世界難民の日 │ 色鉛筆が描く未来ーレバノンの避難所から届いた物語

避難所で読み聞かせの時間を待つ子どもたち(レバノン)

紛争や迫害により、故郷を追われ、強制的に移動を余儀なくされた人々は世界で約1億2,000万人。そのうち約半数は子どもたちです(2025年 UNHCR発表)。

世界難民の日に寄せて、ルーム・トゥ・リードの難民地域の活動をお届けします。

色鉛筆が描く未来

レバノンのある避難所で、一人の男の子がルーム・トゥ・リードが届けた支援パックに入っていた色鉛筆の箱を取り出しました。

その子は静かに紙に向かい、絵を描き始めました。
故郷にある、住み慣れた自分の家を。
安心して暮らせる未来を。

懐かしい記憶を辿り、絵を描く男の子(レバノン)

避難生活の中で、絵を描くことは単なる遊びではありません。希望を表現する手段であり、自分の未来を思い描く時間でもあります。

学ぶ場所をつなぎつづける

2025年には、ルーム・トゥ・リードはレバノンにおいて30の図書室を開設し、約7,000人の子どもたちに本と出会う機会を届けました。また、70名以上の教師への研修を通じて、子どもたちが安心して読書を楽しめる環境づくりを進めています。

子どもたちは週に2回、本の読み聞かせや物語を通じた活動に参加し、想像力を働かせながら安心できる時間を過ごしています。

週2回の読み聞かせは子どもたちにとってかけがえのない時間

本には、子どもたちが未来を描く力がある

「家を離れたときはとても怖かったけれど、ここで友達ができました。本を読んでいると、みんなが安全な場所で笑っている姿を思い描くことができます。」

そう話してくれたのは、避難所で暮らす子どもの一人です。

ルーム・トゥ・リードはレバノン、ヨルダン、ガザ地区等の中東地域をはじめ、ロヒンギャ難民キャンプやアフガニスタン難民等、世界中の難民コミュニティで、子どもたちに本と学びの機会を届けています。

どのような状況にあっても、子どもたちには学ぶ権利があります。
そして本には、子どもたちが未来を描く力があります。
世界難民の日にあたり、教育がもたらす希望について、改めて思いを寄せていただければ幸いです。

避難所で生活する子どもたちへ教育を届けませんか?

160円のご寄付で、現地語の児童書1冊、またはジェンダー平等を支えるライフスキル教育1日分を子どもたちに届けることができます。
1万円で、子ども1人が1年間、読み書きの教育を受けることができます。

アラビア語の児童書を点検、発送する現地職員

【難民支援関連の活動】

少数派および難民コミュニティでの取り組み
喪失から「読む力」へ: レバノンで広がる「読書コーナー」

【ご案内】
▶東京マラソン2027 チャリティ応募が始まります!(6月24日~7月8日)
▶本・CD・DVD 買取金額20%UPキャンペーンを実施しています(6月30日まで)

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ノンフィクションの児童書がもたらす教育と学びの広がり(ラオス識字教育プログラム)


低学年の学習者のためにラオスのクリエイターたちが特別に制作した、新しいノンフィクションの児童書集の登場は、この国の識字教育の状況における、静かではあるものの重要な変化を示しています。北部のシエンクワーン県から南部のチャンパサック県の平野部まで、これらの本は低学年向けコンテンツの決定的な空白を埋めつつあります。

フィクションは長きにわたり想像力を刺激し、楽しい読書体験を提供してきましたが、これまでラオスの子どもたちには、ラオス語で書かれた高品質なノンフィクション図書を通じて現実世界を探求する機会がほとんどありませんでした。

長年、教師たちは事実を伝えるためにほぼ標準的な教科書にのみ頼っていました。そのため、子どもたちの好奇心を惹きつけるように特別にデザインされた本を通じて、情報に触れる機会が限られていたのです。

