すべての人に教育を:ルーム・トゥ・リードの世界各地のプログラムの最新情報


2023年第2四半期も終わりに近づきましたが、ルーム・トゥ・リードが世界中で識字能力と男女平等の促進をどのように支援しているか、最近の事例をいくつかご紹介します。

バングラデシュ:自立した読者の育成
バングラデシュ政府は、小学校で自立した読者を育てるという画期的な取り組みを行っています。Directorate of Pirmary Education(DPE)のオフィスで開かれたワークショップで、ルーム・トゥ・リード・バングラデシュの支援を受けて、出席者はこの目的のための国内フォーラムを設立することを決定しました。ルーム・トゥ・リードとDPEが提示した枠組み案に、DPE、National Curriculum、Textbook Board、National Academy for Primary Education、国連の関係者を含む教育セクターの著名な代表者たちが積極的に賛同しました。

DPEのシャー・レズワン・ハヤット局長は、ナトールの小学校を訪問し、地元と国のDPE職員、初等教員研修機関の講師を招いてワークショップを開催しました。ルーム・トゥ・リードのクラスルーム・ライブラリーモデルを10校の公立小学校で試験的に導入する計画で、クラスルーム・ライブラリーの重要性と政府の監視メカニズムについて話し合いが行われました。自立した読者を育てるという政府の取り組みは、バングラデシュの教育状況に変革を起こすものであると言えます。

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より多くの子ども達を、ひとつ屋根の下へ:ルーム・トゥ・リードのロゴが新しくなりました!

この数年は特にルーム・トゥ・リードにとって、新たな挑戦をし、活気に満ちたものでした。これまでに、私たちは23カ国で3900万人以上の子ども達に恩恵をもたらしてきました。設立以来20年余りで達成した成長をもとに、今後進むべき活動の広さ・深さについて考え、ルーム・トゥ・リードのロゴをはじめとするブランドに反映するため、検討を進めてまいりました。

▼画像クリックでブランドリフレッシュに関する動画をご覧ください(英語)
9月12日に展開したルーム・トゥ・リードのブランドリフレッシュは、その努力の結果であり、ルーム・トゥ・リードの使命、ビジョン、価値に対する今後数年間の認識を高めるための最新のブランド言語と視覚的アイデンティティを含んでいます。

今回のブランド変更にともない、アマゾン、ナイキ、レゴを含むグローバルブランドのブランディング活動を行ってきた世界的に有名なクリエイティブエージェンシーであるテザー社から、プロ・ボノにてご支援をいただきました。彼らのガイダンスにより、ルーム・トゥ・リードがこれまで構築してきた根本的なブランドの印象は維持しつつ、視覚的レパートリーを増やすことになりました。以下が、今回のブランドリフレッシュに伴う特徴です。


屋根を含む新しいロゴは、子ども達が元気に成長するさまざまな空間を象徴しています。新しいロゴには、ブランドの認知度を高めるためにルーム・トゥ・リードの団体名を掲載。そして、手描きの屋根は、子どものようなエネルギーをあらわしています。

*中核的な機能分野を代表するマーク:識字、ジェンダー平等、リーダーシップ

*明るくエネルギッシュなブランドカラーを追加

*ルーム・トゥ・リードの目的と原則を明確にする新しい信念および使命とビジョンについての声明を刷新

なぜ今、変化なのか?

私たちのロゴ(視覚的アイデンティティ)は、以前は「図書室」を思わせるもので、識字教育を中心としていました。今回の刷新により、私たちは愛する本を識字教育プログラムの象徴として維持しつつ、女子教育プログラムとジェンダー平等の支援プログラム、およびデータ分析を象徴するマークを追加します。

このブランドリフレッシュは、10月の国際ガールズ・デーにて映像で展開する「少女達が未来を変えていく(She Creates Change)」の立ち上げのタイミングにあわせて行われました。この活動を通じて、私たちは、コミュニティに変化を生み出すことを支援するコンテンツと教育カリキュラムを、世界中の4億3200万人の思春期の少女全員に提供することを目指しています。

私たちはまた、出版物、政府とのパートナーシップ、フォーラムを通じて国際的な教育セクターに知識と研究を提供し続ける中で、活動に対するデータ分析に関連するシンボルを加えました。これまでの経験で培った、結果に裏付けされた活動を多くの政府機関やパートナーと連携し、より大きなインパクトを示すことを楽しみにしています。

