成果を測る:ルーム・トゥ・リードのデータ活用

ルーム・トゥ・リードでは、「学び」をすべての活動の中心に据えています。
そして、その学びを支えているのがデータです。

私たちはデータを活用することで、活動を振り返り、改善し、より多くの子どもたちに、より効果的に支援を届けています。

日々のプログラムを丁寧にモニタリング・評価することで、「何がうまくいっているのか」「どこに改善の余地があるのか」を明らかにし、次のアクションにつなげています。


データはどのように活かされているのでしょうか

その一例が、図書室における本の貸出状況の把握です。
これは、子どもたちがどのように図書室を利用し、読書習慣を育んでいるかを測る重要な指標です。

2023年、世界中の子どもたちは1,040万冊以上の本を借り、1人あたり平均13.7冊を読んでいます。
この数字は、図書室を通じて読書の楽しさがしっかりと根付いていることを示しています。

しかし、この成果の裏には、データを活用した丁寧なプロセスがあります。


データ活用のプロセス

1. データ収集

A student handing books and book checkout card to teacher

まず、図書室や学校、地域からデータを収集します。
図書室の運営状況や毎月の貸出数、子ども一人ひとりの貸出記録などを確認します。

可能な場合はタブレットを活用し、効率的かつ正確にデータを収集しています。
また、パートナー団体とも連携し、より多くの子どもたちの状況を把握しています。


2. データ検証

Two teacher in Tanzania reviewing paperwork

収集したデータは、正確性を確認するために丁寧に検証します。
学校を訪問し、個別の記録と図書室の集計データを照合することで、漏れや誤りがないかを確認します。


3. データ統合

検証されたデータは、中央のデータベースに集約されます。
これにより、国や地域をまたいだ全体像を把握することができます。


4. データ分析

A Room to Read student from Cambodia holding up a whiteboard

専門チームがデータを分析し、地域や国ごとの傾向を明らかにします。
また、「読書習慣評価」などの追加調査を通じて、図書室が子どもたちの読書習慣や識字力にどのような影響を与えているのかを深く理解しています。


5. 結果の共有と活用

Room to Read Laos staff giving a presentation

データは、集めるだけではなく、現場やチーム、そして組織全体で共有し、改善に活かします。

例えばタンザニアでは、データから次のような傾向が明らかになりました。

  • 女の子が主人公の物語が好まれている
  • 身近な地域(農村や都市)を舞台にした作品が人気である
  • 現地語で書かれた本がよく読まれている

こうした気づきは、子どもたちにより響く本づくりへと活かされています。
その結果、より魅力的で、包摂的で、子どもたちの成長段階に合った本を届けることができています。


データは「羅針盤」です

データは、私たちの進む方向を示す羅針盤です。

  • 学校では、図書室の改善に向けた対話に活用しています
  • チームでは、データに基づいた支援戦略の立案に活用しています
  • 組織全体では、意思決定の根拠として活用しています

なぜ重要なのでしょうか

ルーム・トゥ・リードは、「学び続ける組織」でありたいと考えています。

データがあるからこそ、根拠に基づいた教材やプログラムを開発・提供することができます。
それは、子どもたちの基礎的な識字力の向上だけでなく、ライフスキルの育成やジェンダー平等の推進にもつながっています。

すべてはデータから始まります。
そして、学び続ける姿勢が、より良い未来をつくっていきます。

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「教育で、人生は変わる」日本で働くルンニーの今(ラオス女子教育プログラム卒業生)


ラオスの少女が、日本で働くまで。

3月の国際女性月間も、残すところわずかとなりました。スワロフスキー財団の協力とともに開催中の「Facets of Change」キャンペーンに対し、世界中からあたたかいご支援をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。

今回、ラオス女子教育プログラム卒業生で、現在日本で働くルンニーさんからメッセージが届きました。教育によって切り拓かれた、彼女の「今」をぜひお読みください。



▲工場長と技能実習生たちとともに。ルンニーさん(左から3番目)は、実習生と現場をつなぐ欠かせない存在。

はじめまして。ラオス女子教育プログラム卒業生のルンニーと申します。
たまご&カンパニー株式会社の仙台営業所で、通訳として働き1年になります。技能実習生の仕事や生活のサポート、工場での通訳などに携わり、上司や同僚に恵まれる中で、人間関係の大切さや「報連相」の重要性を学んでいます。

