電子書籍「She Creates Change(少女達が未来を変えていく)」(英語版)を発行しました

ルーム・トゥ・リードはRebel Girls社(※)とのパートナーシップを通し、力強く生きる少女達のストーリーをまとめた書籍「She Creates Change(少女達が未来を変えていく):25人の勇気ある少女と、女性リーダーの物語」(英タイトル:She Creates Change: 25 Stories of Courageous Young Women and their Heroes)を発行しました。たくさんの『Rebel Girls(反骨心をもった、勇敢な女の子たち)』の物語が詰まった一冊です。
英語版ダウンロードはこちらから
日本語版は準備ができ次第、お知らせいたします。
※Rebel Girls:「Good Night Stories for Rebel Girls」(世界を変えた100人の女の子の物語)シリーズを発行する児童書出版社。世界中で活躍する少女や歴史上の女性たちの伝記に焦点を当てたコンテンツを制作し、ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラーでも取り上げられました。

■ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムを通して躍進する少女達
COVID-19、気候変動、人道的危機などの経済的影響により、世界中の多くの少女たちが教育から遠ざけられている今、私たちは、退学を迫られる少女たちと取り組み、若い女性たちが潜在能力を引き出すために必要なスキルとメンタリングを提供しています。電子書籍でも紹介されている、二人の少女のお話をご紹介します。

■アプリ開発で受賞:メングホーンの物語(カンボジア)
カンボジアで女子教育プログラムを受けている少女、メングホーンの物語を紹介します。メングホーンは15歳にして、「コミュニティの気候変動の理解」と「女子向けのSTEMスキル向上」をサポートするアプリを立ち上げ、賞を受けました。男子学生の教育が女子よりも優先される地域で、パソコンにさえ触れたことがなかった少女が失敗と学びを重ね、わずか数年間で達成した成果です。

メングホーンの物語と挿絵

■学校へ行くために始めた空手でメダル受賞:ヤシカの物語(インド)
インドで女子教育プログラムを受けた少女、ヤシカも大きな飛躍を遂げた少女のひとりです。ヤシカの住む地域は学校までの道のりに街灯や歩道、スクールバスがなく、常に危険がともないました。
両親は心配し、ヤシカに「学校にいかないでほしい」と望みました。それでもヤシカは教育を諦めることはありませんでした。ある日受講した護身術(空手)のクラスで、ヤシカはとてもパワフルで力強い女性教師に出会います。
「先生にできるのだから、私にもできるはず」そう思い、ヤシカは空手の授業を受け続けることを決意。練習を重ね、なんと数年後には全国大会でメダルを獲得するまでになりました。
今では、少女達の良き理解者として「空手ガール」の愛称で親しまれ、「ひたむきさ、集中力、努力は夢をかなえる源です。空手は恐怖心を吹き飛ばす!」と、勇気を与えています。

ヤシカの物語挿絵「自分の状況や環境に関わらず、大きな夢を持つこと」

今後、各国の言語に翻訳され、世界中の女子教育プログラムに参加している少女達に配布される予定です。また、ストーリーの一部はアニメ化される予定です。来年、視聴会やプレミア・イベントに地域の皆さまをお招きできることを楽しみにしています。

私たちは、多くの少女達が次世代のチェンジメーカーになることをサポートし、より良い世界を作る旅を皆さんと共にできることをとても嬉しく思います。世界中の少女にとって、素晴らしい「国際ガールズ・デー」になりますように。

ルーム・トゥ・リードのカンボジア事業がユネスコ女子教育賞を受賞しました

10月11日の「国際ガールズ・デー」に、カンボジアでのルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムが2022年度ユネスコ女子教育賞(2022 UNESCO Prize for Girls’ and Women’s Education Award)を受賞しました。
この賞は、少女や女性に対する教育の改善と促進を目的とした革新的な事業に対しておくられます。
今回の受賞は、ルーム・トゥ・リードの活動を日々ご支援してくださる方々のご支援と、共に成し遂げることができた数々の成果の賜物です。
ルーム・トゥ・リード・カンボジア代表は、10月11日午後1時から3時(パリ現地時間)に行われるユネスコ賞授賞式に参加する予定です。ライブストリームはこちらでご覧いただけます。

プログラム参加者(カンボジア・2022年)
プログラム参加者(カンボジア・2022年)

【企業連携】SUQQUが女子教育プログラムをサポート!10/7(金)~10/21(金)

株式会社エキップ様が運営する化粧品ブランド 「SUQQU(スック)」が、10月11日の国際ガールズデーにあわせて10月7日から21日にかけ、素敵なサポートプログラムを開催してくださいます。SUQQUでのお買い物を通して低所得層の女の子たちに”豊かな価値観”を育む教育を届けませんか?

