優れたメンターとなるための5つの方法

今回は、ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムの要でもあり、男女平等の世界を追求するために、メンターが果たす重要な役割をお伝えしたいと思います。

ルーム・トゥ・リードが若い女性の支援に力を入れているのは周知の通りです。私たちの女子教育プログラムは、少女達が自己主張するための手段を身につけ、自分で選んだ人生の道を成功させることを支援します。このプログラムを実現するために欠かせないのが、ソーシャルモビライザーです。メンターとして雇われた地元の女性たちは、少女達やその家族と協力し、少女達が学校に通い、ライフスキル活動に参加し、個人的にも職業的にも自分の人生を選択する能力をもって思春期の難局を乗り切れるようにサポートする訓練を受けています。

2001年のプログラム設立以来、私たちのスタッフは、優れたメンターとなるための豊富な知識を培ってきました。ここでは、その一部をご紹介します。 “優れたメンターとなるための5つの方法” の続きを読む

📗勉強したいと願うすべての子どもたちが勉強できる世界にしたい📗

教科書 販売イベント_STUDY FOR TWOお茶の水女子大学支部

【STUDY FOR TWO様からあたたかい寄付をいただきました】

ルーム・トゥ・リードの活動を継続的にサポートして頂いているSTUDY FOR TWO様のご紹介です。
まずは、STUDY FOR TWO 学生代表の土井爽詩(どい そうた)さんからのメッセージです。 “📗勉強したいと願うすべての子どもたちが勉強できる世界にしたい📗” の続きを読む

ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラム: ライフスキルでリードする

[English]

ルーム・トゥ・リードのマルチメディア・イニシアチブ「少女達が未来を変えていく(She Creates Change)」は、ライフスキルに関する重要なコンテンツを世界中の少女に届けるというミッションにおいて、大胆な一歩を踏み出すことになりました。初のNPO主導のアニメーションおよび実写映画プロジェクト「少女達が未来を変えていく」を通じ、ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムを、さらに数百万人の少女に届けることができるようになります。 “ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラム: ライフスキルでリードする” の続きを読む

🎈サポーターを募集中です!


ルーム・トゥ・リードには、チャプターと呼ばれるボランティア・サポーターの拠点が50カ所以上あり、そのネットワークは世界中🌎に広がっています。日本では“東京チャプター”が2008年に活動をスタートし、今では関西や湘南にもサポーターチームがあり、活動しています。

現在ルーム・トゥ・リードではサポーターを募集中です。様々なサポートがありますのでご興味のあるサポーター活動に参加してみませんか? “🎈サポーターを募集中です!” の続きを読む

《今こそ教育関係者はジェンダー平等と気候変動対策に力を注ごう!》

《今こそ教育関係者はジェンダー平等と気候変動対策に力を注ごう!》
       クリスティーナ・クワック、ナタリー・ウィス 2021年10月26日

世界的な気候変動の影響は、少女たちの人生の成果を育もうとするプログラムや政策に大きな影響を与えます。サイクロンなどの気象災害から、干ばつなどの長期にわたる緊急事態まで、気候変動は、女子の学校教育を妨げ、未成年の結婚を増加させてしまう危険性があります。

このような状況下で、少女たちを支援し、コミュニティの回復力を高める教育プログラムが緊急に必要とされています。社会から取り残された少女やそのコミュニティは、気候変動の影響に晒されています。気候変動の影響に適応するためだけでなく、ジェンダーの問題を克服し、変革するためにも重要なのです。

そのため、ルーム・トゥ・リードでは、気候変動対策を含めたジェンダー平等のプログラムを拡大しています。ルーム・トゥ・リードの女子向けライフスキル教育プログラムを活用して、女子の適応能力と集団的な行動力を高めることにより、気候変動対策に取り組むことに焦点を当てています。その際、女子のリーダーシップ開発の相関性や体系面を重視し、個人的・集団的行動のジェンダー変革の可能性を強化しています。私たちは、革新的なジェンダー変革と気候変動対策のカリキュラムを開発しています。これは、世界的な運動を推進する若いフェミニストリーダーを育成することを目的としています。今こそ教育関係者は少女と気候変動に力を注ぐべきであり、私たちはその先頭に立っています。

ルーム・トゥ・リードは、ジェンダー変革や気候変動対策を教育するための、実施主体や既存プログラム、一般に公開されているカリキュラム教材の現状を調査しました。その結果、次のようなことがわかりました。

プログラム活動はほとんど実体がなく、女子教育と気候変動教育の活動における重大な欠点を示している。最近、女子教育団体が気候変動対策のためにジェンダーを変革する教育を求めて支援運動を強化しているが、そのような教育プログラムは以下の点が不十分である。

1. 気候変動の影響を受けやすく、ジェンダー不平等にある少女たちに配慮し、奉仕する
2. 女子のために、ジェンダー、教育、リーダーシップ、気候変動問題に同時に焦点を当てる。
3. 思春期の女子のための、気候変動リーダーシップ・プログラムのニーズに対応する。

このような欠陥は、ジェンダーの不平等と気候変動の脆弱性が特に顕著な状況下で暮らす、社会に取り残された少女たちに悪影響を及ぼします。また、学校や家庭、コミュニティでの気候変動対策を強化するために、少女たちが様々なアプローチを活用することを妨げています。

しかし、実施主体がジェンダーと気候の横断的な問題に戦略的に焦点を当てるためには、重要な入口があります。例えば、気候に関する意思決定においてリーダーシップを育成するための、成人女性向けの取り組みは数多くありますが、これを女子の教育や女子のリーダーシップ開発に焦点を当てた取り組みと結びつけることができます。このようなコラボレーションにより、少女が大人になるまでの間に、気候変動問題へのリーダーシップを育むことができます。

現在の教材は、ジェンダー変革と気候変動を同時に教育したいというニーズを満たしていません。

ジェンダー変革教育と社会正義を重視した気候変動教育を同時に行っているような、公開されているカリキュラム教材はありませんでした。また、気候変動対策とジェンダー変革に焦点を当てたカリキュラムは、それぞれ別のプログラムとして開発されたものでした。しかし、分析してみると、この2つのタイプの教材には、下の図にあるような、共通の目的があることがわかりました。

このように共通する部分があるからこそ、教育プログラムは、ジェンダー問題を変革し、気候問題にも対応できるようなカリキュラム教材を作ることができると考えられます。女子教育と気候変動対策の関係者が共有する目標は、エンゲージメント、エンパワーメント、コミュニティの回復力の育成、システムの変革などであり、テーマ別に連携する重要な機会となります。

気候変動が進行する中、教育プログラムはジェンダー不平等と気候変動の問題を同時に解決する必要があります。さもなければ、少女たちの人生にプラスの結果をもたらすことができなくなる危険性があります。気候変動は女子教育を脅かし、それは世界中の女子と女性の進展を脅かすのです。

原文URL:Why It’s Time for Education to Invest in Both Gender Equality and Climate Justice – Room to Read
翻訳:竹内 裕人