危機は撲滅できる」――私たちの25年にわたる活動は、この信念を証明し続けてきました。そして、ルーム・トゥ・リードの物語は、これからも続きます。私たちは今、新たな戦略的ビジョンに基づき、「次の章」を書き始めています。この新しい戦略では、より大きく、そして大胆に、長期的な視点で課題に取り組んでいきます。
ルーム・トゥ・リードの活動の詳細を、ぜひ、『2024インパクトレポート』でご覧ください。


原文URL:
https://www.roomtoread.org/the-latest/a-chapter-of-change-in-bangladesh/

翻訳:
榎本 晋作

少女たちを勇気づける言葉 〜ルーム・トゥ・リードのプログラム参加者の言葉から〜

言葉は、革新的な変化をもたらします

ルーム・トゥ・リードでは、非識字とジェンダー不平等のない世界を思い描き、すべての子どもたちが本を読み、学び、成長できる環境の構築を目指し、永続的な変化を起こしています。
24年以上にわたり、ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムは、このビジョンを現実のものにしてきました。それは、世界中の少女たちに具体的なライフスキルを教え、彼女たちが教育を受け続け、自分で選択した人生を歩むために必要な手段を身につけるよう、支援することです。

ルーム・トゥ・リードのジェンダー平等プログラムを通じて、人生が大きく変わった生徒たちの言葉の中から、モチベーションを高める名言ベスト6をご紹介します。彼女たちの言葉には、明るい未来への希望と行動を引き出す力があります。

ルーム・トゥ・リードが選ぶ、
少女たちのモチベーションを高める名言ベスト6

1.シュリジャナ

Shrijana, Room to Read in Nepal

『父の収入が最低限の生活費を賄うのにもやっとという質素な家庭の出身でありながら、ネパール軍でのキャリアを追求することは、実現不可能に思えました。
しかし、夢を見る大胆さと、ルーム・トゥ・リードのソーシャルモビライザー(地元のメンター)の方の揺るぎないサポートが、女性であっても大きなことを成し遂げる能力があるのだという信念を後押ししてくれました。そのおかげで、奨学金を目指し、諦めずに夢を追い求めることができました。』
– シュリジャナ、ルーム・トゥ・リード・ネパール

南スーダンの平和維持活動へと彼女を導いた、シュリジャナの感動的なストーリーを、彼女自身の言葉でご覧ください。
「夢を追う勇気」: 女子教育プログラム卒業生が南スーダンの平和維持活動に参加
http://roomtoreadjapan.org/2025/05/nepal-graduate.html

2.デヴィー ナ

– Devina, Room to Read in Tanzania

『私はいつも未来に希望を持っていました。希望があったからこそ、私は今ここにいるのです。』
– デヴィー ナ、ルーム・トゥ・リード・タンザニ

デヴィー ナのストーリーを、電子書籍『少女達が未来を変えていく(She Creates Change)』でご覧ください。
ルーム・トゥ・リードとREBEL GIRLS社が協力し、障壁を打ち破り、周囲の圧力に打ち勝った少女たちを特集しています。
電子書籍「少女達が未来を変えていく」 P6
http://roomtoreadjapan.org/2023/03/shecreateschangeinjapanese.html

3.サパナ

Sapana, Room to Read in Nepal

『どうすることもできない時でも、諦めないことだけはできる!』
– サパナ、ネ ルーム・トゥ・リード・ネパール

サパナのストーリーを、電子書籍『少女達が未来を変えていく(She Creates Change)』でご覧ください。
電子書籍「少女達が未来を変えていく」 P34
http://roomtoreadjapan.org/2023/03/shecreateschangeinjapanese.html

コロナ禍においても、サパナは活躍していました!
【看護師 として働く卒業生がいます】
http://roomtoreadjapan.org/2020/04/urgent_appeal.html

4.シニット

– Sinit, Room to Read in Cambodia

『私と同じような状況に直面している女の子たちには、強く自信を持って、自分を信じてほしいです。教育を受ければ、なんだってできます!』
– シニット、ルーム・トゥ・リード・カンボジア

