2023年アニュアルレポートをお届けします!累計4500万人の教育支援を達成、毎分3人の子どもの教育を支援

ルーム・トゥ・リードはこの度、2023年アニュアルレポート「Making Room」を発行しました。レポートのダイジェストと、ルーム・トゥ・リードCEO ギータ・ムラリ博士からのメッセージをお届けします。


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累計4500万人の教育支援を達成!毎分3人の子どもへ教育を届ける
ルーム・トゥ・リードは長期計画『ビジョン2025
』において、「2025年までに4,000万人の子どもたちに教育を提供する」という目標を掲げました。この度、その大きな目標を上回り、累計4,500万人以上の子ども達に教育という贈り物を届けることができました!


特に2023年は、単年で1,000万人以上の子どもたちに教育の機会を提供することができました。

これもひとえに、地域社会や政府との連携を深め、さまざまな手法でプログラムを展開した結果です。そして何より、長年にわたる皆さまのご理解とご支援、さらにコロナ禍という困難な時期にも寄り添い続けてくださった温かいご協力のおかげです。心より感謝申し上げます。
各国の活動や成果について、詳しくはアニュアルレポート「Making Room」をお読みください。


ルーム・トゥ・リードCEO ギータ・ムラリ博士からのメッセージ

親愛なる皆様へ

子ども達には「場所」が必要です。それはシンプルでありながらも深い考え方です。

子どもが学ぶための場所を持ち、自己価値を実感し、自らの選択をする空間があると、すべてが変わります。この教訓を最初に教えてくれたのは母でした。彼女は13歳で教育を放棄して結婚することを拒み、母や祖母が選んだ道を踏まないことを決意しました。彼女は新しい道を切り開くための「場所」を作り出しました。私が機会を追求し、自分で築いた充実した人生を送ることができたのは、母の選択の結果です。

ギータの母 ルクミニ

ルーム・トゥ・リードは、すべての子ども達にそのような機会を提供し、学びと持続的な変化を生み出すための「場所」を作り出し、ますます迅速に提供しています。私たちは長期計画であるビジョン2025の目標を超え、2025年までに4,000万人の子ども達に恩恵をもたらすという目標を達成しました。現在までに、24カ国で4,500万人の子ども達に基礎的な学習スキルを提供しています。

それでも、これからの課題に注力し続けます。最近の世界的な危機は学びに大きな後退をもたらしました。現在、約2億5,000万人の子ども達が学校に通っておらず、10歳児の中には簡単な文章を理解できない子どもが多数います。さらに、UNESCOは2030年までに普遍的教育を達成するために、追加で4,400万人の教師が必要だと警告しています。

ルーム・トゥ・リードは、これらの課題を解決するために独自の立場を持っています。今年、レバノンのベカー渓谷の非公式教育センターに図書室を設置し、難民コミュニティの子ども達に数千冊の本を届け、緊急状況にある子ども達の特別なニーズに関する研修を提供しました。2023年末までに、このプロジェクトは地域で58,652人以上の子ども達に恩恵をもたらしました。

また、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとのパートナーシップを通じて、アジアの15カ国*で「She Creates Change」(少女達が未来を変えていく)映像シリーズを放送し、プログラム内外の数百万の少女たちに自己価値の向上とジェンダー平等に関する内容を提供しました。

さらに、72,500人以上の教育者に識字教育の研修を行いました。その結果、パートナー校の2年生は、比較校の生徒よりも正しく読む単語の数が2倍以上、理解度の質問に正答する割合が70%多くなっています。

25周年を迎えるにあたり、私たちの過去を誇りに思い、未来に自信を持って向かっています。ルーム・トゥ・リードの成果は、私たちのグローバルなチームの献身と、皆様のようなパートナーの寛大さによって可能になっています。共に、私たちは次の章を紡ぎ、数百万の子ども達、彼らの家族、そして次世代に持続的な変化を生み出す「場所」を作り出していきます。

ギータ・ムラリ(博士)
ルーム・トゥ・リード CEO

写真:2023年10月に開催した講演・上映イベントの風景(共催:デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)

各国の活動や成果について、詳しくはアニュアルレポート「Making Room」をお読みください。
皆様のあたたかいご支援とご協力に、心から感謝いたします。
本件に関するお問合せ:japan@roomtoread.org

【国際遺贈寄付の日】教育という永遠の贈り物。遺贈寄付者の声をご紹介します


「遺贈」とは、遺言で財産を無償で譲ることです。遺言による寄付に加え、相続財産や信託による寄付も含めて「遺贈寄付」と呼びます。
国際遺贈寄付の今日、実際に、ルーム・トゥ・リードへの遺贈寄付を決断されたご寄付者をご紹介します。

遺贈寄付者:Dr. ラジ・アムビカイラジャーさん

あなたは10年以上ルーム・トゥ・リードを支援されていますが、この組織をずっと支援されているきっかけは何ですか?

