2024年12月4日(木)、世界的な資産運用会社ピムコジャパンリミテッド(東京・港区)にて、ランチ&ラーン(Lunch&Learn)が開催されました。
このイベントは、東京マラソン2025のチャリティランナーとして出場する、ベン・ファーガソンさん(同社共同代表者 クライアント及びビジネスマネジメント / ルーム・トゥ・リード リージョナルボードメンバー)と、表寛子さんが企画。支援者への感謝を伝えるとともに、ルーム・トゥ・リードの活動をより深く知ってもらうことを目的として行われました。(*東京マラソンを通じて一定額以上を対象の寄付先団体へ寄付し、チャリティ活動の素晴らしさを発信するランナー)
チャリティランナーより寄付の報告
~走ることで団体の認知度をあげる、チャリティランに共感~
表寛子さんは、マラソン歴20年を誇るベテランランナー。東京マラソンの走行歴もありますが、チャリティランナ―としての参加は初めてだったそうです。
「実は、東京マラソンは国際的にも大変人気のある大会で、抽選の倍率は約11倍ともいわれています。今回、ルーム・トゥ・リードがチャリティ団体の一つであると知り、すぐに応募を決めました!」
表さんにとって、社内はもちろん、自分が「ファンドレイザー」として寄付を呼びかけるのは初めての経験でした。最初は、「自分が走りたいだけなのでは?」と同僚に思われるのではないかという不安もあったそうです。それでも、表さんの決意は固いものでした。
「走ることでNPOの認知度を上げる”チャリティラン”に共感して、チャレンジしてみようと、決意しました!」。
さっそく、激務の合間を縫い、社内で寄付呼びかけやルーム・トゥ・リードの活動資料を共有するなどのファンドレイジング活動を開始した表さん。なんと2か月足らずで、低所得コミュニティで暮らす子ども達300人以上の教育に相当する寄付が集まりました!
「皆さんのご寄付と企業マッチング*だけでも、チャリティ―ランナーに必要な最低寄付金額を大幅に上回るご寄付につながりました。本当にありがとうございます!」
*企業マッチング … 従業員の寄付に対し、同額を雇用主側がマッチングして寄付する仕組み。
PIMCOのCSRプログラムの一環として、多くの社員がルーム・トゥ・リードを支援先に選んだことが、さらなる追い風となりました。その結果、PIMCO基金はルーム・トゥ・リードを「Employee Choice Awards」(最も多くの社員が選んだ支援先団体賞)を受賞し、300人以上の子ども達の教育を支える寄付につながりました。
ルーム・トゥ・リードの活動紹介
~世界の7人に1人が文字が読めず、その3分の2が女性や少女達~
ランチ&ラーンでは、ルーム・トゥ・リード・ジャパン事務局長の松丸佳穂が登壇。低所得コミュニティの現状や、識字教育および女子教育プログラムの概要を紹介しました。
さらに、支援を受けて未来を切り開いた少女を描いた映像作品「少女達が未来を変えていく」より、スリランカの少女デュミニの物語が上映されました。いつものランチタイムが、支援のカタチを実感する、学びの時間へと変わりました。
活動に対する想い (正直 知哉氏)
ビジネスに通じる寄付や効率性の考えに共感
最後に、ピムコジャパンリミテッドの共同代表者 兼アジア太平洋共同運用統括責任者であり、ルーム・トゥ・リードのグローバルボードメンバーおよびリージョナルボードチェアも務める正直知哉氏が、社員に向けて支援を続ける理由を語りました。
正直夫妻がルーム・トゥ・リードと出会ったのは2017年のチャリティ・ガライベントでした。当時、次世代への教育支援の方法について考えを深めていたなか、ルーム・トゥ・リードの「子どもの教育が世界を変える」というビジョンと、寄付や効率性の考えにビジネスマンとして深く共感したといいます。
「ルーム・トゥ・リードでは、寄付を『投資』と表現します。『投資』はもちろん、ファイナンスで使うビジネス用語です。一方、ルーム・トゥ・リードにおける『投資』は子どもの教育への投資、未来への投資です。どれだけの子ども達に教育を提供できたか、そしてその結果生まれる変化がそのリターンです。
ルーム・ルーム・トゥ・リードは、投資の結果である変化を、透明性高くタイムリーに報告します。ビジネスマンとして、子どもと未来への投資という考えと、それに対する透明性の高い報告に強く共感でき、支援の継続につながっています。」
教育支援は長期的な活動が必要不可欠
次に正直氏は、教育支援は短期的な災害救援とは異なり、長期的な資金提供が必要であることを強調しました。ルーム・トゥ・リードが政府を巻き込み、支援地域の組織と協働して活動する持続可能な運営モデルに焦点を当て、教育分野における継続的な支援は、長期的な活動に必要不可欠であると述べました。
寄付の効果を最大化
最後に、ビジネスにとっても、寄付者にとっても重要な指標といえる「運営の効率性」と「スケーラビリティ」(支援プログラムの拡大性)の2つの指針に焦点をあてました。
「ルーム・トゥ・リードに100円を寄付すると、86円が支援地域の教育に充てられます。日本における運営は、今日ここにいる職員2名で行っています。この、高い効率性の一方で、 2000年の創設以来、ルーム・トゥ・リードは4,500万人の子ども達にリーチし、年率20%の成長を遂げています。この成長率とルーム・トゥ・リードのスケーラビリティへのコミットメントは、影響力を拡大し続ける団体の特長です。」
フルマラソンを通した挑戦、たくさんの社員の応援、そして投資家としてルーム・トゥ・リードを支援先に選んでくださった皆様へ心より感謝をお送りします!
■お問い合わせ
東京マラソンチャリティへのご参加、ボランティアのご希望、ランチ&ラーンのご要望はメールにてお気軽にお問い合わせください。
認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン
e-mail: japan@roomtoread.org
■参考情報
【予告・東京マラソン2024】2024年3月3日、世界25か国から150名のチャリティランナーが集結します!