シニットの粘りと忍耐のストーリーを、彼女自身の力強い言葉で直接聞いてください。
https://www.roomtoread.org/the-latest/meet-sinit-from-room-to-read-cambodia/

5.スロチャナ

– Sulochana, Room to Read in Nepal

『私はありのままで十分であり、時代遅れの男らしさの概念にとらわれたくありません。スポーツを愛しているから、私は全身全霊でスポーツを追求します。』
– スロチャナ、ルーム・トゥ・リード・ネパール

自信と自尊心に満ちたスロチャナのモチベーション・ストーリーはこちらから。
スポーツを愛しているから、私は全身全霊をこめて取り組むのです
http://roomtoreadjapan.org/2024/08/ilovesports.html

6.シリン

– Shirin, Room to Read in Bangladesh

『声をあげることを恐れてはいけません。小さな目標でも達成できることが分かれば、徐々に自信がついてくるものです。』
– シリン、ルーム・トゥ・リード・バングラデシュ

シリンのストーリーを、電子書籍『少女達が未来を変えていく(She Creates Change)』でご覧ください。
電子書籍「少女達が未来を変えていく」 P42
http://roomtoreadjapan.org/2023/03/shecreateschangeinjapanese.html

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原文URL:
https://www.roomtoread.org/the-latest/motivational-quotes-for-girls/

翻訳:中村 奈未

教育を支える若い力:ボランティアサポーターの声をお届けします│Young Changemakers in Action: Volunteers Reflections from Room to Read Japan

ルーム・トゥ・リード・ジャパンで、2024年4月からフルリモートでボランティアサポーターとして活動をサポートしている2名の大学生、プルビ・バジラチャリアさん尾関クレアさんを紹介します!

Let us introduce you to two university students, Pruvi Bajracharya and Claire Ozeki, who are actively contributing as remote volunteers at Room to Read Japan since April 2024.

プルビ バジラチャリア
Purbi Bajracharya

出身地:ネパール (カトマンドゥ)
住んでいる所:大分県別府市
在籍大学:立命館アジア太平洋大学(日本)、国際関係を専攻
Hometown: Kathmandu, Nepal
Current residence: Beppu City, Oita Prefecture, Japan
University: Ritsumeikan Asia Pacific University (Japan), majoring in International Relations

Q and A:
1. Room to Readをどのようにして知りましたか?また、組織の活動に参加しようと思ったきっかけは何ですか?
How did you first discover Room to Read, and what drew you to join the organization’s cause?

子供の頃、ルーム・トゥ・リードの出版物を読んでいたため、その存在は以前から知っていました。しばらく前に、ボランティアをさせていただけるかどうか問い合わせをしましたが、実際に開始したのは最近のことです。チームから自身の母国語から英語と日本語への翻訳作業の依頼があり、喜んで協力しました。それ以来、彼らと一緒に仕事をしており、自身にとっても素晴らしい経験となっています。

I had known about room to read for a while as I read their publications as a child. I reached out to them a while ago to ask whether they had any open volunteer positions, but I only started working with them recently. They reached out to me for some translation work from my native language to English and Japanese and I was more than happy to help. Ive been working with them since then and it’s been an amazing journey.

2.あなたの一般的な役割/タスクは何ですか?
What are your roles/tasks in general?
私は東京マラソンの運営サポート通し、主に世界中のランナーとメールやオンラインコールを通じてコミュニケーションを取っています。また、ルーム・トゥ・リードの公式SNSチャンネルの運営にも携わっています。それに加え、日本語から英語、そして英語から日本語への翻訳サポートも行っています。
I have been working in the Tokyo Marathon 2025 recruitment department where I mostly communicate with Runners from all around the world through emails and online calls. I also work for the official SNS channels of room to read. Along with this I also support translations from Japanese to English and vice versa.

3.Room to Readでの活動を通じて、あなたはどのようなことを学びましたか?
What is something you have learned through your time at Room to Read?