ルーム・トゥ・リードのことを初めて聞いたとき、その指標や大胆な目標、またビジネスモデルの詳細に惹かれました。エンジニアである私は論理的に考えました。これは、非識字の撲滅に真剣に取り組み、それを実現する方法を知っている組織でした。私は、野心的で粘り強く、すべての子どもに平等で質の高い教育を提供するために、真摯に取り組む世界的な運動に参加したいと思いました。

ルーム・トゥ・リードを遺言に含めようと思った理由は何ですか?また、この活動に熱心な人たちに、寄付を検討することを勧める理由は何ですか?

私が初めてルーム・トゥ・リードに関わったのは、20代半ばでした。私は自分のキャリアを始めたばかりで、自分が大切にしている活動に貢献できるほどの収入はありませんでした。でも、自分の人生とキャリアを社会にとってインパクトのあることのために使うことは、私にとって重要なことでした。当時私が持っていた唯一の手段は、私自身の将来への約束でした。私はファイナンシャル・プランナーを探し、遺言をまとめ、ルーム・トゥ・リードを含めました。私が生きている間に寄付をする能力が持てるかどうかはわかりませんでしたが、私が人生で創り出したものによって、すべての子ども達へ、教育という永遠の贈り物を届けるという事実に、勇気づけられました。

将来への約束を通じて、あなたは教育におけるジェンダー平等と、一世代で非識字を撲滅できる世界を作る手助けをしています。それはあなたにとってどのような意味を持つのでしょうか?

私たちの誰もが一生の間に与えることのできる最良の影響は、自身の時代を超えるものであると信じています。私たちが人類の歴史のどの時代にいようと、質の高い教育は人々を平等にし、世界で起きている課題を解決に導き、未来の変革者を生み出すための最も効果的なツールです。私が少しでもその役割を果たせれば、それは私にとって大変重要なことです。


「ルーム・トゥ・リードに遺贈をするには?」まずはご相談ください

  • 金額の大小に関係なく、遺贈寄付を受け付けております。遺贈寄付については、しばしば大きな金額を想像されることがありますが、実際には金額に制限はございません。数万円のご寄付や、金融資産の一部等の範囲で遺贈されるご寄付者もたくさんいらっしゃいます。非識字やジェンダー間の不公平のない未来を目指して、できる範囲でご支援をご検討ください。
  • 多くのご遺贈者が、使途を限定しないご支援を選ばれています。支援内容、支援先のご希望がありましたら、ぜひお聞かせください。

  • 遺言書の作成にあたり、遺贈先として「特定非営利活動法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン」と明記してください。

  • 金額の大小に関わらず大切なご遺産をお預かりすることに加え、証券や不動産等、現金に限らない遺贈のご相談も随時お受けします。

その他、ご寄付者の声などご遺贈・遺産の寄付についてのページにてご覧ください。

遺贈ハンドブック(無料)のご送付、専門家によるお電話での無料相談も承ります。まずはメールにてお気軽にお問合せください。
japan@roomtoread.org


累計4,500万人の子ども達への教育支援を達成しました!1分に3名の子どもをサポート

親愛なる皆様

いつもあたたかいサポートをいただき、誠にありがとうございます。ルーム・トゥ・リードにとって大切な「国際識字デー」(9月8日)に際し、ルーム・トゥ・リード・ジャパン事務局長の松丸佳穂より、ご報告をお届けします!


■4,500万人の子ども達への教育支援を達成!

ルーム・トゥ・リードは長期計画『ビジョン2025』において、「2025年までに4,000万人の子どもたちに教育を提供する」という目標を掲げました。それは、私たちの限界に挑戦し、可能性を再定義するという壮大な試みでした。この度、その大きな目標を上回り、累計4,500万人以上の子ども達に教育という贈り物を届けることができました!


特に2023年は、単年で1,000万人以上の子どもたちに教育の機会を提供することができました。
2023年度アニュアルレポート英語版ダイジェスト。日本語版リリースは10月初旬を予定しています。

これもひとえに、地域社会や政府との連携を深め、さまざまな手法でプログラムを展開した結果です。そして何より、長年にわたる皆さまのご理解とご支援、さらにコロナ禍という困難な時期にも寄り添い続けてくださった温かいご協力のおかげです。心より感謝申し上げます。

引き続き、ルーム・トゥ・リードの活動を通じて子どもたちを応援していただければ幸いです。

ルーム・トゥ・リード・ジャパン
事務局長 松丸佳穂

世界中の先生に研修を届けたい。6月30日まで寄付の効果が2倍になります!