チャンパサック県の学校では最近、ラオス人の作家やイラストレーターが制作し、ルーム・トゥ・リードが厳選したノンフィクションの児童書集を受け取りました。私たちは、これらの本が実際に活用されている様子を見に行きました。
読み聞かせや語彙力構築のためにデザインされたこれらの本は、単に読書コーナーを埋めるだけにとどまらず、子どもたちの事実との向き合い方を変え、新鮮で親しみやすい学習方法をもたらしています。
nonfiction children's books

ノンフィクションの児童書で、教えることがより簡単に、より魅力的になる

ラオスにおいて、ノンフィクションの児童書は珍しい存在です。ほとんどの教育者、そしてほとんどの生徒がフィクションにしか親しんでいません。歴史的に見て、現実世界の概念を教えることは課題とされてきました。魅力的で子どもに優しい教材がない中、教師たちは標準的な教科書だけで生徒の注意を引きつけることに苦労してきたのです。

ルーム・トゥ・リードのノンフィクション児童書コレクションの登場は、教育と学習に新たな体験をもたらします。このコレクションは、科学、テクノロジー、文化、環境学習、公民、歴史など、ラオスの小学1~3年生の国定カリキュラムのテーマに基づいて開発されました。遊び心のあるイラストと年齢に応じたストーリー展開でこれらのテーマを紹介することで、幼い読者はより簡単に現実世界を探求できるようになります。また、教師にとっては主要科目を教える前に生徒に基礎知識を身につけさせることができ、複雑なトピックへの移行がより効果的になります。

バンムアン完全小学校の複式学級の教師であるブンヤン先生は、この変化を目の当たりにしました。「これらの本のおかげで、複雑なテーマを説明するのがとても簡単になりました」と彼女は言います。
「例えば、『私たちの太陽系を知ろう』という本は、私たちと太陽との間にある重要なつながりに生徒たちを気づかせてくれます。」

nonfiction children's books

ノンブア完全小学校のブンタウィー先生にとっても、その影響は一目瞭然でした。彼は、「サケの旅」という本を読んだとき、生徒たちはただ聞いているだけではなかったと語りました。

生徒たちは、サケの見た目や生態について互いに議論し始めたのです。教師たちは、ノンフィクションの本を使用することで、生徒の関心、読み書きのスキル、語彙力の発達が向上していることも観察しました。

ブンヤン先生は、生徒たちが徐々に本に夢中になっていった様子について次のように説明しています。

「最初は、『私たちの太陽系を知ろう』のように、生徒たちが慣れないテーマのノンフィクション本を読んだ時は、ついていくのが少し難しいようでした。しかし、何度も読むうちに、生徒たちはストーリーを楽しむようになり、新しい概念やアイデアを理解できるようになりました。読み聞かせのたびに彼らの関心は高まり、何度も何度も聞きたいと言うようになりました。」

生徒が新しい言葉に出会ったとき、イラストが対象物を認識する助けとなり、この結びつきが語彙の急速な成長への道を開きました。子どもたちは授業で発言することに自信を持ち、進んで音読をするようになり、さらに多くの本を読みたいという意欲が高まりました。

身近なテーマも新しい世界も、どちらも学習意欲を刺激する

ノンフィクションの児童書の中には、生徒たちがすでにそのテーマに親しんでおり、さらに詳しく知りたいと思っていたために、すぐに生徒たちの心を掴んだものもありました。2年生のコッドくんはこう語りました。

「ハチミツが大好きだから、『ミツバチ』の本が好きです。おいしいからです!庭の花から甘い汁を集めて、巣に持ち帰るミツバチを見たことがあります。」

他の本は、好奇心を刺激する新しい知識を紹介してくれました。2年生のリアンさんはこう説明しています。

「おばあちゃんも家で『私たちの太陽系を知ろう』を読んでくれました。私が気になっているのは、地球が太陽の周りを回っていることです。他の惑星の中で、地球が一番好きです。私たちの家だからです。」
彼女は、「これは月、あれは火星」と言いながら、音読の練習まで始めたそうです。

子どもたちの目を通して世界を探求する

生徒たちは特に、物語やテーマが自分たちの日常生活と結びついている本が大好きです。竹がどのように成長し、おもちゃ、家具、家を作るためにどのように使われるかを詳しく説明した物語『どこもかしこも竹、竹』に刺激を受けたという2年生のドゥくんは、こう語ってくれました。「竹は、ブンポーみたいなおもちゃを作るのに使えます。友達と一緒にブンポーのおもちゃを作って、遊ぶつもりです。」