私はルーム・トゥ・リードでの経験を通じて、協力が重要であることを学びました。日本オフィスのチームは大きくはありませんが、全てのメンバーがNGOの目標を支持することに専念しています。インターンシップにおいて、私の主な業務は世界中の人々と会って話すことだったため、コミュニケーションの重要性も学んだと思います。
Through my time here at Room to Read, I have learned that collaboration is key. Even though the team here in the Japan office is small, all the members are committed to upholding the goals of the NGO. I believe I have learned the importance of communication through the volunteer as my tasks mainly revolved around meeting and talking to people from all around the world.

4.Room to Readの一員であることで、最も楽しんでいることは何ですか?
Room to Readへの参加について、結びのメッセージをお願いします。
What do you enjoy most about being part of Room to Read?
Segway into ending message about joining room to read

世界中のランナーと話し、彼らがなぜ私たちへの協力に意欲的なのかお話を伺うことは、素晴らしい経験でした。ルーム・トゥ・リードは私の人生に影響を与えましたが、このNGOによって同じように影響を受けた人々が他にもいることを知り、私にとっては感慨深い瞬間が多く存在しました。

子供の頃から関わりのあったNGOに恩返しができることは、私にとって大きな意義があり、この家族の一員になれたことを光栄に思います。ここでの経験を通じ培ったスキルが、社会に影響を与え、困難に直面している人々を助けることにつながることを願っています。ルーム・トゥ・リードは、社会に恩返しをし、変化をもたらしたいと考える学生や専門家にとって素晴らしいプラットフォームだと思います。

I had an amazing experience talking to runners from around the world and listening to their stories of why they are interested in collaborating with us. Room to read has impacted my life and knowing that there are people out there who have also been impacted by the NGO was a full circle moment for me.
Being able to give back to an NGO that was a part of my childhood means so much to me and I am honored to be a small part of this family. I hope that the work and skills I have developed through my time here will help me create an impact on society and help those in need. This is a great platform for students and professionals of a kind who want to give back to society and make a change.

💛パルビさんは2025年3月にボランティアの期間を無事に終了しました。現在は東京大学大学院にて、さらに専門性を高めるべく修士課程に進み学業に集中しています。
「ルーム・トゥ・リードでリモートでボランティアサポーターとして経験を積めたことを誇らしく思います。これからも、東京でのイベント運営など、お手伝いできればと思います!」
パルビさん、1年間ありがとうございました!


尾関クレアClaire Ozeki

出身地:東京
住んでいる所:ワシントンD.C.
在籍大学:ジョージタウン大学(アメリカ)政府経済学を専攻
Hometown: Tokyo
Current residence: Washington, D.C.
University: Georgetown University (United States), majoring in Government and Economics

Q and A:
1. Room to Readをどのようにして知りましたか?また、組織の活動に参加しようと思ったきっかけは何ですか?
How did you first discover Room to Read, and what drew you to join the organization’s cause?

夏の間東京で有意義な活動に参加したいと思い、様々な非営利団体について調べました。その中でもルーム・トゥ・リードはとても印象に残りました。私自身の学習に関しても、読書から常に大きな影響を受けてきました。私はすべての子ども達に、読書の機会が与えられ、教育を受ける権利があるべきだと信じています。

This past summer, I looked into many different nonprofit organizations in Tokyo with the hope of finding a meaningful group to get involved with. Room to Read was the organization that immediately stood out to me. Books and reading have always motivated my own learning, and I strongly believe that all children should be able to read and have the right to an education.

2.あなたの一般的な役割/タスクは何ですか?
What are your roles/tasks in general?

私は主に、組織のレポートや絵本、それから世界中のプログラム参加者からのメッセージの翻訳を担当し、ルーム・トゥ・リード内でのコミュニケーションをサポートしています。また、私が今住んでいるDCで募金活動を行うための企画にも関わっています!