女子教育プログラムで身につけた「自分で考え行動する力」は、実習生と現場の間に立ち、双方の立場を理解しながら円滑なコミュニケーションを図る場面で大いに役立っています。休日も大切な学びの時間です。5月には、私が日本語を学ぶきっかけとなった野口英世先生の博物館(福島)を訪れる予定で、とても楽しみです。

私は、4人兄弟の末っ子として生まれました。兄弟は疾患をもち、母は読み書きができませんでした。生活は過酷でしたが、母の教育への理解とルーム・トゥ・リードの支援により、高校卒業後はラオス国立大学で日本語を学び、現在は日本で働いています。


▲朝礼で業務の流れを説明するルンニーさん。

私にとって教育とは、新しい人生やチャンスを切り拓くものです。人は生まれる場所を選べませんが、教育によって自分の夢を選ぶことができると信じています。

日本で働くことへの感謝の気持ちとして、ささやかではありますが、国際女性月間にあたり、自分の意思で5,000円を寄付いたします。世界中の少女たちが学び続けられるよう、皆様にもご支援いただけましたら幸いです

最後に、国際女性月間にあたり、世界の女の子たちと皆様に伝えたいことがあります。それは、 「男性ができることは女性もできる」ということです。自信を持って、自分がやりたいことや興味のあることに挑戦してください。

私は今後、日本語能力試験N1に挑戦します。将来は大学院へ進学し、日本とラオスの架け橋となる専門性を身につけたいと考えています。
これまで教育を通して私の人生に寄り添ってくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。

ルンニー・スリチャン


これまでに、累計410万人の少女を支援。


▲ラオス国立大学の日本語学科の生徒とともに。左端にルンニーさん。

ルンニーさんが経験した変化は、特別な才能によるものではありません。
教育の機会があったからこそ、生まれた未来です。
3月の国際女性月間、スワロフスキー財団のご協力のもと、世界中の少女600人に、中等教育1年分を届けることを目指します。

・1,000円で、思春期の少女の勇気を後押しする書籍が1冊届きます。
・35,000円で、少女1人が女子教育プログラムに1年間参加できます。

今月、あなたの一歩が、次の少女の未来を変えます。


✨キャンペーン概要
期間:2026年3月2日~31日
支援対象:女子教育プログラム
目標:世界中の少女600人の教育資金1年分(約2,200万円)
ご寄付:こちらからお寄せください(各種カード、PayPay、銀行振込等)
キャンペーン詳細はこちら

✨スワロフスキー財団について
宝飾ブランドとして世界的に知られるSwarovski(スワロフスキー)その慈善部門であるスワロフスキー財団は、2015年からルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムを通じて、2,200人以上の少女たちに教育の機会を広げてきました。この3月、スワロフスキー財団とともに、あなたのご寄付が少女たちの未来をさらに明るく輝かせます。


◆関連情報
私にとって教育とは、「新しい人生」です。ルンニーの物語
女の子が学校に行くとき、誰が家族の世話をするの?
なぜ女子教育が気候変動への適応力強化の鍵となるのか

▲ラオス国立大学卒業式。右端にルンニーさん。同国での女子の大学進学率は1割にとどまる。


編集後記:下の写真は、今回取り上げたルンニーさんの本棚です。「寂しい時や疲れた時に、リラックスできます。読書は素晴らしいですね」と、メッセージとともに送ってくれました。ルンニーさんの人生は、活動をサポートする世界中の支援者とともに歩む道のりでもあります。今月は国際女性月間です。世界中の少女たちへ、宝石のように輝く未来を届けたいと思っています。皆様のご参加を心よりお待ちしております

 


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オフィスが社員コミュニティフェアに!Best of Bloomberg Day 2026に参加しました │From Office to an employee community fair: Bloomberg Day 2026


2026年2月18日 │ Feb. 18, 2026

ルーム・トゥ・リード・ジャパンは、ブルームバーグ東京オフィスにて開催された「Best of Bloomberg Day 2026」に参加しました。本イベントは、ブルームバーグ社員の皆さまが社会課題への取り組みに触れることができるチャリティイベントで、当日はおよそ200名の皆さまがご来場くださいました。

Room to Read Japan participated in Best of Bloomberg Day 2026, held at Bloomberg’s Tokyo office. This charity event provided Bloomberg employees with the opportunity to engage with organizations addressing social challenges, and close to 200 attendees joined us on the day.