ドゥくんはさらに、この本を日常生活と結びつけて、「家では、竹はもち米を入れるカゴや、フェンス、鶏の小屋にも使われているんだ!」と付け加えました。
同じく2年生のアリンさんは、「両親に竹でおもちゃを作ってもらうように頼んでみます。友達と一緒にそれで遊びたいです」と言いました。
nonfiction children's books

生徒たちはまた、自分たちがすでに知っている場所を本の中で見つけることも楽しみました。ボくんは、『4,000の島』という本に感激した様子を話してくれました。この本は、カンボジア国境近くのラオス南部、メコン川に浮かぶ川の群島である4,000の島(シーパンドン)の自然と生態系の驚異を描いたものです。

「島の景色が綺麗なので、4,000の島の本が好きです。お父さんとお母さんと一緒に一度そこへ行ったことがあります。行く前にこの本を読みました。綺麗で、読んでいて楽しいです。」

他の本、例えばラオスに残された不発弾について書かれた『地中のモンスター』などは、生徒たちが安全や、地域社会が直面している現実の課題を理解するのに役立っています。プンくんは『地中のモンスター』を指差し、手を大きく広げて自分が見た爆弾の大きさを示しました。彼は次のように話しました。

「山の畑で爆弾を見たんだ。これくらいの大きさだった。ドクロの警告標識も見たよ。お父さんに近づかないように言われて、気をつけないといけないんだって学んだよ。」

プペイさんは、以前スターフルーツの木を植えるために土を掘ったことがあると話してくれました。ちなみに、その木はこれまでに2回実をつけたことを彼女は強調していました。先生が読み聞かせてくれた『地中のモンスター』を聞いた後、彼女は地面の下には爆弾があるかもしれず、庭ではもっと注意しなければならないことに気づきました。

持続的な変化を見つめて

バチェン完全小学校の校長であるブアパン先生は、学校生活の中でこれらの本がどのように使われているかを説明し、次のように述べています。

「教える側にも学ぶ側にも、多くのメリットがあります。教師たちはノンフィクションの本を読書の時間に取り入れているため、生徒たちはキャラクターや身近なテーマを楽しむだけでなく、物語を通して新しいテーマを探求し、学んだことを日常生活に応用することができます。」

彼はまた、「ノンフィクションの本は、上級生がペア読書のセッションで下級生にもっと読み聞かせをするように促すため、学年を超えて強力な識字スキルをサポートしてくれます」と付け加えました。

ノンフィクションの児童書の導入は、適切な読書教材にアクセスすることがいかに学習体験を変化させうるかを示しています。生徒にノンフィクションを読み聞かせながら質問を投げかけることで、主要科目を教え始めるずっと前から、その内容が知識の基盤を構築するのに役立つことに教師たちは気づきました。教師たちの観察によると、物語を通じてそのテーマに触れた後の方が、子どもたちは主要科目に対してより強い好奇心を抱くとのことです。

地元で制作されたノンフィクションの児童書をラオス全土の教室に届けることで、ルーム・トゥ・リードは、子どもたちが読者として、思考者として、そして自信に満ちた学習者として成長し、自らの可能性を最大限に発揮できるよう支援しています。


執筆:ルーム・トゥ・リード・ラオス
シリポーン・シリポンパン(コミュニケーション&開発担当シニア・オフィサー)
アーティット・マスワン(識字ポートフォリオ、優良読書教材プログラム・マネージャー)
原文URL:Nonfiction children’s books – Room to Read
翻訳:Tokuko Masago


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母の視点から見る女子教育│ベトナム訪問レポート : Girls’ Education Through a Mother’s Eyes | Vietnam Field Visit Report

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母の視点から見る、ルーム・トゥ・リードの女子教育

5月10日は母の日。 お母さんへの感謝を伝えるとともに、「子どもたちにどんな未来を歩んでほしいか」を改めて考える日でもあります。その想いは、国や環境が違っても変わりません。