I mainly support communication within the Room to Read community by translating organization reports, picture books, and letters from students and program facilitators around the world. I’m also in the works of planning a future fundraiser for Room to Read Japan in DC!

3.Room to Readでの活動を通じて、あなたはどのようなことを学びましたか?
What is something you have learned through your time at Room to Read?

私は、ルーム・トゥ・リードでの経験を通じて、教育格差や非識字問題の現状についてより深い理解を得ることができました。私が翻訳している世界中のプログラム参加者やサポーターから届くメッセージには、レジリエンスや独創性を表す感動的なストーリーがあり、そのようなメッセージを読むことで、我々の活動の意義が一層明らかになります。

My time at Room to Read has allowed me to gain deeper insight into the problems of educational disparity and illiteracy. The letters I translate from supporters and members around the world reveal the most incredible stories of resilience and creativity, and really make clear what it is we are fighting for.

4.Room to Readの一員であることで、最も楽しんでいることは何ですか?
Room to Readへの参加について、結びのメッセージをお願いします。
What do you enjoy most about being part of Room to Read?
Segway into ending message about joining room to read

ルーム・トゥ・リードの献身的なコミュニテイは感動的です。東京オフィスのチームから今回のマラソン参加者まで、これまでに私が交流する機会があった人は全員、この組織やその理念に対して深い情熱を持っています。私は周りのメンバーやサポーターから継続的に学んでいます。私はこのコミュニテイをサポートできることを光栄に思い、世の中に良い変化をもたらしたい方々にとって、ルーム・トゥ・リードは参加するのに素晴らしいグループであると心から信じています。

The bright and committed community of Room to Read is inspirational. Everyone I have had the chance to interact with, from members of the Tokyo office to the runners, are deeply passionate about this organization and its cause. I am continuously learning so much from the people around me. I am honored to be able to contribute and support this community in any way I can, and truly believe Room to Read is an amazing group to get involved in for those passionate about making a positive impact on the world.


ルーム・トゥ・リード・ジャパンでは、年間を通じて、以下の分野で活動いただけるボランティアサポーターを募集しています。

柔軟な働き方が可能な環境で、国際教育支援に取り組む団体の一員として実践的な経験を積んでみませんか?
皆さまからのご応募を心よりお待ちしています。

主な活動内容:
・東京マラソンチャリティランナーの運営サポート
・ソーシャルメディアの運用(Facebook、X、Instagram、ブログなど)
・翻訳やウェブ投稿物の校正・チェック
・Canvaを用いたデザイン制作の補助
・イベント運営 など、その他にもさまざまな活動があります。

応募条件:
・週7〜10時間以上の活動が可能な方
・責任感を持って業務に取り組める方
・インターネットやPC環境が整っており、リモートワークが可能な方
・英語を使用する環境に抵抗がない方
※本ポジションは無償です。より中心的な立場で一定期間ご協力いただく方には、団体メールアドレスの付与や各種トレーニングの機会を提供します。

応募方法:
以下の書類をメールにてお送りください。
・履歴書または職務経歴書に準ずる書類
・志望動機(形式自由)

送付先:japan@roomtoread.org
※ご不明な点があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

Room to Read Japan is looking for passionate volunteers and volunteer supporters to assist in the following areas throughout the year.

Volunteers who commit to a certain period will be provided with a Room to Read email address and relevant training.
Would you like to gain hands-on experience as a member of an international education organization in a flexible working environment?
We look forward to hearing from you!

Example Tasks:
・Support for the Tokyo Marathon Charity Runner program
・Social media management (Facebook, X, Instagram, blog)
・Translation and proofreading of web content
・Design support using Canva
・Event operations and various other activities

Requirements:
・Available for 5–10 hours of work per week
・Responsible and self-motivated
・Able to work remotely with access to the internet and a personal computer
・Comfortable working in an English-speaking environment
Please note: This is an unpaid position.

How to Apply:
Please send the following documents via email:
・CV or résumé
・Brief statement of interest/motivation (any format is welcome)

Email: japan@roomtoread.org
Feel free to contact us if you have any questions.