変わらないもの

ルーム・トゥ・リードのタグライン「World Change Starts with Educated Children (子どもの教育が世界を変える)」は、ルーム・トゥ・リードの一貫した特徴であり、今後も維持されます。これは、子どもたちを教育することで、充実した生活を送り、家族、コミュニティ、世界のために創造的で前向きな変化をもたらすために必要な基本的なスキルを身につけることができるという、私たちの統一された信念をとらえています。

今回の大きな展開は、ルーム・トゥ・リードにとって重要な節目となります。新しいアイデンティティのもと、世界中の何百万人もの子どもたちの生活を変え続けるものです。そして、皆様の継続的な支援とパートナーシップがあり、私たちの継続的な活動が成り立っています。
ひとつ屋根の下、皆様と共にさらに多くの子ども達へ教育を届けることを楽しみにしています。

※新しいロゴ使用についてのお問い合わせは、japan@rooomtoread.orgまでお願いいたします。

原文
https://www.roomtoread.org/the-latest/bringing-more-children-under-our-iconic-roof-room-to-read-s-brand-refresh/ 

翻訳:北山公一

【対面イベント開催】10/12(木)18:30~20:00 国際ガールズ・デー記念イベント「Animation Night with Changemakers~多様性とジェンダー平等を考える~」supported by デロイト トーマツ コンサルティング


画像クリックでイベント申込詳細・申込ページへ飛びます

10月の国際ガールズ・デーを記念して、ルーム・トゥ・リードCEOのギータ・ムラリが登壇する対面イベントを、アライアンスパートナー「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社」様のご支援のもと、開催いたします!今回のイベントは、NYトライベッカフェスティバル公式セレクション作品にも選ばれた作品「She Creates Change(少女達が未来を変えていく)」とパネルディスカッションを中心に、盛沢山の内容でお届けします。実に5年ぶりのCEO来日、そして4年ぶりの対面イベントです!ぜひご参加ください。

◆開催概要
日時:2023年10月12日(木)18:00開場  イベント開始18:30~20:00
(開場からイベント開始のお時間は、名刺交換の機会などにご活用ください)
場所:
東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 新東京ビル8F Deloitte Tohmatsu Innovation Park (Room D)
参加人数:80名
内容(予定)

・「She Creates Change(少女達が未来を変えていく)」動画を本邦初公開!(字幕付き)
・CEOギータ・ムラリとアライアンスパートナー様とのパネルディスカッション(通訳付き)
・質疑応答、その他ルーム・トゥ・リードの日本での活動について
★特典:ご来場者へ書籍「少女達が未来を変えていく」をプレゼント!
予定は変更となる可能性がございます。改めご了承ください。
主催:認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン
共催:デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

お申込み方法:
下記のいずれかの方法でお申し込みください。
・以下リンク先の専用サイトから申込
・氏名とご所属を記載の上、japan@roomtoread.orgまでメールで申込
※アライアンスパートナーの施設内での開催となるため、競合となる業種の方のご参加はお控えください

募集締切:10月8日(日)21:00(お申込み者多数の場合は予告なく募集を終了いたします)


◆登壇者:ルーム・トゥ・リードCEO ギータ・ムラリ


写真:ギータ(左)と南アフリカの小学校での様子
20年以上の上場企業や非営利団体での経験を持つギータ・ムラリは、2009年ルーム・トゥ・リード参画、2018年より現職。世界中にあるルーム・トゥ・リード約60拠点での活動、政府・学校・地域との連携を通じて、質の高い識字教育と男女平等プログラムの実施をけん引し、1,600人の職員、理事会、寄付者、ボランティア支部のグローバルネットワーク責任者です。ギータの識字率向上とジェンダー平等へのコミットメントは、元米国大統領夫人ミシェル・オバマやビル&メリンダ・ゲイツ財団などから高く評価され、国際的なメディアにも取り上げられています。2022年Woman of the Year受賞。
【参考】ギータ・ムラリ プロフィール / ギータの母 ルクミニの物語(母の日に寄せて)

