最後の父の日に寄せて - ジョン・ウッドからのメッセージ

Room to Read
John Wood and his proud parents in Nepal at Room to Read’s 10,000th library celebration in 2010.

この記事は、2017年6月12日にジョン・ウッドがHuffington Postに投稿した「A Message To My Dad On Our Last Father’s Day Together」を日本語に翻訳したものです。

父さんへ

昨日、さよならと言ってコロラドの実家を出る瞬間、これが父さんに会える最後になるだろうということを僕ははっきり確信した。数週間後か数か月後かに再び帰省するときは、母さんが一人で僕を迎え入れてくれるだろう。主治医たちにもそう宣告されていたし、なによりも末期のガンであるという現実が、これが一緒に過ごせる最後の父の日になることを物語っている。

僕は常々、自分は『人生の宝くじ』で当たりをひいた幸運な人間だと思ってきた。まずは世界で最も裕福な国の一つの中流家庭に生まれたこと。僕が受けた公教育は素晴らしいものだったし、先生たちは教育の尊さを教えてくれた。そして両親は僕の旺盛な読書欲を常に満たしてくれた。しかも僕は、別の宝くじでも当たりをひいたんだ。僕の夢を心から信じてくれる父親を持つ、というね。

投資家やジャーナリストにルーム・トゥ・リード設立の経緯について尋ねられるとき、僕はいつも「ウッディ」という主人公が登場する話をしているよ。ネパールのバフンダンダという埃っぽい小さな村の、からっぽの図書室の責任者との出会いについて話したとき、父さんは迷うことなく本を運ぶのを手伝うと言ってくれたね。翌年、その図書室に本を届けるという約束を果たすため、6頭のロバの背中に3000冊の本を乗せてネパールの山岳地帯を一緒に旅したとき、父さんは73歳だった。それから、僕が35歳のときのこと。マイクロソフトの重役の職を辞して、自分のエネルギーの全てを注いで、同じような何百何千もの図書室を生まれ変わらせようと考えたときにも僕の背中を押してくれたよね。

このミッションが価値のあるものだと信じてくれた理由の一つは、父さん自身が貧しい家庭に育ち、7人兄弟の中で唯一正式な学校教育を受けられた子どもだったからだと僕は思っている。大学に進学するための奨学金を得られたことは、父さんにとってより良い人生への入場券のようなものだったし、ひいては僕や僕の兄弟たちの人生にも大きな影響を及ぼすことだった。それに、父親としても素晴らしかったよね。「途上国のアンドリュー・カーネギーになる」という僕の夢を嘲笑し、猜疑心に満ちた顔を向けてくる人たちに対して僕がくじけずに頑張り抜けるよう、揺るぎなくサポートし、励まし続けてくれたんだ。自分のしていることに自信がなくなったとき、僕はいつも父さんに電話したよね。父さんはその度に「ジョン、お前の夢をあきらめさせようとする批評家や皮肉屋たちの言葉に耳を傾けてはいけないよ」と優しく励ましてくれたね。

それからというもの、ルーム・トゥ・リードの仕事のおかげで、僕は電気も水もひかれていない何百もの村々を訪れ、ビジネスや政治の世界の権威ある人々と夕食を共にする機会に恵まれてきた。だけど、僕にとって宝物のような思い出は、父さんと過ごした時のことなんだ。僕は忘れない。それから10年後、母さんも連れてネパールを再訪し、ルーム・トゥ・リードの1万室めの図書室のオープンを祝うテープカットで僕らがともに流した涙とその時の父さんの顔を。これが一緒に過ごせる最後の父の日になってしまうけれど、この事業がこれからも続いていくことを父さんに知っておいて欲しいんだ。僕らが始めた活動は、今では世界規模に広がっているんだよ。真っ先に投資家になってくれて、ボランティアの責任者をしてくれて、そして一番大事なことだけれど、僕に勇気を与えてくれるチーフ・インスピレーション・オフィサーになってくれて、本当にありがとう。現場に出かけて、ルーム・トゥ・リードが提供しているプログラムを受けている子どもたちやその子たちの両親に会う時、僕がたゆまず夢に向かって歩き続けることができるのは、父さんや家族のサポートが原動力となっているんだっていうことを僕はこれからも語り続けるつもりだよ。

父さんが病気で、やがてこの世界から旅立つ日がくるだろうという現実と日々折り合いをつけているところだけど、そんな時でも、僕は父さんに助けてもらいながら切り拓いてきたこの道を前進し続けるよ。これからも父さんは僕の中で生き続けていくし、僕や僕らチームをずっと応援してくれるだろう。いつか父さんがこの世から去って、長い長い時間が過ぎても、父さんが遺してくれたものはたくさんの子どもたちの中に受け継がれていくんだ。

父の日に愛をこめて

翻訳:松浦愛(ボランティア・サポーター)

「子どもの教育が世界を変える」をルーム・トゥ・リードと考える

Room to Read
子どもの教育から世界を変えるために、ルーム・トゥ・リードが何をしているかを知りたい方、それに関わってみたい方に向けたイベントを開催します!
【満席・キャンセル待ち】
満席となりました(6/8 8:40時点)が、ご希望の方には、キャンセルが出たときに順にご連絡をさせていただきます。
キャンセル待ちをご希望の方は、お申し込みください。