 

《継続的な学びと改善》2024年 ルーム・トゥ・リードのジェンダー平等プログラムからの洞察


執筆者: フェルナンダ・ガンダーラ
(ルーム・トゥ・リード 調査・モニタリング・報告担当ディレクター)

ルーム・トゥ・リードの取り組み
ルーム・トゥ・リードのグローバル研究・モニタリング・評価チームは、毎年、識字教育とジェンダー平等の推進に関するプログラムの効果を分析し、報告書を作成しています。これらの報告は、スタッフによるレビューを経て、プログラムの継続的な改善に活かされています。また、年間を通じて評価結果を分析し、共通するパターンを特定することで、より多くの子どもたちに迅速に良い影響を届けることを目指しています。
2024年のジェンダー平等プログラムの報告から、以下の4つの重要なテーマが明らかになりました。

① 教育者へのサポートの必要性
教育者は、活動中心の学習を高く評価しているものの、導入にはさらなる支援が必要である

ネパールやベトナムで実施した「気候正義クラブ」や、カンボジアで試験導入した「男子生徒参加プログラム」の調査によると、教育者はこうした新しい教育手法に高い関心を持っています。しかし、これらを効果的に実践するには追加の支援が不可欠であることが分かりました。
例えば、教育者は以下の点でサポートを求めています。
● 生徒の適切なグループ分け
● 実践的な活動の準備
● 生徒中心の学習を促進するための追加リソース(新しい教材や視覚的な補助ツールなど)
また、気候変動やジェンダー問題といった新しいテーマについては、一度の研修ではなく、継続的なサポートが必要だと考えられています。

気候正義クラブの詳細

② ジェンダー構成の影響
ジェンダー平等プログラムでは、クラスのジェンダー構成が学習成果に影響を与える

カンボジアでの男子生徒参加プログラムの評価では、学生は同じジェンダーの仲間や指導者と話し合うことを好む一方で、異なるジェンダーの生徒と学ぶことにも価値があることが示されました。
つまり、同じジェンダーでの学びの場を確保しつつ、異なるジェンダーと交流する機会を設けることが、ジェンダー教育において重要なポイントとなります。

カンボジアでの取り組み


③ 金融教育と心理社会的サポートの統合
金融教育は、心理社会的なスキルと組み合わせることでより効果を発揮する

タンザニアで実施された金融教育プログラムでは、ライフスキル教育も受けた女子生徒が、より高い起業意識と貯蓄行動を示しました。
過去の調査結果とも一致し、金融リテラシーの向上には、単なる知識提供だけでなく、ライフスキル教育の併用が重要であることが分かっています。

タンザニアでの取り組み

④ 混合手法の活用
定量調査と定性調査を組み合わせることが、プログラムの評価に不可欠である

2024年の評価では、単に「どのプログラムが成果を生んだか」だけでなく、「なぜその成果が生まれたのか」を理解するために、定量調査(数値データ)と定性調査(参加者の声)を組み合わせることの重要性が明らかになりました。
ネパールとベトナムの「気候正義クラブ」や、カンボジアの「男子生徒参加プログラム」では、この混合手法を用いることで、プログラムの理論と実際の影響をより深く分析できました。今後も、参加者の声を取り入れながら、プログラムの改善を続けていきます。


今後の展望
ルーム・トゥ・リードは、すべての子どもたちが質の高い教育を受け、将来に向けた選択肢を広げられるよう、プログラムの継続的な改善に取り組んでいます。
今後の課題として、
● 参加者との情報共有の強化
● 定量調査と定性調査のさらなる融合
が挙げられます。
私たちの研究・モニタリング・評価チームは、今後も新たな洞察を共有し続け、より効果的なプログラムの実現を目指します。

詳細な調査・統計・評価(英文)はこちら

オリジナル記事:
Continuous Learning and Improvement – 2024 Insights from Room to Read’s Gender Equality Programming

翻訳:kochi