このたび、ルーム・トゥ・リードを18年間にわたって支えてくださっているリージョナルボードメンバー、ゴールデン エリック・綾子ご家族が、ベトナム・ハノイ郊外の中学校を訪問し、女子教育プログラムを視察されました。

ベトナムは急速な経済成長を遂げる一方で、地方や少数民族の地域では教育水準や識字率に大きな格差が残っています。中でも、取り残されやすいのが少女たちです。現地では、教育はどのように少女の未来を切り拓いているのでしょうか。双子の子どもたちのお母さまでもある、綾子さんに伺いました。



▲タイムマネジメントの授業の様子

■ 今回の訪問で最も心に残った瞬間はなんですか?
綾子さん:女子教育プログラムの「ライフスキル」の授業では、タイムマネジメントを学び、生徒たちが自分の一日のスケジュールを発表しました。少女たちは積極的に手を挙げ、目を輝かせながら自分の一日について話してくれました。


▲少女たちと対話する綾子さん

特に印象的だったのは、多くの生徒が朝5時に起き、登校前に家事を手伝っていること。学業と家事を両立しながら、自分だけでなく家族も大切にしている姿に、深く胸を打たれました。私の子どもたちと同世代ということもあり、すぐに打ち解けて、たくさんの質問を投げかけてくれました。その様子から、学ぶことへの強い意欲と喜びをひしひしと感じました。

■ 綾子さんは双子のお子さんのお母さまでもあります。母として、今回の訪問から感じたことを教えてください。
綾子さん:同じ年頃の子どもを持つ母として、当たり前に教育を受けられる環境の尊さを改めて実感しました。少女たちは毎朝早起きをして家事を終え、宿題をし、「楽しみで待ち遠しい」学校に通うために長い時間をかけて登校します。


生まれた国がどこであれ、子どもは本来、みんな同じように夢を描き、学ぶ権利を持っているはずです。目の前にいるこの子たちが教育を諦めることなく、将来の選択肢を大きく広げられる世界にしたいと、改めて思いました。

■ご支援者の皆さまへ、メッセージをお願いします!
綾子さん:訪問を通じて、ルーム・トゥ・リードの活動が確実に子どもたち一人ひとりの可能性を広げていることを実感しました。教室で見た少女の自信に満ちた表情や、「勉強が好き」、「学校に行くのが待ち遠しい」と話してくれた言葉の背景には、多くの方々のご支援があります。

どんなに小さくても、積み重なることで子どもの未来を大きく変える力になると信じています。ぜひ多くの方に関心を持っていただき、少女たちが安心して学び続けられる環境づくりにご参加いただければ幸いです。


母の日、未来を贈るという選択

低所得地域では、女子の中等教育修了率は男子の3分の2以下にとどまっています。この教育格差は、早すぎる結婚や限られた選択肢につながり、年間1,600億円を超える経済的損失をもたらします。
ルーム・トゥ・リードはこれまで、世界中で410万人の少女が教育を受け続けられるよう支援してきました。

「学校に行くのが待ち遠しい。」

そう語る少女たちが、学びを続け、自分の未来を切り拓けるよう、母の日に教育というプレゼントを届けませんか

・1,000円で、思春期の少女の勇気を後押しする書籍が1冊届きます。
・10,000円で、ライフスキル教育を3カ月提供できます。
・35,000円で、少女1人が女子教育プログラムに1年間参加できます。


◆関連情報
ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラム: ライフスキルでリードする
ジョバの物語〜ライフスキル教育セッションを通じて夢を追いかける
「教育で、人生は変わる」日本で働くルンニーの今(ラオス女子教育プログラム卒業生)


▲リージョナルボードメンバーのエリックさん(左から二番目)。満面の笑みの少女たちと共に。

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ENGLISH

Girls’ Education Through a Mother’s Eyes | Vietnam Field Visit Report

May 10 is Mother’s Day.
It is a day to express gratitude to mothers, and also a moment to reflect on the kind of future we hope our children will live in. This wish is universal, regardless of country or circumstance.