これまでのサポートプログラムを通して、少女達4万日分の支援につながっています
■期間

2022年10月7日(金)~2022年10月21日(金)

■プログラム内容

期間中、全国百貨店SUQQUコーナーおよびSUQQU公式オンラインショップでのご購入1回ごとに、「SUQQU」がアジアやアフリカの低所得層への女子教育プログラム1日分相当の金額を、ルーム・トゥ・リード・ジャパンに寄付してくださいます。
期間中はギフトラッピング(※)に映えるフューシャピンクのギフトタグが数量限定で登場します。ぜひチェックしてみてくださいね!
※店頭とオンラインショップで異なるギフトラッピングになります。

■「SUQQU」とは?

「すっくとまっすぐに立つ立ち姿」から名前が付いた「SUQQU」は、大人の女性をターゲットに、今を生きる大人の女性に、凛と自立したしなやかな女性像を提案されています。2021年3月の国際女性デーからご支援を開始され、2022年には新たに国際ガールズデー(10月)に向けたサポートプログラムを追加。少女達に“豊かな価値観”を育む教育を贈り、“移ろいゆく多彩な美を愉しむ豊かな人生”を歩んでいくことをテーマに、コーズマーケティングを企画・実施頂いており、これまで少女達4万日分のサポートにつながっております。

■国際ガールズデーサポートプログラムの詳細はこちら

https://www.suqqu.com/sdgs/

■SUQQU公式HPはこちら

https://www.suqqu.com/

【学校連携】世界中の子ども達の識字率向上のために校内で寄付活動

9月16日、帝塚山学院中学校高等学校(大阪府)のユネスコ部に所属する学生皆様に対し、活動報告と意見交換会を行いました。ユネスコ部は、過去4年間にわたりルーム・トゥ・リードの活動を広め、学校内で古本を通した寄付集めをしてくださっています。

今回、「ぜひルーム・トゥ・リードの職員の方とお話したい!」という学生の熱い思いのもと担当の竹村紗季先生よりご連絡をいただき、リモートでの会議がかないました。

学生皆さんから「読み書きができることがなぜ大事なのか」を自分たちなりに考え、まとめて発表してくださり、また、集めた古本を学院祭等に出し、購入者自らが値段をつけ、そのお金をルーム・トゥ・リードに寄付する、という仕組みの説明がありました。

こちらの学校では、図書館前に古本を集めるスペースが用意され、図書館の担当職員をはじめ、ユネスコ部の活動に関わってくれているそう。校内でルーム・トゥ・リードの活動に対するあたたかいご支援とご協力が展開されているのを感じました。

ルーム・トゥ・リード・ジャパンからは、図書館づくりや最新の識字教育と女子教育について説明。学生の皆様から寄せられた質問にお答えするとともに

「どうして2022年にもなるのに、非識字が存在するのだろう?」

「日本ではどんな不平等があるだろう?」

と、様々な話し合いがありました。

活動を通して世界をよりよくしたい、という帝塚山学院の皆様のあたたかい心を感じました。ありがとうございました。

参加者の感想
  • 貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!私たちの活動が世界にどのように役立っているのか具体的に知り、もっと積極的にこの活動を行いたいと思いました。
  • 貧困が、深刻な国が意外と普段聞かない国で驚きました。できるだけたくさんのことを知って伝えていけるように精進していこうと思います。
  • 私は将来、海外に関する仕事がしたいとざっくりしていましたが、世界中の子供や女性を救う仕事にすごく興味が湧きました。お話を聞けてすごく嬉しかったです!!
  • 私たちがルーム・トゥ・リードの活動の中で疑問に思っていたことを1つ1つ丁寧に教えて下さって嬉しかったです。
  • 寄付以外の私たちにできる活動についてSNS配信を自分自身しようかなと思いました。今後のボランティア活動の参考にもなりました。

参考ウェブサイト:

帝塚山学院中学校高等学校ユネスコ部

ルーム・トゥ・リードの講演や連携についてご関心がありましたら、japan@roomtoread.orgまでお問合せください。