《今こそ教育関係者はジェンダー平等と気候変動対策に力を注ごう!》

《今こそ教育関係者はジェンダー平等と気候変動対策に力を注ごう!》
       クリスティーナ・クワック、ナタリー・ウィス 2021年10月26日

世界的な気候変動の影響は、少女たちの人生の成果を育もうとするプログラムや政策に大きな影響を与えます。サイクロンなどの気象災害から、干ばつなどの長期にわたる緊急事態まで、気候変動は、女子の学校教育を妨げ、未成年の結婚を増加させてしまう危険性があります。

このような状況下で、少女たちを支援し、コミュニティの回復力を高める教育プログラムが緊急に必要とされています。社会から取り残された少女やそのコミュニティは、気候変動の影響に晒されています。気候変動の影響に適応するためだけでなく、ジェンダーの問題を克服し、変革するためにも重要なのです。

そのため、ルーム・トゥ・リードでは、気候変動対策を含めたジェンダー平等のプログラムを拡大しています。ルーム・トゥ・リードの女子向けライフスキル教育プログラムを活用して、女子の適応能力と集団的な行動力を高めることにより、気候変動対策に取り組むことに焦点を当てています。その際、女子のリーダーシップ開発の相関性や体系面を重視し、個人的・集団的行動のジェンダー変革の可能性を強化しています。私たちは、革新的なジェンダー変革と気候変動対策のカリキュラムを開発しています。これは、世界的な運動を推進する若いフェミニストリーダーを育成することを目的としています。今こそ教育関係者は少女と気候変動に力を注ぐべきであり、私たちはその先頭に立っています。

ルーム・トゥ・リードは、ジェンダー変革や気候変動対策を教育するための、実施主体や既存プログラム、一般に公開されているカリキュラム教材の現状を調査しました。その結果、次のようなことがわかりました。

プログラム活動はほとんど実体がなく、女子教育と気候変動教育の活動における重大な欠点を示している。最近、女子教育団体が気候変動対策のためにジェンダーを変革する教育を求めて支援運動を強化しているが、そのような教育プログラムは以下の点が不十分である。

1. 気候変動の影響を受けやすく、ジェンダー不平等にある少女たちに配慮し、奉仕する
2. 女子のために、ジェンダー、教育、リーダーシップ、気候変動問題に同時に焦点を当てる。
3. 思春期の女子のための、気候変動リーダーシップ・プログラムのニーズに対応する。

このような欠陥は、ジェンダーの不平等と気候変動の脆弱性が特に顕著な状況下で暮らす、社会に取り残された少女たちに悪影響を及ぼします。また、学校や家庭、コミュニティでの気候変動対策を強化するために、少女たちが様々なアプローチを活用することを妨げています。

しかし、実施主体がジェンダーと気候の横断的な問題に戦略的に焦点を当てるためには、重要な入口があります。例えば、気候に関する意思決定においてリーダーシップを育成するための、成人女性向けの取り組みは数多くありますが、これを女子の教育や女子のリーダーシップ開発に焦点を当てた取り組みと結びつけることができます。このようなコラボレーションにより、少女が大人になるまでの間に、気候変動問題へのリーダーシップを育むことができます。

現在の教材は、ジェンダー変革と気候変動を同時に教育したいというニーズを満たしていません。

ジェンダー変革教育と社会正義を重視した気候変動教育を同時に行っているような、公開されているカリキュラム教材はありませんでした。また、気候変動対策とジェンダー変革に焦点を当てたカリキュラムは、それぞれ別のプログラムとして開発されたものでした。しかし、分析してみると、この2つのタイプの教材には、下の図にあるような、共通の目的があることがわかりました。

このように共通する部分があるからこそ、教育プログラムは、ジェンダー問題を変革し、気候問題にも対応できるようなカリキュラム教材を作ることができると考えられます。女子教育と気候変動対策の関係者が共有する目標は、エンゲージメント、エンパワーメント、コミュニティの回復力の育成、システムの変革などであり、テーマ別に連携する重要な機会となります。

気候変動が進行する中、教育プログラムはジェンダー不平等と気候変動の問題を同時に解決する必要があります。さもなければ、少女たちの人生にプラスの結果をもたらすことができなくなる危険性があります。気候変動は女子教育を脅かし、それは世界中の女子と女性の進展を脅かすのです。

原文URL:Why It’s Time for Education to Invest in Both Gender Equality and Climate Justice – Room to Read
翻訳:竹内 裕人

女子教育プログラム報告書2021

ルーム・トゥ・リードでは、少女が自己主張をしたり、困難な状況を切り抜けるための重要なライフスキルを身につけられるようサポートし、ジェンダー平等の世界を目指しています。新型コロナウィルス感染症(以下:COVID-19)の大流行は、すべての人に困難な状況をもたらしましたが、特に少女に特有の脆弱性や障害が露呈しました。ブルッキングスが指摘しているように、対面教育から遠隔教育へと移行したことで、家事負担や経済的懸念、児童婚などの要因により、女子生徒が学校を中退する圧力が高まりました。

私たちは、少女たちに、自分たちは大切な存在 であり、質の高い教育を受ける権利があることを伝えることを優先してきました。そのために、革新的なアプローチを用いて、これまで以上に多くの少女たちにアプローチしてきました。 また、政府やパートナーのプラットフォームでコンテンツを共有し、不登校のリスクがある少女たちをモニタリングしました。これらの遠隔でのプログラム活動は、この未曾有の時代に少女たちが必要とするであろう様々なサポートを提供することを期待して実施されました。この活動が予想以上に成功したことを報告できることを嬉しく思います。

ぜひ「女子教育プログラム報告書2021をご覧ください。2021年を通して、少女たちがどこにいようとも、彼女たちに届くように適応させたプログラムを提供し続け、危機に適応した一連の指標を用いてプログラムの効果を追跡してきました。これらの指標は、ルーム・トゥ・リードが長年培ってきたグローバル指標を 応用したもので、パンデミックの中で私たちが活動している様々な学習環境において、プログラムがどれだけ効果的に 実施されているかを明確に示すことができます。

サンタさん募集中! 25日までご寄付は3倍のインパクトになります!