Recently, Eric and Ayako Golden, a Regional Board member who has supported Room to Read for 18 years, visited a lower secondary school on the outskirts of Hanoi, Vietnam, to observe our Girls’ Education Program.

While Vietnam continues to experience rapid economic growth, significant disparities in educational access and literacy remain in rural and ethnic minority communities. Girls are often the most affected. In this context, how is education helping to shape their futures? We asked Ms. Ayako, who is also a mother of twins, to share her reflections.



▲ Life skills class on time management

■ What was the most memorable moment of your visit?

Ayako:
In a life skills class on time management, students presented their daily schedules. The girls actively raised their hands, speaking confidently and with bright expressions as they shared their routines.


▲ Ayako in conversation with students

What struck me most was that many of them wake up at 5 a.m. to help with household chores before school. Balancing both study and family responsibilities, they showed a deep sense of care for not only themselves but also their families. As they were the same age as my own children, they quickly opened up and asked many questions. I could strongly feel their curiosity and joy in learning.

■ As a mother of twins, what did you feel during this visit?

Ayako:
As a mother of children the same age, I was reminded of how precious it is to have access to education as a given.

These girls wake up early each morning, complete household chores, do their homework, and then travel long distances to attend school they say they “look forward to with excitement.”

Regardless of where a child is born, every child should have the same right to dream and to learn. Seeing these girls in front of me, I felt even more strongly that we must build a world where they do not have to give up on education, and where their future choices can be greatly expanded.


■ A message to our supporters

Ayako:
Through this visit, I deeply felt that Room to Read’s work is steadily expanding each child’s potential.

Behind the confident expressions of the girls I met, and their words—“I like studying” and “I look forward to going to school”—there are many people whose support makes this possible.

I believe that even the smallest contributions, when accumulated, can profoundly change a child’s future. I hope many more people will take interest and join us in creating an environment where girls can continue learning with confidence and safety.


Mother’s Day: A Choice to Give the Gift of the Future

In low-income communities, the rate of girls completing secondary education remains less than two-thirds that of boys. This education gap contributes to early marriage and limited life choices, resulting in an estimated annual economic loss exceeding 16 billion yen.

To date, Room to Read has supported over 4.1 million girls around the world in continuing their education.

“I look forward to going to school.”

To help more girls continue learning and shape their own futures, why not give the gift of education this Mother’s Day?

  • ¥1,000 provides one book that supports a girl’s confidence during adolescence
  • ¥10,000 provides three months of life skills education
  • ¥35,000 supports one girl in the Girls’ Education Program for one year▲ Regional Board member, Eric Golden (second from left), together with smiling students.

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「なぜ?」から世界を考える。アオバジャパン・インターナショナルスクール6年生とのセッション │ Exploring the World Through “Why?” A Session with 6th Grade Students at Aoba-Japan International School

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アオバジャパン・インターナショナルスクールの6年生(12歳)の生徒の皆さんを対象に、ルーム・トゥ・リードのオンラインセッションを実施しました。

今回のセッションは、「世界に前向きな変化をもたらすグローバルリーダーを育成すること」を学校理念に掲げる同校にて、国際バカロレア(International Baccalaureate:IB)の初等教育プログラム(Primary Years Programme:PYP)における最終プロジェクトの一環として実現しました。

生徒の皆さんからは、「教育格差」をテーマに探究を進める中で、世界の教育課題や、識字教育やジェンダー平等の実現に取り組むルーム・トゥ・リードの活動に向けて高い関心が寄せられました。

 「なぜ女子が教育を受けられない状況が生まれる?」
「どうして十分な教育資源を持たない学校が存在するのだろうか?」
「そのような課題に対して、政府にはどのような役割がある?」

こうした問いを起点に、世界各国で子どもたちが直面している教育課題や、教育の機会を広げるためにどのような支援が行われているのかについて、対話を通じて理解を深めました。

今後も、「問いから学び、行動につなげる」コラボレーションが生まれていくことを楽しみにしています。

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We conducted an online session with Grade 6 (12-year-old) students from Aoba Japan International School.