◆”She Creates Change”(少女達が未来を変えていく)について

写真:”She Creates Change”アニメーションイメージと実在する少女達

She Creates Change(少女達が未来を変えていく)は、ルーム・トゥ・リードが立ち上げたマルチメディア・プロジェクトです。
ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムを学び、ジェンダー平等を追求する少女達の実話を、アニメーション、実写映像、書籍、オーディオストーリーなど様々なメディアを通じて取り上げています。映像版は、スーザン・ウォジスキ氏(元YouTube CEO)、数多くの著名人やアーティストが資金を提供、プロボノでの制作協力をうけ実現した作品です。今回のイベントでは2023年NYトライベッカフェスティバル公式セレクションにも選ばれた本作品を日本で初公開します。
参考:電子書籍「少女達が未来を変えていく」日本語版を発行!世界中の少女達を対象に女子教育プログラム提供へ


約4年ぶりのイベント、そして5年ぶりのCEO来日となります。
皆さまにお会いできますことを、心から楽しみにしております!

ご遺贈・遺産の寄付についてのページを公開しました

9月13日は「国際遺贈寄付の日」です。
この特別な日に、ご遺贈・遺産の寄付についてのページを公開しました!

「遺贈」とは、遺言によって、財産の全部または一部を法定相続人または法定相続人以外の人に無償で譲渡(贈与)することをいいます。遺言による寄付(遺贈)に加えて、相続財産の寄付、信託による寄付、の3つを総称して「遺贈寄付」と言います。ルーム・トゥ・リードでは、世界中の子どもの教育の重要性を想い、男女間の不平等のない世界を願う方のご遺志をつなげていきたいとの思いから、全国レガシーギフト協会にアドバンストレガシーパートナーとして加入しています。

「ルーム・トゥ・リードに遺贈をするには?」まずはご相談ください

  • 金額の大小に関係なく、遺贈寄付を受け付けております。遺贈寄付については、しばしば大きな金額を想像されることがありますが、実際には金額に制限はございません。数万円のご寄付や、金融資産の一部等の範囲で遺贈されるご寄付者もたくさんいらっしゃいます。非識字やジェンダー間の不公平のない未来を目指して、できる範囲でご支援をご検討ください。
  • 多くのご遺贈者が、使途を限定しないご支援を選ばれています。支援内容、支援先のご希望がありましたら、ぜひお聞かせください。
  • 遺言書の作成にあたり、遺贈先として「特定非営利活動法人ルーム・トゥ・リード・ジャパン」と明記してください。
  • 金額の大小に関わらず大切なご遺産をお預かりすることに加え、証券や不動産等、現金に限らない遺贈のご相談も随時お受けします。

その他、ご寄付者の声などご遺贈・遺産の寄付についてのページにてご覧ください。

遺贈ハンドブック(無料)のご送付、専門家によるお電話での無料相談も承ります。まずはメールにてお気軽にお問合せください。
japan@roomtoread.org

🎈9月8日は「国際識字デー」 【識字教育プログラム〜3550万人の子ども達へ教育支援!】

ルーム・トゥ・リードの識字教育プログラムは、大学、政府やパートナー団体とも協力し、活動を展開しています。2000年の団体設立以来、累計3550万人もの子ども達へ識字教育を提供し、2089冊(タイトル)のオリジナル絵本を発行してきました。また、昨年1年間で図書室運営や識字教育のトレーニングを受けた教師と司書は277,000人にのぼります。

識字教育プログラムにとって、子どもたちに優しく、活気に満ちた図書室は不可欠です。すべての子どもたちが、発達段階に応じた、多様で魅力的な本でいっぱいの図書室を利用できるよう、努力を続けています。

9月8日の「国際識字デー」に寄せて、最新の取組み状況の一部を報告します。

カンボジア
ルーム・トゥ・リードは、カンボジアの教育・青少年・スポーツ省(MOEYS)と提携し、教育大学で図書室活用に焦点を当てた学士レベルのコース「生涯読者の育成:学校図書室と教室の読書コーナーの力」を開講しました。将来の教師たる大学生たちは、学校図書室がもたらす子どもの識字能力向上と読書習慣への影響力について研究し、図書室を科学的に見るとともに組織作りついての教育を受けます。読み聞かせなどの活動の子どもたちの読書へのモチベーションを育む重要な役割を探求し、また、実務経験を積むため教育実習にも参加します。このコースは、2024年初頭に8つの教育大学にも導入され、今後もさらなる拡大が予定されています。

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