当日は、職員の今尾からルーム・トゥ・リードがなぜ途上国の教育問題に取り組むのかの理由、識字教育と女子教育プログラムを詳しくお話する他、今年2月にベトナムを訪問した日本事務局代表の松丸からベトナム固有の課題や現地の様子をお話しさせていただきます。
また、世界の貧困や識字率について学び、話し合うことで、より課題を理解して、自分にできる何かを一緒に考えていけたらと思っています。

このイベントは、ルーム・トゥ・リードのサポーターがボランティアとして企画・運営をしているので、「どんな人がボランティアとして参加しているの?」「私にもできる途上国支援って?」と思ってる方にもおススメです。

みなさまからの質問ももちろん大歓迎!
当日のご参加をスタッフ一同、楽しみにしております。

■開催日時
2017年6月28日(水)19:30~20:30(19:15:お待ち合わせ)
■会場
株式会社アイスタイル会議室
東京都港区赤坂一丁目 12 番 32 号 アーク森ビル
*ルーム・トゥ・リードの活動に賛同し、無償で会場をご提供いただいています。
■参加費
無料
■定員
12名様
■スケジュール
19:15 集合・入館手続き
19:30 オープニング
・「子どもの教育が世界を変える」ルーム・トゥ・リードの活動
・ベトナム現地訪問報告
・Q&A+ミニワークショップ
20:30 クロージング・終了

▼詳細・お申し込みについては、こちらのイベントページをご覧ください
https://www.facebook.com/events/1898459287058535/

Beers for Booksのお知らせ @ Benny’s Place in 横浜

Beers for Books

[English]

次のB4Bはいつですかぁ?という多くの声にお応えして♡
今回は、8年前にRoom to Read湘南チームが初めてB4Bを行った思い出のお店に、またご協力頂けることになりました。

Beers for Books(B4B)はRoom to Read をサポートするプログラムのひとつです。
素敵な人達と素敵なレストランでお食事をしている間に、発展途上国の子ども達に教育資金をプレゼントすることができます。
この日、皆様がドリンク(ソフトドリンクを含む全てのドリンク)をオーダーされる度に、カンボジアの子ども達がずっと大切にできる本1冊を作るための100円をBenny’s Placeさんが寄付してくださいます。
どなたでも何時からでもご参加いただけます。お食事をして頂くことが社会貢献に♪
皆様お誘い合わせの上、是非お出かけください。
<グラスに飲み物が注がれるたびに、子ども達の本棚がいっぱいになっていきます>

■日時:6月9日(金) 6:00p.m.〜1:00 a.m.
*予約は必要ありません。営業時間内で御都合の良い時にお越しください。
■場所:Benny’s Place ベニーズ・プレイス
横浜市中区石川町1-25 みつぼビル2F(JR石川町駅南口より徒歩5分)
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14023546/

▼詳細は、こちらのFBイベントページで。
https://www.facebook.com/events/1787319438251810/

※このイベントは、ルーム・トゥ・リードのサポーター(ボランティア)による自主企画です。

“Beers for Booksのお知らせ @ Benny’s Place in 横浜” の続きを読む

《ソーシャルメディアチームのミーティングを行ないました!》


皆さん、GWいかがお過ごしでしょうか?
本日は、Room to Readソーシャルメディアチームのミーティングを行ないました。
今回の話題は、
今後のFacebookの運用や
SNS上での記念企画やイベントについて!
久しぶりの顔合わせでつい脱線することもありましたが、最後にはばっちり話を詰めることができました(←ここがメンバーの凄いとこ!)。
FacebookページのLike数も、
「7777」へと近づきつつあることもあり、
今後の展開がますます面白くなりそうです☆
皆さん、お楽しみに〜。

《Room to Read サポーターズナイト 〜ラオスからプログラム卒業生を迎えて〜 》

room to read
【ご報告】ご参加&温かいご寄付ありがとうございました!
21日(金)夜のサポーターズナイトにご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。
約80名の方々に参加いただき、あたたかく感動的な時間を共有することができました。
Q&Aの時間も素晴らしいご質問をたくさんいただき、ケイソーン(卒業生&ソーシャルモビライザー)もブニャン(女子教育プログラムマネージャー)の答えにもとても熱が入っているのを感じました。
また、当日、小さなボランティアの呼びかけに応えて、温かく募金をくださった皆さまに、心より御礼を申し上げます。総額1万7550円をお預かりさせていただきました。
これは1名の女子学生が半年サポートを受けるのに相当する金額です。本当にありがとうございます!せっかくなのでこちらはラオスの女子教育プログラムに充てさせていただきます。
なお、今回の会場のNagatacho GRID(https://grid.tokyo.jp/)は、Gaiax様に協賛して頂きました。ありがとうございました。

ご参加いただけなかった皆さまも、もう一度あのときの気持ちを思い出したい方も、ぜひこちらからケイソーンのメッセージをご覧ください。
▼Youtube:Meet Kaisone – ラオス女子教育プログラム卒業生ケイソーンからのメッセージ (約4分)
https://www.youtube.com/watch?v=AK10ADHGbAs&t=7s

room to read
ケイソーン、ブニャンを囲んで、参加した皆さまと一緒に
room to read
ケイソーンの、力強い素晴らしいスピーチ
room to read
熱い思いを込めて、答えてくれたQ&A
room to read
ブニャンから、ラオスでの活動状況の紹介
room to read
小学生ファンドレイザーJunya君からも、見事なジャグリングの披露
room to read
会場は、Nagatacho GRID の地下1階 Space0