ルーム・トゥ・リードの識字教育プログラムは、大学、政府やパートナー団体とも協力し、活動を展開しています。2000年の団体設立以来、累計3550万人もの子ども達へ識字教育を提供し、2089冊(タイトル)のオリジナル絵本を発行してきました。また、昨年1年間で図書室運営や識字教育のトレーニングを受けた教師と司書は277,000人にのぼります。
識字教育プログラムにとって、子どもたちに優しく、活気に満ちた図書室は不可欠です。すべての子どもたちが、発達段階に応じた、多様で魅力的な本でいっぱいの図書室を利用できるよう、努力を続けています。
9月8日の「国際識字デー」に寄せて、最新の取組み状況の一部を報告します。
カンボジア
ルーム・トゥ・リードは、カンボジアの教育・青少年・スポーツ省(MOEYS)と提携し、教育大学で図書室活用に焦点を当てた学士レベルのコース「生涯読者の育成:学校図書室と教室の読書コーナーの力」を開講しました。将来の教師たる大学生たちは、学校図書室がもたらす子どもの識字能力向上と読書習慣への影響力について研究し、図書室を科学的に見るとともに組織作りついての教育を受けます。読み聞かせなどの活動の子どもたちの読書へのモチベーションを育む重要な役割を探求し、また、実務経験を積むため教育実習にも参加します。このコースは、2024年初頭に8つの教育大学にも導入され、今後もさらなる拡大が予定されています。