「ルーム・トゥ・リードが提供する教師向けのトレーニングは、私のキャリアで受けた中で最も素晴らしく強力な機会でした。」 – サラマ、タンザニアの小学校教師(1年生の担任)

教員不足に悩む多くの国々では、教員採用の基準を引き下げ、新任教師にはほとんど、あるいは全く訓練が提供されていない事態が起こっています。
子ども達への教育提供が急務な今、全世界で、2030年までに初等および中等教育を子ども達へ提供するために、4,400万人の教師が不足しています(UNESCO)。
組織的な取り組みがなければ、教員資格を持った教師の慢性的な不足が続き、数百万の子供たちが今後数十年にわたって教育を受ける基本的な権利を否定され続けるのです。

タンザニア。ルーム・トゥ・リードから研修を受けた先生が教壇に立ち、子ども達に読み書きを教える。

この緊急課題に対処するために、ルーム・トゥ・リードは子ども達へ教育を届ける一貫として、教師の研修やトレーニングに注力しています。
世界中で教師や司書に識字能力と図書スペースの運用のベストプラクティスについて研修を行い、識字教育の専門家からの継続的なサポートを受けながら、効果的な識字教育と図書館管理に関するスキルと知識を開発する手助けをしています。

ルーム・トゥ・リードの識字ファシリテーターが、教師に継続的なトレーニングと指導を提供する。読みの発達を支援する「親指を立てる・下げるゲーム」を行う小一年生のクラスをサポートする様子。

教師に重要なのは、何を教えるかだけでなく、どのように教えるかです。子ども達に尊厳と感受性はもちろん、協力しあいながら教えることで、教育の成果が向上し、子ども達の自尊心が高まり、最終的には生涯を通じて学びつづける力が強まります。


6月のご寄付が二倍の効果になります!
ルーム・トゥ・リードはVarkey Foundation(グローバル・ティーチャー賞を創設)と提携し、より多くのい教師を育成することを目指します。
6月30日までにお預かりしたご寄付は、Varkey Foundationのご協力で2倍の効果になります。
例えば、ひとりの子どもの支援するために必要な7,500円寄付していただくと、同額がマッチングされ、2名の子どものサポートにつながります。
ぜひ、ご支援ください。

銀行振込
および クレジットカードでのお支払いからお選びいただけます。


■銀行振り込み

三菱UFJ銀行  虎ノ門支店 普通  0425102
トクヒ)ル-ム トウ リ-ド ジヤパン
※お振込の際には、ご入金者を特定できるよう必ずこちらのフォームかjapan@roomtoread.orgまでお知らせください。

ルーム・トゥ・リード・ジャパンは認定NPO法人です。ご寄付は税制控除対象となります。詳しくはこちら

ルーム・トゥ・リードのリージョナルボードに高岡美緒氏が就任

2024年1月、ルーム・トゥ・リードのリージョナルボードミーティングにて、高岡美緒氏が新たにリージョナルボードに任命されました。


ルーム・トゥ・リード リージョナルボード 新メンバー

■高岡美緒氏

<略歴>
大阪生まれ、米国・英国で育ち、ケンブリッジ大学自然科学部物理学科卒業。ゴールドマン・サックス証券に新卒で入社し、その後、モルガン・スタンレー証券、マネックスグループ執行役員新事業企画室長およびマネックスベンチャーズ取締役にて戦略的M&A、新規事業開発、CVC立ち上げ・運営を担当。さらに、アジア最大のフィンテックVC(当時)のArbor Ventures社のパートナーに就任、ヘルステックスタートアップの取締役CFOを経て、B2Bスタートアップへ投資を行うベンチャーキャピタル「DNX Ventures」パートナーを務める一方、複数の上場企業の社外取締役も兼任。
日本の女子中高生にSTEAM教育の公平性を促進する組織「SKYLABO」のアドバイザー、トロント大学 グローバル・ジャパン研究センターの教育政策諮問委員会の一員としても活躍。プライベートでは3人の子どもの母親。
2016年・2017年 Fintech Asia 100 Leaders及びフォーブスジャパン「世界で活躍する日本女性55人」に選出。著作:世界トップ投資家の共通言語


ルーム・トゥ・リードのリージョナルボードの全リストは、下記リンクからご覧いただけます(英語)
Committees/Regional Boards – Room to Read