会場となったブルームバーグ東京オフィスには、教育、環境保護、動物愛護、人権など、さまざまな分野で活動するNPOが一堂に集まり、オフィス全体が社員コミュニティをより強める温かな雰囲気に包まれました。

Bringing together NGOs working across a variety of fields, including education, environmental protection, animal welfare, and human rights, the entire office was filled with a warm atmosphere that further strengthened the sense of community among employees.

ルーム・トゥ・リード・ジャパンのブースでは、私たちの取り組みや児童書を実際に手に取っていただきながら、識字教育や女子教育の重要性について直接お伝えすることができました。来場された社員や関係者の皆さまとの対話を通じて、教育がもたらすインパクトへの関心の高さを改めて実感する機会となりました。

At the Room to Read Japan booth, we had the opportunity to introduce our initiatives and showcase our children’s books, while directly sharing the importance of literacy and girls’ education. Through conversations with employees and other attendees, we were reminded of the strong interest in the impact that education can have.

当日は、ブルームバーグが大切にしている好奇心・協力・社会的インパクトに根ざした文化を共に祝う場ともなり、多くの社員の皆さんとのつながりや、コミュニティの力を感じる一日となりました。

The event also celebrated the culture that Bloomberg values — one grounded in curiosity, collaboration, and collective impact. It was a day that allowed us to connect with many employees and experience the power of community firsthand.

ブルームバーグとルーム・トゥ・リードは、グローバルに長年にわたり教育支援を通じたパートナーシップを築いています。日頃よりボランティアやご寄付など、さまざまな形であたたかいご支援をお寄せいただいている皆さまに、心より感謝申し上げます。

Room to Read and Bloomberg have built a long-standing global partnership through education initiatives. We are deeply grateful to everyone who continues to support our work through volunteering, donations, and other generous contributions.


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「知る」から「体験する」へ :ASIJ小学3年生との体験型ワークショップ │From Learning to Experiencing: A Hands-on Workshop with ASIJ Grade 3


(English follows after Japanese)

2026年3月18日
アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)にて、小学3年生(Grade 3)を対象としたセッションを実施しました。本セッションは、ASIJのChildren’s Rights(子どもの権利)ユニットの一環として行われ、今回で3回目の実施となります。

今年は、情報を「知る」だけでなく、体験を通じて理解することを大切にしたプログラム構成としました。

「読めない」を体験する ― デコーディング・エクササイズ


セッションの冒頭では、子どもたちが「読むことができない状態」を疑似体験するデコーディング・エクササイズを行いました。文字の形や音のヒントを頼りに、意味の分からないテキストを少しずつ解読していく活動です。

最初は戸惑いながらも、少しずつ手がかりを見つけ、「分かった!」という瞬間を迎える子どもたち。
この体験を通じて、読むことの難しさだけでなく、理解できたときの喜びや達成感を実感していました。

「読めるってすごいことなんだ」
「もし読めなかったら、勉強はとても大変だと思う」

といった声が聞かれ、識字が学びだけでなく日常生活や将来の可能性にも大きな影響を与えるものであることが伝わってきました。こうした気づきを通じて、識字が決して当たり前ではなく、学びの基盤であることへの理解が自然と深まっていきました。


世界の教育格差と、学び続ける少女の物語

続いて、世界に広がる教育格差の現状と、それに対するルーム・トゥ・リードの取り組みを紹介しました。その後、映像作品『少女たちが未来を変えていく(She Creates Change)』より、スリランカの少女・デュミニの実話を上映しました。

干ばつに苦しむスリランカの農村で育ったデュミニは、家族を支えるために学校を離れ、都市で働くことを求められます。しかし彼女は学び続ける道を選び、家庭菜園の技術を独学で身につけました。その努力はやがて家族の収入を支えるまでになり、現在では地域の農家が気候変動に適応し、自立していくことを支援する存在となっています。

女子教育プログラムに参加するデュミニ(写真中央)

「自分には何ができる?」を考えるきっかけに

上映後のディスカッションでは、教育、気候変動、環境問題、そして女の子の権利について、子どもたちから多くの意見が寄せられました。今回のセッションについて、担当教諭のTamera Davis氏からは、次のようなコメントをいただきました。

「今回の作品は、年々関心が高まっている気候変動や環境問題にも通じる物語でした。学校が取り組んでいる内容や、生徒の関心にもぴったりと合う内容でした。特に、デュミニが困難な状況の中でも自ら考え、行動し、家族や地域に変化をもたらしていく姿は、生徒たちにとって大きな刺激となったように感じます。単に物語を理解するだけでなく、『自分には何ができるのか』を考えるきっかけにもなりました。」

一人の選択や行動が、家族や地域、社会を変えていくことができる——そんな気づきを、子どもたちは自分ごととして受け止めている様子でした。

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ENGLISH


March 18, 2026

Room to Read conducted a session for Grade 3 students at the American School in Japan (ASIJ). This session was part of ASIJ’s Children’s Rights unit and marked our third year of collaboration.