This session was organized as part of the school’s commitment to nurturing global leaders who create positive change in the world. It was held in connection with the International Baccalaureate (IB) Primary Years Programme (PYP) Exhibition, the culminating project of the PYP.

As part of their inquiry into “education inequality,” the students expressed strong interest in global education challenges, as well as Room to Read’s work in advancing literacy and girls’ education.

During the session, students raised a wide range of thoughtful questions, including:

  • “Why are some girls unable to access education?”
  • “Why do some schools lack sufficient educational resources?”
  • “What role should governments play in addressing these challenges?”

Using these questions as a starting point, we engaged in a dialogue to deepen understanding of the educational challenges faced by children around the world and explored how different forms of support can help expand access to education.

We look forward to continued collaboration that reflects the PYP philosophy of learning through inquiry and taking action.

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成果を測る:ルーム・トゥ・リードのデータ活用

ルーム・トゥ・リードでは、「学び」をすべての活動の中心に据えています。
そして、その学びを支えているのがデータです。

私たちはデータを活用することで、活動を振り返り、改善し、より多くの子どもたちに、より効果的に支援を届けています。

日々のプログラムを丁寧にモニタリング・評価することで、「何がうまくいっているのか」「どこに改善の余地があるのか」を明らかにし、次のアクションにつなげています。


データはどのように活かされているのでしょうか

その一例が、図書室における本の貸出状況の把握です。
これは、子どもたちがどのように図書室を利用し、読書習慣を育んでいるかを測る重要な指標です。

2023年、世界中の子どもたちは1,040万冊以上の本を借り、1人あたり平均13.7冊を読んでいます。
この数字は、図書室を通じて読書の楽しさがしっかりと根付いていることを示しています。

しかし、この成果の裏には、データを活用した丁寧なプロセスがあります。


データ活用のプロセス

1. データ収集

A student handing books and book checkout card to teacher

まず、図書室や学校、地域からデータを収集します。
図書室の運営状況や毎月の貸出数、子ども一人ひとりの貸出記録などを確認します。

可能な場合はタブレットを活用し、効率的かつ正確にデータを収集しています。
また、パートナー団体とも連携し、より多くの子どもたちの状況を把握しています。


2. データ検証

Two teacher in Tanzania reviewing paperwork

収集したデータは、正確性を確認するために丁寧に検証します。
学校を訪問し、個別の記録と図書室の集計データを照合することで、漏れや誤りがないかを確認します。


3. データ統合

検証されたデータは、中央のデータベースに集約されます。
これにより、国や地域をまたいだ全体像を把握することができます。


4. データ分析

A Room to Read student from Cambodia holding up a whiteboard

専門チームがデータを分析し、地域や国ごとの傾向を明らかにします。
また、「読書習慣評価」などの追加調査を通じて、図書室が子どもたちの読書習慣や識字力にどのような影響を与えているのかを深く理解しています。


5. 結果の共有と活用

Room to Read Laos staff giving a presentation

データは、集めるだけではなく、現場やチーム、そして組織全体で共有し、改善に活かします。

例えばタンザニアでは、データから次のような傾向が明らかになりました。

  • 女の子が主人公の物語が好まれている
  • 身近な地域(農村や都市)を舞台にした作品が人気である
  • 現地語で書かれた本がよく読まれている

こうした気づきは、子どもたちにより響く本づくりへと活かされています。
その結果、より魅力的で、包摂的で、子どもたちの成長段階に合った本を届けることができています。


データは「羅針盤」です

データは、私たちの進む方向を示す羅針盤です。

  • 学校では、図書室の改善に向けた対話に活用しています
  • チームでは、データに基づいた支援戦略の立案に活用しています
  • 組織全体では、意思決定の根拠として活用しています

なぜ重要なのでしょうか

ルーム・トゥ・リードは、「学び続ける組織」でありたいと考えています。

データがあるからこそ、根拠に基づいた教材やプログラムを開発・提供することができます。
それは、子どもたちの基礎的な識字力の向上だけでなく、ライフスキルの育成やジェンダー平等の推進にもつながっています。

すべてはデータから始まります。
そして、学び続ける姿勢が、より良い未来をつくっていきます。

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