ルーム・トゥ・リード・ジャパンでは、今月いっぱい、コロナ禍の子ども達2,000に教育というギフトを届けるためのAction for Educationキャンペーン~Dreams Start with Education「学ぼう、夢に向かって」~を実施中です!

現在までに、800万円以上のご寄付をいただいており、1600人以上の子ども達のサポートが実現できています。あと、約400人の子ども達にクリスマスギフトを贈りたいと思っています!
(なお、こちらには12月15日にアビームコンサルティングさんが行ってくださった500万円のマッチングは入っておりません。キャンペーン後にマッチング分もすべて集計した結果をご報告いたします)

12月23~25日のご寄付は、なんと3倍のインパクトになります!

本日よりクリスマスまでの3日間、リージョナルボードの正直知哉・ゆり夫妻、そして匿名の寄付者により、この期間の皆さんからの寄付が「3倍」になるトリプルマッチング(上限: 1000万円まで)を実施します!

例えば、ひとりの子どもの支援するために必要な5,000円寄付していただくと、2倍の10,000円がマッチングされ、明日までは3名の子ども達をサポートすることができます。インパクトが3倍になるのです。

クレジットカードでのご寄付はこちらからお願いします。
「ルーム・トゥ・リード・ジャパンに直接寄付をする」からお願いします。

銀行振込でのご寄付はこちらからお願いします。
三菱UFJ銀行を開設しました!
口座は、三菱UFJ銀行  虎ノ門支店 普通  0425102  トクヒ)ル-ム トウ リ-ド ジヤパン

ルーム・トゥ・リード・ジャパンへのご寄付は税制控除となります!


リージョナルジョナルボードの正直ゆりからのメッセージ動画
「皆さんが子どもの頃好きだった絵本はなんですか?」

どうか子ども達のサンタさんになっていただけないでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします!

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ルーム・トゥ・リード アニュアルレポート2020「レジリエンスの高まり」リリースされました!

2020年年次報告書「レジリエンスの高まり(レジリエンス・ライジング)」がリリースされました!

2020年の成果を振り返ってみると、ルーム・トゥ・リードの歴史の中でも最もユニークな年であったと認識しています。組織として20周年を迎え、インパクトのあるプログラムを通じて、20カ国で2,380万人以上の子ども達に恩恵を与えてきたことを誇りに思っています。

一方で、昨年は新型コロナウィルス感染症の大流行により、世界中の学校が閉鎖されるという大きな課題にも直面しました。ルーム・トゥ・リードが支援している子どもたちは、突如として、学習損失による学業の遅れや、中退のリスクにさらされる事態になりました。ルーム・トゥ・リードの教育専門家たちは、こうした子どもたちのために尽力し、自宅でも勉強が続けられるよう、プログラムを迅速に調整して参りました。

本報告書では、コロナ禍でのデジタルライブラリー、ラジオ・テレビ番組、女子生徒への遠隔メンタリング、電話による保護者へのサポートなどを通じての支援方法を詳しく紹介しています。また、団体設立20周年の振り返りも行っております。皆様のご支援がもたらしている素晴らしいインパクトをご理解いただければ幸いです。(英語版はこちらをご覧ください。)

ただ、現在も依然としてコロナ禍であり、ルーム・トゥ・リードが支援を行っている子ども達やコミュニティにとっては、このパンデミックからの回復への道のりはまだまだ長いものと思われます。本報告書は2020年の活動に焦点を当てていますが、2021年も同様のアプローチで調整を続けており、人と人とのつながりを強化しながら、子どもや保護者がアクセス可能なチャネルを特定し、プログラムを実施しております。また、学校再開を見据えてのサポートにも入っております。現在必要としているご支援の詳細については、こちらもあわせてご覧ください。

感謝をこめて。

(事務局長:松丸佳穂)

松屋銀座:クリスマス チャリティー開催中です!

今年は、街のイルミネーションも華やかになりました。老舗百貨店・松屋さんが、なんと今年もチャリティーピンバッジやキャンドルの発売、そして、サイレントオークションを実施してくださっています。こちらは収益の全額がルーム・トゥ・リードに寄付されます。ぜひ松屋銀座に足をお運びください!

クリスマスチャリティーピンバッジ

フィンランドの人気キャラクター・ムーミンの「ムーミン」「ムーミンとスノークのおじょうさん」「リトルミイ」「スナフキン」の4種類のピンバッジ。
1個500円(税込み)
11月10日(水)-12月25日(土)
松屋銀座1階正面口、京橋口ほか他

 

残布でつくるクリスマスツリー チャリティーサイレントオークション


11月10日(水)-30日(火)
松屋銀座3・4・5階中央特設スペース
株式会社アバンティとともに、松屋とゆかりのある各ブランドの残布や装飾パーツでつくったクリスマスツリーをチャリティーサイレントオークションとして販売。

 

 

 

クリスマスチャリティー蜜蝋キャンドル


12月1日(水)-25日(土)
松屋銀座1階正面口・地下1階銘家逸品
1本1,000円(税込) 100個

贈ったひとも贈られたひとも、そして子どもたちも笑顔になる、クリスマスにぴったりのアイテムです。家族や大切なお友達へのプレゼントにいかがですか?

詳しくはこちらをご覧ください。