This year, the program was designed to go beyond simply “learning about” issues, placing emphasis on understanding through experience.


Experiencing “Not Being Able to Read” — A Decoding Exercise

At the beginning of the session, students participated in a decoding exercise that simulated the experience of not being able to read. Using clues such as letter shapes and sounds, they worked step by step to decode unfamiliar text.

Although they were initially unsure, the students gradually began to recognize patterns and experienced moments of “I got it!”

Through this activity, they not only felt the challenge of reading, but also the joy and sense of achievement that comes with understanding.

Comments such as:
“Being able to read is amazing.
“If I couldn’t read, learning would be really hard.”
highlighted how deeply literacy impacts not only learning, but also everyday life and future opportunities. These reflections helped students naturally realize that literacy is not something to be taken for granted, but a fundamental foundation for learning.


Global Education Inequality and the Story of a Girl Who Chose to Learn

 

The session continued with an introduction to global education inequality and Room to Read’s work to address it. This was followed by a screening of She Creates Change, featuring the real-life story of Dewmini, a girl from Sri Lanka.

Growing up in a drought-affected rural community, Dewmini was expected to leave school and work in the city to support her family. Instead, she chose to continue her education and taught herself how to grow food through home gardening. Her efforts eventually helped support her family financially, and today, she is working toward helping local farmers adapt to climate change and become more self-reliant.


Inspiring Students to Ask, “What Can I Do?”

During the post-screening discussion, students shared many thoughts on education, climate change, environmental issues, and girls’ rights.

Tamera Davis, the Grade 3 teacher, shared the following reflection:

“This story strongly connected with themes such as climate change and environmental challenges, which are increasingly important today. It closely aligned with what we are learning at school and with our students’ interests. In particular, Dewmini’s ability to think independently and take action in the face of adversity made a strong impression on the students. It encouraged them not only to understand the story, but also to reflect on what they themselves can do.”

Through this experience, students began to see how the choices and actions of one individual can create change for families, communities, and beyond—and to consider these possibilities in their own lives.


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銀座店開店100周年を迎えた松屋のオリジナルチャリティ―バッジが大人気!ムーミンと一緒に、子どもたちへ教育を届けよう🎁


🎉 松屋銀座開店100周年イヤーの今年は、ムーミンとのコラボ!

毎年ご好評をいただいている、松屋のオリジナル チャリティーマグネットバッジ。今シーズンも、子どもたちの教育を支えるキャンペーンとして展開中です✨

祝祭を彩る花々をあしらった、4種類のデザインが登場しました。

このチャリティー販売による収益はすべて、ルーム・トゥ・リード・ジャパンへ寄付され、世界の子どもたちの教育支援に活かされます。

また、チャリティーバッジの歩みや、ルーム・トゥ・リードを長年ご支援くださっている理由についても、松屋銀座の企画担当 ⻆田様よりご紹介いただいています。あわせてぜひご覧ください。
松屋で長年愛されているチャリティーバッジの物語

一年の始まりに、自分へのプレゼントや寒中の贈り物として。
素敵なマグネットバッジを通して、子どもたちへ学びを届けませんか?


🟡 松屋オリジナル チャリティーマグネットバッジ
■デザイン
・ニョロニョロ
・ムーミン&スノークのおじょうさん
・スナフキン
・リトルミイ(完売)
販売期間
2026年1月31日(日)まで
※なくなり次第終了。

■ 価格:各1,000円

販売場所
・松屋銀座店7階(デザインコレクション/テーブルジョイ)
松屋オンラインストアにて2種類(ムーミン&スノークのおじょうさん、スナフキン)のみ販売中


💛 長年のご支援に感謝して

2008年以降、松屋様からの継続的なご支援により、ネパール、インド、カンボジアをはじめとするアジア地域で、約3,200人分の教育支援に相当するご寄付をお預かりしてきました。一つのバッジが、子どもたちの学びにつながります。
ぜひ、この機会にご参加ください。


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